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ソフト99 Research Memo(3):コンシューマ向けカー用品が売上の7割を占める(訂正)

注目トピックス 日本株
■事業概要

(1)事業内容

○ファインケミカル事業

ファインケミカル事業は大きく分けて、コンシューマ向けに販売されるカー用品(ボディーケア、ガラスケア、リペアグッズ)、業務用カー用品(自動車美装業者向けコーティング剤など)、家庭用品(メガネケア製品、クリーナーなど)、海外事業(カー用品)の4つに区分される。売上構成比はグラフの通りで、コンシューマ向けカー用品が全体の約70%を占めており、次いで業務用カー用品、海外事業、家庭用品等の順となる。

それぞれの市場シェアを見ると、カーワックスを中心としたボディケア分野では約4割とトップで、参入企業は中小含めて多数あるが大手としてはウィルソンやシュアラスターなどソフト99コーポレーション<4464>を含めて4〜5社の争いとなっている。また、ガラスケア分野では5〜6割のシェアを握っている。雨天でも視界を確保するガラスコーティング剤「ガラコ」シリーズが幅広い商品展開により高い支持を集めている。競合はカーメイト<7297>、シーシーアイ、錦之堂などになる。また、リペアグッズ(補修材)では約6割のシェアで、市場は同社と武蔵ホルトの2社の寡占市場となっている。なお、一時撤退していた芳香剤市場にも2013年3月期より再参入している。

業務用に関しては自動車美装業者向けを中心にコーティング剤などを販売しているほか、自動車メーカーやディーラー向けのOEM製品も製造している。

海外事業ではロシア、中国、東南アジア向け販売が売上の中心で、現地代理店経由で販売を展開している。また、近年では東アジアを中心に業務用製品の販売を通じた自動車美装サービスの展開・拡大を現地パートナー企業と協業で進めており、主に富裕層向けをターゲットとしている。

営業利益率は直近では8%〜11%の間で安定して推移している。コンシューマ分野で高いシェアを獲得できていることと、利益率の高い業務用製品の販売構成比が上がっていることが背景だ。海外事業の収益性はまだ低水準にあるが、これはコンシューマ向け製品の販売比率が高いことや、ロシア向けに関しては一部、他社製品の仕入れ販売を行っていることも要因となっている。ただし、近年は「ガラコ」などの高採算製品の構成比が上がっており、収益は改善傾向にある。また、更なる収益性向上を図り、前述のとおり業務用製品の販売を拡大するとともに、東南アジアを中心に現地の有力パートナーと協業して自動車美装サービスの拡大に注力している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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