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メディシス Research Memo(15):財務レバレッジを効かせた経営が機能し、ROEは10%以上の水準

注目トピックス 日本株
■財務状況

メディカルシステムネットワーク<4350>の2014年3月末の財務状況については表の通りとなっている。総資産は前期末比で12,325百万円増の43,114百万円となった。主な増加項目をみると、有形固定資産が4,504百万円増(調剤薬局の新規出店、サービス付き高齢者向け住宅関連の増加)、のれんが4,076百万円増となっており、いずれも事業拡大に伴う増加となっている。

一方、負債は前期末比13,208百万円増の37,761百万円となった。増加分の大半は有利子負債で、同9,818百万円増加した。純資産に関しては自己株式の取得(▲1,135百万円)により、同883百万円の減少となった。

なお、トータル・メディカルサービスを子会社化したことに伴う資産の増加(企業結合日ベース)は6,452百万円、負債の増加は5,166百万円となっており、2014年3月期の資産増加の約半分はトータル・メディカルサービスの子会社化によるものとなっている。

主要経営指標をみると、有利子負債の増加によって安全性指標となる流動比率や自己資本比率、D/Eレシオなどがいずれも悪化する格好となっている。有利子負債の増加要因は、トータル・メディカルサービスの株式取得費用や、サービス付き高齢者向け住宅の開発投資費用など。低金利下において有利子負債を活用しながら事業を拡大していく戦略で、ROEも12.2%と10%以上の水準であることから、財務レバレッジを効かせた経営が上手く機能していると言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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