注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、マツダ、JVCケンウッドなど
[15/01/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
東芝<6502>:515.9円(前営業日比+3.5円)
堅調。中国で原発の主要設備を大量受注することが有力になったと報じられている。現地の運営会社と計6-8基分納入する方向で最終交渉に入っているもよう。受注額は2000億円規模のようだ。中国での原発建設計画は世界で最も多いとされており、今後の展開への期待感にもつながる格好へ。また、カザフでも納入交渉を進めていると伝わっており、原発事業の新興国展開に対する期待感も。
マツダ<7261>:2870.5円(同-57円)
軟調。大発会の株式市場では、主力株が幅広く売り優勢の展開となっている。円高の進行を嫌気して為替感応度の高い銘柄がさえない動きになっているが、とりわけ、円高ユーロ安を受けて、同社は欧州売上構成比の高い銘柄として売りが先行している。ギリシャ懸念、ECBの追加緩和観測などを背景に、年末以降は円高ユーロ安の流れが強まってきている。
JVCケンウッド<6632>:296円(同+33円)
大幅続伸。高画質カメラを駆使した先進運転支援システムを開発したと報じられている。フルハイビジョンなどカメラを計8台搭載し、6日から開催される世界最大級の家電見本市で公開するもよう。自動運転車・安全走行関連銘柄への注目度は2015年も高いとみられることで、ポジティブな反応が強まりやすくなっている。
富士フイルム<4901>:3751.5円(同+50.5円)
買い先行。東京大学医学部付属病院などと、3Dプリンターや遺伝子工学を駆使し、人体に移植できる皮膚や骨、関節などを短時間で量産する技術を確立したことが分かったと報じられている。世界初の技術となり、5年後の実用化を目指しているようだ。同社が開発したヒトのコラーゲン「リコンビナントペプチド」を活用することで、感染症リスクの低減に成功したもよう。バイオ関連としての更なる位置づけの高まりなどを評価へ。
日本電産<6594>:7950円(同+99円)
買い先行。今期の年間配当は従来予想の60円を上回る80円程度になりそうだとの観測報道が伝わっている。株式分割を考慮すると、前期比では実質6割の大幅な増配となる格好に。利回り水準からみてインパクトは限定的と考えられるが、足元の好調な業績動向が確認できたとして、評価を高める声もあるようだ。今後のM&A積極化などに対する期待感も。
鉱研工業<6297>:1040円(同+150円)
ストップ高。経産省が地熱発電推進に向けて事業者の資金調達支援を拡大する方針と主要紙にて報じられたほか、メタンハイドレートの採取調査を15年度にも10ヶ所超に拡大すると伝わったことから、関連銘柄として物色を集めている。株価は1000円の大台を突破し、昨年10月28日に付けた高値955円を大幅に更新。
MRT<6034>:3360円(同+500円)
ストップ高。昨年12月26日にマザーズ市場へ新規上場。初値は公開価格の約4.1倍となる3275円だった。初値高騰の反動で30日には一時2590円まで下落する場面もあったが、本日は見直し買いが広がりストップ高まで急伸。15年3月期の営業利益は前期比約3倍の1.66億円を見込んでおり、上期までの進捗率は約88%と堅調に推移。また、一部専門紙では医療現場の医師不足解決を担う企業として紹介されている。
UBIC<2158>:919円(同+129円)
大幅反発。トヨタ自<7203>子会社のトヨタテクニカルディベロップメントと共同で、人工知能(AI)を活用した特許情報の評価ソフトを開発すると一部専門紙で報じられている。自動車関連の安全技術や低燃費化技術などについて、弁護士や知財管理者が人手で行っていた膨大な特許書類の評価業務を同ソフトが機械学習することで作業負担を減らすという。同社からは昨年12月18日に発表された内容だが、改めて注目が集まる格好に。
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