【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:次世代国産エネルギーの最右翼、メタンハイドレート関連銘柄を深堀特集
[17/03/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:次世代国産エネルギーの最右翼、メタンハイドレート関連銘柄を深堀特集
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年3月22日10時に執筆
次世代の国産エネルギーとして期待がかかるメタンハイドレート。
国内でも商用化に向け50社程度が連携する動きを見せ始めるなど、ますます注目度が増しています。
今回は新エネルギーの商用化を睨んだ動きが活発化してきた、メタンハイドレート関連銘柄を深掘り特集していきたいと思います。
■メタンハイドレートとは?
可燃ガスであるメタン。水分子(H2O)が作り出すカゴ状の構造物の中に、メタンが取り込まれた状態の個体で存在しているメタンの事を、メタンハイドレートと呼びます。
このメタンハイドレートは別名『燃える氷』とも呼ばれている通り、見た目の形状はシャーベット状となっているそうです。
■メタンハイドレートは低温・高圧状態で存在
メタンハイドレートがシャーベット状の形状を維持させるためは、低温状態・高圧状態である事が必須となります。
こうした環境を満たすのはシベリアの永久凍土(地下数百メートル)や、海底の地中奥深くしかありません。事実、地球上に存在するメタンハイドレートの大半が、海底の奥深くに存在すると言われています。
■次世代エネルギーの一角として期待されるメタンハイドレート
▽メタンハイドレートは二酸化炭素排出量が少ない
メタンハイドレートは石油や石炭などと同じ化石燃料の一種です。
しかしながら、石油や石炭に比べると、メタンを燃焼させる時の二酸化炭素排出量はおよそ半分。
このため、メタンハイドレートは地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源として注目されています。
▽日本は世界でも有数なメタンハイドレート埋蔵国
これまでエネルギー源としての資源が乏しいと言われていた日本ですが、近年、日本の近海には数多くのメタンハイドレートが埋蔵されているとの調査結果が発表されています。
推定埋蔵量としては南海トラフに最大の推定埋蔵域が存在しており、他にも北海道沖、新潟沖、南西諸島沖などに分布しています。
国産のエネルギー源という観点からも、メタンハイドレートには官民様々な分野から熱い視線が注がれています。
■実用化への道は未だに遠い
しかしながら、メタンハイドレートの実用化は道半ばと行った状態です。
▽メタンの回収は非常に困難
日本海側のメタンハイドレートは、純度も高く塊の状態で存在するという調査結果が出ています。
しかし、南海トラフなど太平洋側のメタンハイドレートは、分子レベルで泥や砂と混溜しており、探索・採取が非常に困難な状態にあります。
▽取扱を間違えれば、地球温暖化を加速させる?
二酸化炭素と比べ、メタンガスは20倍以上の温室効果があると言われています。
仮に、メタンハイドレートの開発において、回収しきれないメタンが発生した際には、大量のメタンガスが大気中に放出されます。
研究者からは、こうしたメタンが原因で、気候変動に大きな影響を与えるという警告も発せられています。
■メタンハイドレート関連銘柄
メタンハイドレートの実用化に関して問題は山積みですが、中国でもメタンハイドレートの開発は始まっており、2030年には商用化・実用化を目指していると発表されています。
『原子力や液化天然ガスに代わる新エネルギーの商業化で世界的な主導権を取る。』
こうした大きな目標に向け、日本政府の後押しもあり、2023年以降の商業化を目指し、産業界では約50社の連携の動きが出て来るなど、メタンハイドレート関連銘柄の動きも活発になりつつあります。
▽国際石開帝石<1605>
原油や天然ガス再開発の最大手が国際石開帝石<1605>です。
経産大臣が筆頭株主、歴代のトップも旧通産省出身者で占められるなど、国営企業といった体が強い企業となります。
日本メタンハイドレート調査株式会社との間では、事前掘削作業に関する契約も締結しており、メタンハイドレート関連銘柄の本命と目されています。
▽海洋掘削<1606>
海洋での油田、ガス田の開発を手がける国内唯一の企業が海洋掘削<1606>です。
掘削機能を保有した深海探査船「ちきゅう」の運用や管理も請け負っています。
日本メタンハイドレート調査株式会社にも出資しており、メタンハイドレート関連銘柄の中でも中心的な役割を担うのではないか?と考えられています。
▽三菱マ<5711>
メタンハイドレートの基礎試錘、実証実験を実施しているのが三菱マ<5711>。
3,600円から4,000円のボックス圏内で推移していた株価は下限に近づいており、打診買いが入りやすい水準ではないでしょうか?
▽その他のメタンハイドレート関連銘柄一覧
石油資源<1662>
大成建<1801>
清水建<1803>
鹿島<1812>
日揮<1963>
住友化<4005>
菱ガス化<4182>
三井化学<4183>
日油<4403>
川崎地質<4673>
JX<5020>
新日鉄住金<5401>
JFE<5411>
三井海洋<6269>
鉱研工業<6297>
東洋エンジ<6330>
千代建<6366>
三井造<7003>
三菱重<7011>
川重<7012>
IHI<7013>
中国電<9504>
北陸電<9505>
東ガス<9531>
大ガス<9532>
応用地質<9755>
当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。
「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。
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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏
<KS>
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年3月22日10時に執筆
次世代の国産エネルギーとして期待がかかるメタンハイドレート。
国内でも商用化に向け50社程度が連携する動きを見せ始めるなど、ますます注目度が増しています。
今回は新エネルギーの商用化を睨んだ動きが活発化してきた、メタンハイドレート関連銘柄を深掘り特集していきたいと思います。
■メタンハイドレートとは?
可燃ガスであるメタン。水分子(H2O)が作り出すカゴ状の構造物の中に、メタンが取り込まれた状態の個体で存在しているメタンの事を、メタンハイドレートと呼びます。
このメタンハイドレートは別名『燃える氷』とも呼ばれている通り、見た目の形状はシャーベット状となっているそうです。
■メタンハイドレートは低温・高圧状態で存在
メタンハイドレートがシャーベット状の形状を維持させるためは、低温状態・高圧状態である事が必須となります。
こうした環境を満たすのはシベリアの永久凍土(地下数百メートル)や、海底の地中奥深くしかありません。事実、地球上に存在するメタンハイドレートの大半が、海底の奥深くに存在すると言われています。
■次世代エネルギーの一角として期待されるメタンハイドレート
▽メタンハイドレートは二酸化炭素排出量が少ない
メタンハイドレートは石油や石炭などと同じ化石燃料の一種です。
しかしながら、石油や石炭に比べると、メタンを燃焼させる時の二酸化炭素排出量はおよそ半分。
このため、メタンハイドレートは地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源として注目されています。
▽日本は世界でも有数なメタンハイドレート埋蔵国
これまでエネルギー源としての資源が乏しいと言われていた日本ですが、近年、日本の近海には数多くのメタンハイドレートが埋蔵されているとの調査結果が発表されています。
推定埋蔵量としては南海トラフに最大の推定埋蔵域が存在しており、他にも北海道沖、新潟沖、南西諸島沖などに分布しています。
国産のエネルギー源という観点からも、メタンハイドレートには官民様々な分野から熱い視線が注がれています。
■実用化への道は未だに遠い
しかしながら、メタンハイドレートの実用化は道半ばと行った状態です。
▽メタンの回収は非常に困難
日本海側のメタンハイドレートは、純度も高く塊の状態で存在するという調査結果が出ています。
しかし、南海トラフなど太平洋側のメタンハイドレートは、分子レベルで泥や砂と混溜しており、探索・採取が非常に困難な状態にあります。
▽取扱を間違えれば、地球温暖化を加速させる?
二酸化炭素と比べ、メタンガスは20倍以上の温室効果があると言われています。
仮に、メタンハイドレートの開発において、回収しきれないメタンが発生した際には、大量のメタンガスが大気中に放出されます。
研究者からは、こうしたメタンが原因で、気候変動に大きな影響を与えるという警告も発せられています。
■メタンハイドレート関連銘柄
メタンハイドレートの実用化に関して問題は山積みですが、中国でもメタンハイドレートの開発は始まっており、2030年には商用化・実用化を目指していると発表されています。
『原子力や液化天然ガスに代わる新エネルギーの商業化で世界的な主導権を取る。』
こうした大きな目標に向け、日本政府の後押しもあり、2023年以降の商業化を目指し、産業界では約50社の連携の動きが出て来るなど、メタンハイドレート関連銘柄の動きも活発になりつつあります。
▽国際石開帝石<1605>
原油や天然ガス再開発の最大手が国際石開帝石<1605>です。
経産大臣が筆頭株主、歴代のトップも旧通産省出身者で占められるなど、国営企業といった体が強い企業となります。
日本メタンハイドレート調査株式会社との間では、事前掘削作業に関する契約も締結しており、メタンハイドレート関連銘柄の本命と目されています。
▽海洋掘削<1606>
海洋での油田、ガス田の開発を手がける国内唯一の企業が海洋掘削<1606>です。
掘削機能を保有した深海探査船「ちきゅう」の運用や管理も請け負っています。
日本メタンハイドレート調査株式会社にも出資しており、メタンハイドレート関連銘柄の中でも中心的な役割を担うのではないか?と考えられています。
▽三菱マ<5711>
メタンハイドレートの基礎試錘、実証実験を実施しているのが三菱マ<5711>。
3,600円から4,000円のボックス圏内で推移していた株価は下限に近づいており、打診買いが入りやすい水準ではないでしょうか?
▽その他のメタンハイドレート関連銘柄一覧
石油資源<1662>
大成建<1801>
清水建<1803>
鹿島<1812>
日揮<1963>
住友化<4005>
菱ガス化<4182>
三井化学<4183>
日油<4403>
川崎地質<4673>
JX<5020>
新日鉄住金<5401>
JFE<5411>
三井海洋<6269>
鉱研工業<6297>
東洋エンジ<6330>
千代建<6366>
三井造<7003>
三菱重<7011>
川重<7012>
IHI<7013>
中国電<9504>
北陸電<9505>
東ガス<9531>
大ガス<9532>
応用地質<9755>
当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。
「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。
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