ムサシ Research Memo(2):次の局面が消化されていない状況か
[14/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■衆院選後における「ムサシ」への投資の視点
ムサシ<7521>は証券市場で「選挙関連銘柄」として広く認知されており、11月中旬に衆議院解散報道で株価が急伸した。衆院選挙が終了した現在、同社の株価は落ち着きを見せているが、これで同社への投資機会が終了し、次の国政選挙まで何もないのであろうか。また、業績面でも来期は反動減となり、しばらくお休みとなってしまうのであろうか。
弊社では同社に関して以下のような点について、まだ証券市場及び投資家の間で十分に情報が消化されていないと考えている。
・2014年12月の衆議院選挙による業績インパクト
・2015年4月に予定されている統一地方選からの恩恵
・次回の国政選挙のタイミングについての認識
・メディアコンバート事業の中期成長シナリオ
そこで、上記のポイントを踏まえながら、同社の2つの成長エンジンと期待される「選挙システム機材事業」と「メディアコンバート事業」について分析を行った。その内容をまとめると以下のようになる。
・2015年3月期は選挙システム機材の売上高が2,000百万円程度上乗せになると想定される。
・2016年3月期は、選挙事業において反動減となることが予想される反面、メディアコンバート事業での伸長が見込まれる。さらに、2017年3月期は再び国政選挙でサプライズが起こる可能性がある。
・メディアコンバート事業については、基本的な需要回復の恩恵に加え、領収証に完全電子保管容認の動きが追い風となり、再び成長エンジンとして貢献してくることが予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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