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グリーンペプタイド---第三者割当増資引受で創薬ベンチャーを子会社化

注目トピックス 日本株
グリーンペプタイド<4594>は20日、アドバンスト・イミュノセラピー(本社:東京都港区、以下「AIT」)が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化を決定し、AITと出資契約を締結した。

同社は、がん免疫療法の研究・開発を行う創薬ベンチャーで、富士フイルムに導出済みの前立腺がんを適応症とするITK-1 及び、海外向け戦略開発品でありメラノーマ(悪性黒色腫)を第1適応症とするGRN-1201の2つを主要パイプラインとしている。これらに続く新たなシーズ・技術基盤の拡充を検討する中で、新たな領域として現行の研究開発テーマと親和性が高く、がん免疫療法において大きな期待が寄せられているT細胞療法への参入準備を進めていた。

子会社となるAITは、中内啓光東京大学医科学研究所教授兼スタンフォード大学教授等による発明の国内およびアジアにおける事業化を目指して設立され、iPS技術を利用した再生医療のがん免疫療法分野にて、世界初の臨床応用を目指し研究開発を行っている。iPS技術を用いてT細胞を再生させる(若返らせる)ことにより、がん免疫療法においてこれまで課題とされてきた、がん細胞を攻撃するT 細胞の疲弊を防ぐ技術を保有するとともに、様々な過程で起こりうる副作用を回避する独自の技術も保有している。また、iPS技術によりT細胞の他家利用(患者本人以外のドナーの提供するT細胞の利用)することで、高額となることが予想されるがん免疫細胞療法において大きなコスト抑制効果が得られると考えている。

グリーンペプタイドは、同社が保有するがんペプチドワクチンに関する技術と情報ならびにペプチドライブラリーが、iPS 技術により作りだされる抗原特異的T細胞の認識するエピトープ解析や、治療効果の高いT細胞の発見につながるというシナジー効果を期待している。同社は、AITの子会社化で、再生・細胞療法という最先端分野への進出を果たし、がん免疫療法におけるリーディングカンパニーを目指す考えだ。




<TN>

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