テクノスJPN Research Memo(6):16/3期はERPの受注好調により売上高、経常利益は過去最高を記録
[16/08/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1) 2016年3月期業績
テクノスジャパン<3666>の2016年3月期連結業績は、売上高が前期比14.3%増の4,678百万円、営業利益は同30.9%増の580百万円、経常利益は同29.4%増の598百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同37.7%増の394百万円と2ケタ増収・増益となり、売上高、経常利益は過去最高を記録した。
2ケタ増収となったのは、1)大型2案件を受注したことに加えて、グローバルビジネスが順調に推移したことで主力のERP事業が好調となった、2)事業拡大に向けた体制を確保した成果によりビッグデータ事業が拡大したことなどが主要因。売上拡大により売上総利益は同20.0%増の1,622百万円と2ケタ増益を確保、さらにプロジェクト管理の徹底や要員稼働率の向上などによるプロジェクトの利益率の改善と相まって売上総利益率は34.7%となり前期比で1.6ポイント上昇した。対照的に、販管費は売上高の伸びと同水準の同14.6%増の伸びとなったことで、営業利益は同30.9%増の大幅増益を記録。結果として、営業利益率は前期に比べ1.6ポイント改善し12.4%へ上昇した。
一方、会社計画(売上高4,614百万円、営業利益500百万円)対比では、売上高、営業利益ともに会社計画を上回った。なお、営業利益の上振れ要因は、プロジェクトの利益率改善が想定以上であったことによるものと考えられる。
ERP事業に関しては、大型2案件を受注したことに加えて、企業の海外進出支援のグローバルビジネスが高い水準を維持したことにより好調に推移。語学堪能なコンサルタント40名が現地での顧客対応を行うグローバルビジネスの売上高は前期比70.1%増の1,080百万円となり、売上高に占める割合は前期の15.7%から25.5%へ上昇した。具体的な導入・開発実績としては、化学系大手の北米販社、半導体大手メーカの欧米・アジア等の海外拠点、光機メーカのメキシコ工場、大手電機メーカの中国拠点などを挙げることができる。
一方、ビッグデータ事業は、製造業、金融、医療などのユーザーに対するデータ解析やコンサルティングなどが伸長し売上高は5億円弱の規模へ成長し、利益率は10%程度と見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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(1) 2016年3月期業績
テクノスジャパン<3666>の2016年3月期連結業績は、売上高が前期比14.3%増の4,678百万円、営業利益は同30.9%増の580百万円、経常利益は同29.4%増の598百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同37.7%増の394百万円と2ケタ増収・増益となり、売上高、経常利益は過去最高を記録した。
2ケタ増収となったのは、1)大型2案件を受注したことに加えて、グローバルビジネスが順調に推移したことで主力のERP事業が好調となった、2)事業拡大に向けた体制を確保した成果によりビッグデータ事業が拡大したことなどが主要因。売上拡大により売上総利益は同20.0%増の1,622百万円と2ケタ増益を確保、さらにプロジェクト管理の徹底や要員稼働率の向上などによるプロジェクトの利益率の改善と相まって売上総利益率は34.7%となり前期比で1.6ポイント上昇した。対照的に、販管費は売上高の伸びと同水準の同14.6%増の伸びとなったことで、営業利益は同30.9%増の大幅増益を記録。結果として、営業利益率は前期に比べ1.6ポイント改善し12.4%へ上昇した。
一方、会社計画(売上高4,614百万円、営業利益500百万円)対比では、売上高、営業利益ともに会社計画を上回った。なお、営業利益の上振れ要因は、プロジェクトの利益率改善が想定以上であったことによるものと考えられる。
ERP事業に関しては、大型2案件を受注したことに加えて、企業の海外進出支援のグローバルビジネスが高い水準を維持したことにより好調に推移。語学堪能なコンサルタント40名が現地での顧客対応を行うグローバルビジネスの売上高は前期比70.1%増の1,080百万円となり、売上高に占める割合は前期の15.7%から25.5%へ上昇した。具体的な導入・開発実績としては、化学系大手の北米販社、半導体大手メーカの欧米・アジア等の海外拠点、光機メーカのメキシコ工場、大手電機メーカの中国拠点などを挙げることができる。
一方、ビッグデータ事業は、製造業、金融、医療などのユーザーに対するデータ解析やコンサルティングなどが伸長し売上高は5億円弱の規模へ成長し、利益率は10%程度と見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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