アドクリ Research Memo(6):導入が予定される保険業法改正は、同社にとって追い風に
[15/01/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■今後の成長見通し
アドバンスクリエイト<8798>は、今後も圧倒的な集客力を持つ情報メディアサイト「保険市場」を基盤として、保険代理店事業の安定的な成長を目指していくほか、第2の収益の柱として再保険事業を強化していく方針だ。
(1)保険代理店事業
国内の保険市場は、少子高齢化の進展や人口の減少によって対象マーケットとしては縮小していく流れにあるが、保険商品という観点からは将来の年金・社会保障への不安から、民間保険商品へのニーズが拡大していること、また、医療保険や学資保険、ペット保険など様々なニーズに合わせて保険商品の種類も増加していることなどから、堅調な推移が見込まれる。
こうしたなかで2016年度に導入が予定されている保険業法改正は、同社にとって追い風になることが予想される。今回の保険業法改正では複数の保険会社の商品を扱う乗合代理店が、金融庁の監督体制下に置かれることとなったほか、保険販売の際には、比較類似商品の説明や推奨理由を明示することなどが義務付けられることとなった。従来と比べて、保険代理店も社内コンプライアンス体制や顧客情報管理体制などが監督官庁によってもチェックされるようになったほか、保険販売員の商品知識も今まで以上に高いレベルのものが要求されることになった。実際の収益に与える影響としてはコストアップ要因となってくるが、同社はこうした対応に先行して取り組んできており、マイナスの影響は小さいとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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