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カイオム Research Memo(6):第2四半期以降は完全ヒトADLib(R)システムの試験的契約に注目

注目トピックス 日本株
■業績動向

(2)2014年12月期の業績見通し

カイオム・バイオサイエンス<4583>の2014年12月期の連結業績(9ヶ月決算)は、売上高が342百万円、営業損失が1,043百万円、経常損失が1,041百万円、当期純損失が1,043百万円となる見込み。

第2四半期以降の注目ポイントとしては、完全ヒトADLib(R)システムの国内外製薬企業と試験的契約が進むかどうかであろう。2014年3月に完全ヒトADLib(R)システムの実用化レベルでの開発成功を発表して以降、注目度が高まっており、国内外の大手製薬企業数社から試験的契約に関しての申し出を受けている模様だ。同社では、完全ヒトADLib(R)システムについて、引き続き多様化を進めるなど技術改良と並行して、第2四半期からは積極的な営業活動を行うことにしており、早ければ2015年の早い段階で試験的契約を締結する見通しだ。順調に進めば、2016年12月期にも技術導出できる計画となっており、今後の動向が注目される。

また、基盤技術ライセンス事業においては、富士レビオの欧州での診断薬キットの売上動向次第ではあるが、現段階ではまだ投入初期段階でもあることから、今期については大きな増収を見込んでいない。ただ、同診断キットはビタミンDの検出感度が従来の100倍と格段に性能が良いことから、シェアの拡大余地は大きいとみられる。同診断キットの欧州での市場規模は30,000百万円程度と推定されており、仮にシェア約3割のシェアを取ったとすると10,000百万円の売上規模となる。そのうち一定料率のロイヤルティ収入が同社に入ってくることから、今後は売上の増加とともに着実に収益貢献してくるものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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