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アバント Research Memo(4):コンサルティング・サービスが事業の中心、システム開発サービスも提供

注目トピックス 日本株
■会社概要

(3)事業概要

アバント<3836>の事業はソフトウェアの開発・販売を主としており、事業形態別にライセンス販売、コンサルティング・サービス、サポート・サービス、情報検索サービスの4つの部門に分けて売上高の開示を行っている。2015年6月期の売上高構成比で見ると、コンサルティング・サービスが60.4%と過半を占め、次いでサポート・サービス28.8%、ライセンス販売7.8%、情報検索サービス3.0%の順となっている。

ライセンス販売とは、自社開発した連結会計システム、計画・予算策定システム、経営情報活用システムなど「DivaSystem」シリーズ各種製品の販売が主となる。ユーザーは自社で必要となる製品のライセンスを購入する格好となり、金額的には小さいもののライセンス販売をしたものが、コンサルティング・サービスやサポート・サービスの売上高につながってくるため、業績を見るうえでは先行的な指標とみることができる。

コンサルティング・サービスでは、ライセンス購入したパッケージ・ソフトウェアをより効率的に活用するための導入支援サービスのほか、パッケージ・ソフトウェアだけでは実現できないニーズに対して、システム開発サービスも提供している。

コンサルティング・サービスも含めた1件当たりの受注額に関しては、顧客企業の規模やニーズによって数百万円から数億円と千差万別となっており、既存顧客においても追加で新たな機能モジュールを発注するケースが多い。

サポート・サービスでは、システムの利用方法や業務上発生した課題に関する全体的な保守・サポートを行っているほか、教育・研修サービスなども行っている。また、2011年よりスタートした顧客企業の決算関連業務に関するアウトソーシング・サービスも同部門に含まれている。

情報検索サービスは、子会社のインターネットディスクロージャーで展開する事業となる。企業の開示情報や会計関連法定・諸規則などの情報検索を行う際に用いる高速検索エンジンを自社開発し、ユーザーに提供している。主力ユーザーは監査法人となり、会計士の業務用として業界内ではデファクトスタンダードとなっている。ユーザーが監査法人向けにほぼ限定されるため、成長ポテンシャルという点においては余り期待できないが、売上高は安定しており、収益性も高いことが特徴となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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