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三井智映子と始める株主優待入門(3):株主優待投資で知っておくべき用語

注目トピックス 日本株


こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。

株主優待に興味をもって投資を始めてみようと思ったのだけれど、証券会社のHPなどに出てくる専門用語がよくわからない、ということ、あるのではないでしょうか。

今回はそんな方のために、特に初歩的な、知らないと困る用語を取り上げて、解説していきたいと思います。

○保有株式数
株主優待を得るのにどれだけの株をもっていればいいのかは、企業により異なります。ですが、最近では最低保有株式数が100株、という企業が多いようです。
保有する株数が多くなれば、より有利な優待を受けられる場合もあります。ただ、株主優待を実施しているほとんどの企業では、最低保有株式数での優待利回りが一番お得になっているようです。また保有している期間が長くなるとよりたくさん優待がもらえるものや、1年以上の保有など条件つきの銘柄もあります。

○権利確定日
権利確定日というのは、その日に株主として株主名簿記載されていることにより、株主優待や配当、株式分割などの権利を得られる日です。各企業それぞれに定められていて、この日に所定の株数を保有しているか、していないかで、優待が提供されるかどうかが決まります。それまでの保有期間は基本的に関係ありません。この権利確定日がいつなのかはチェックしておいてくださいね。

○権利付最終日
権利確定日に株主であることを認めてもらうために、この日までには株を保有しておいてくださいね、という日が権利付最終日です。通常は権利確定日の3営業日前が権利付最終日となります。権利付最終日の当日に買っても大丈夫で、権利付最終日の翌日まで持ち越せばOKです。

○権利落ち日
この日に株を買っても、権利確定日に株主としては認められません、という日のことで、基本的に権利付最終日の次の日となります。逆に言えば、権利落ち日に株式を売っても、権利付最終日に株を保有してさえいれば、権利確定日に株主として株主名簿記載されるため、株主優待は受け取れるということになります。

○優待利回り
投資金額に対する優待によるリターンの割合のことで、優待投資でとくに重視したいポイントのひとつです。これが高ければ高いほど優待利回りが高い、つまりお得ということ。計算式は簡単です。
優待利回り(%) = 株主優待の価値 ÷ 投資金額 ×100
これに、次に説明する配当利回りを足して、トータルでどのくらいのリターンがあるかを見ていくことが、銘柄選びの判断基準のひとつとなります。

○配当利回り
企業が決算時などに利益の一部を株主に還元するお金が配当金です。そして投資金額に対してどのくらいの配当金が得られるのかを表したのが配当利回りとなります。配当金の額は企業によって様々で、配当利回りの平均は2%前後といわれています。私は配当と優待を合わせた配当優待利回りを重視しており、5%を目処にしています。5%以上あると長期投資としてもなかなかの高利回りと考えます。配当優待利回りは株価によって変わりますので株価のチェックも必要です。

○つなぎ売り
信用取引の売りとの組み合わせで損益を確定させながら、株主優待の権利を取る、つまり株主優待タダ取りという状態にできる手法がつなぎ売りです。……と、この解説だけで理解できる方は、間違いなく株式投資の中上級者ですよね。「株主優待から株式投資を始めよう」という方には、チンプンカンプンなはず。つなぎ売りは株主優待ではポピュラーな投資手法ではありますが、初級者には理解しづらい上級テクニックなので、後日、くわしく別項目を立てて解説したいと思います。


ざっとですが、株主優待投資においてよく使われる用語をまとめてみました。
チェックするものが多くて大変だと思う方も多いかもしれませんが、慣れればそんなに手間ではなくなるはずです。
とはいえ企業のホームページで優待内容や権利確定日などをひとつひとつ確認し、株価もチェックして……というのを毎回やるのはちょっとハードルが高いですよね。

そこでおすすめなのが、証券会社のウェブサイトを活用することです。
多くのネット証券会社では自社サイトに銘柄検索(スクリーニングとも言います)機能を用意しています。そこで「株主優待検索」を選び、検索項目を指定すれば、条件に合った銘柄が表示されてきますので、とても便利ですし、見ているだけでも楽しめますよ。

こうした検索機能は、ネット証券各社とも力を入れていて充実していますが、こと株主優待に関する検索では、「つなぎ売り」ができる銘柄も簡単に絞り込むことができる点で、SBI証券のサイトがかなり優れていると思います。

上手に活用して「株主優待ライフ」を楽しんでくださいね!

三井智映子と始める「株主優待入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子




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