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アイエスビー Research Memo(1):2016年度に土台をつくり、2017年度の飛躍を目指す

注目トピックス 日本株
アイ・エス・ビー<9702>は1970年創業の独立系情報サービス企業。高い技術力を売り物に、国内の携帯電話メーカー各社及び大手SI企業などを顧客として、幅広い分野でソフトウェアの開発やシステム構築などを行ってきた。2015年3月に東証1部へと指定替えとなった。

同社が目指しているのは、収益構造のストック型モデルへの転換だ。同社の既存事業は本質的にフロー型モデルであるため、ストック型への転換は新事業の育成によることになる。ストック型モデルへの転換に向けて同社は、7つの新事業を展開している。進捗状況はまちまちではあるが、医療用画像データ伝送・共有システムの「L-Share」やモバイルデバイスマネジメント(MDM)サービスの「VECTANT SDM」などは着実に実績を積み上げている。

2015年12月期(2015年1月−12月)は主力分野の一角を占めるモバイルインフラ事業での減収が響き、売上高と営業利益は期初計画に対して未達となったが、新事業については計画を上回って着地した。2016年12月期の会社予想は、売上高は前期比9.2%増収の14,000百万円、営業利益は同5.3%増益の420百万円となっている。実現可能性の高い案件を積み上げた結果と弊社ではみている。新事業展開の進捗は2016年12月期においても引き続き大きな注目点だ。

真に飛躍が期待されるのは2017年12月期だと弊社ではみている。既存事業はモバイル関連以外の分野では足元でも好調が持続しており、これが2017年にかけて、子会社も含めて業容拡大が加速すると期待される。また、新規事業についても、足元で苦戦中のものについて2016年に状況打破のための対応を進め、その効果が2017年から出てくると期待している。

■Check Point
・売上高構成比の大きい「携帯端末」「組込み」
・最終年度の2017年12月期に売上高170億円、営業利益率5%を目指す中期経営計画
・増収増益を予想する2016年12月期

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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