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ベルシス24 Research Memo(1):中期経営計画を発表、CRM事業の更なる高度化を目指す

注目トピックス 日本株
■要約

1. 会社概要
ベルシステム24ホールディングス<6183>は国内コールセンター大手で、2017年2月末時点で国内30拠点、約15,500席超のコールセンター、コミュニケーター30,000名超、国内最大規模のCRMクラウド基盤を擁する。

2. 中期経営計画
同社は、2020年2月期を最終年度とする中計経営計画の全容を5月23日に発表した。数値目標は、2020年2月期に売上収益1,310億円、営業利益115億円、ネットD/Eレシオ1.2倍とするもの。目標数値を達成時には、営業利益率8.8%、ROE14.3%に達する見通し。成長戦略として、従来ビジネスの拡大、新領域での拡大、人材マネジメントの高度化の3つを掲げている。投資額は今後5ヶ年で総額100億円を追加する計画。

3. 2017年2月期連結決算と増配
2017年2月期連結業績は、売上収益が前期比6.2%増の108,916百万円、営業利益が同8.0%減の8,172百万円の増収減益決算となった。売上収益はコア事業の着実な成長に加え、旧BBコール業務の下げ止まり等もあり増収を達成した。営業利益では、前期発生の一時費用がなくなった効果や、売上収益増の効果があったものの、人件費増対応へのタイムラグ、正社員化や新拠点等の減益要因が上回り減益での着地となった。1株当たりの配当額は前期比18円の増配となる36.00円で、連結配当性向は61.2%。

4. 2018年2月期会社連結業績と配当予想
2018年2月期会社連結業績予想は、売上収益116,100百万円(前期比6.6%増)、営業利益9,300百万円(同13.8%増)としている。引き続きコア事業の成長で上収益の拡大を見込むほか、営業利益段階では収益性の改善等や増収効果、一時費用の減少が、人件費上昇や人材及び新領域への投資を上回り2ケタの増益を見込む。1株当たり配当予想は36.00円。

Key Points
・国内コールセンター大手。伊藤忠商事<8001>の傘下となる。2015年11月に再上場。
・中期経営計画では、2020年2月期に売上収益1,310億円、営業利益115億円、営業利益率8.8%、ROE14.3%、ネットD/Eレシオ1.2倍を目標とし、従来ビジネスの拡大、新領域での拡大、人材マネジメントの高度化に重点を置く。追加投資額は今後5ヶ年で100億円の計画。
・人件費増への対応やタイムラグ等、正社員化や新拠点等の減益要因を補いきれず、2017年2月期は増収減益決算となった。1株当たり配当額は36円。
・2018年2月期会社連結業績予想は、売上収益116,100百万円(前期比6.6%増)、営業利益9,300百万円(同13.8%増)。コア事業の成長で売上収益の拡大、収益性の改善、一時費用の減少等で増収増益の計画。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)


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