注目銘柄ダイジェスト(前場):ファストリ、吉野家、Fベンチャーなど
[15/07/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ファストリ<9983>:53930円(前日比-3530円)
反落。前日に決算を発表、昨日はやや期待感も先行する格好になったが、市場予想を下回る着地になったことで、本日は失望売りが優勢となっている。3-5月期営業利益は392億円で前年同期比20%増益、社内計画は上回ったようだが、コンセンサスは50億円程度下振れたと見られる。また、通期予想は上方修正されるとの期待も高かったなか、会社側では第4四半期の国内ユニクロ売上は計画を下回る見込みともと示唆しているようだ。
セイコーHD<8050>:622円(前日比+22円)
続伸。第1四半期営業利益は前年同期比40%増の40億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。訪日客向けに腕時計の販売が伸びたようだ。会社側の通期予想160億円、前期比7%増は下振れる可能性との見方もあったほか、会社側では上半期減益予想であっただけに、想定以上の好スタートといった評価が優勢になっている。
ブロードリーフ<3673>:1206円(前日比-352円)
急落で下落率トップ。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は19億円の従来予想から9億円に、通期では46億円から25億円にそれぞれ大幅な減額修正を行っている。システム開発における品質面での課題が顕在化、出荷遅延が発生しているようだ。ゴールドマンでは投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、品質トラブルによる短期的な影響に加え、整備工場向けソフトウェア市場の価格競争激化リスクを織り込むとしている。
吉野家<9861>:1411円(前日比-72円)
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.6億円で前年同期比59%減益、上半期計画は同44%減益見通しであったことから大きなサプライズはないものの、低調スタートを嫌気する動きが先行へ。売上高の減少や食材価格の高騰を背景に、主力の吉野家事業の収益が落ち込んでいるもようだ。
富士山マガジン<3138> 5200(前日比+700円)
ストップ高。マザーズではファンデリー<3137>も大幅反発するなど、直近IPO銘柄の一角に見直し買いが向かっている。富士山マガジンは7日に新規上場、上場2日目となった8日に公開価格の約2.3倍となる6000円で初値を付けた。その後は初値高騰の反動で下落が続いていた。同社は、自社運営Webサイト「Fujisan.co.jp」を用いた、雑誌の定期購読斡旋サービスを提供している。
ローツェ<6323>:520円(買い気配)
ストップ高買い気配。15年3-5月期(第1四半期)決算発表と同時に、16年2月期の上期及び通期業績予想を上方修正している。15年3-5月期の営業損益は0.95億円の黒字(前年同期は0.57億円の赤字)で着地した。また、上期営業利益見通しを従来の4.48億円から8.29億円へ、通期見通しは10.63億円から22.90億円へと大幅に引き上げた。半導体製造工程における微細化に対応する新規設備投資の増加が追い風となるという。
Fブラザーズ<3454>:2418円(前日比-421円)
大幅反落。14年12月-15年5月期(上期)決算を発表している。営業利益は22.76億円となり、第1四半期決算発表時に上方修正した計画(22.45億円)とほぼ同水準で着地した。ただ、第1四半期が15.72億円と高進捗で推移していたこともあり、一部季刊誌が上期で25.00億円と予想するなど市場では事前の期待が高まっていた。発表を受けて売りが先行する展開となっている。
Fベンチャー<8462>:777円(買い気配)
ストップ高買い気配。BBタワー<3776>と合弁会社の設立を具体的に検討することについて基本合意書を締結したと発表している。Fベンチャーが有する国内モノづくり企業のネットワーク及びベンチャー投資ノウハウと、BBタワーが有するグローバルなインターネット関連企業のネットワーク及び専門性を融合し、IoT領域のベンチャー企業を発掘・投資・育成することを目的としたファンド運営会社を合弁にて設立する方針という。
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