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トラストテック Research Memo(7):ITを核にした技術系領域の伸長で、連続過去最高更新を目指す

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

●2020年6月期の見通し
2020年6月期通期についてトラスト・テック<2154>は、売上高87,000百万円(前期比6.6%増)、営業利益6,500百万円(同13.6%増)、経常利益6,350百万円(同13.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,840百万円(同3.6%増)、EBITDA7,533百万円(同10.1%増)と増収増益を予想している。

技術系領域は売上高46,735百万円(前期比15.6%増)、EBITDA6,412百万円(同16.5%増)を計画している。2019年6月期にみられた半導体関連業界での需要鈍化は、2020年6月期も継続する可能性がある。しかしながら、輸送用機器、電機機器といった従来からの主力業界については好調が継続していることに加え、注力分野のIT・ソフト開発領域の需要が旺盛で、一部でみられる需要鈍化は完全にカバーできる見込みだ。同社は前期に新卒者の積極採用を行ったが、それら人材が順調に配属され、足元では稼働率が(実質フル稼働と言われる)97%の水準に戻りつつある。この稼働エンジニア数の増加を主因として収益の15%成長を予想している。

製造系領域は売上高10,300百万円(前期比3.1%増)、EBITDA530百万円(同5.6%減)を計画している。製造系領域は営業利益率(製造系領域ではEBITDAマージンとほぼ同じ)5%の堅持を最優先に掲げている。製造系領域の需要自体は労働人口の不足を背景にタイトな状況が続いているが、同社は収益性重視のスタンスで臨むため、売上高の成長率は市場全体の成長率である5%よりも低めに計画している。EBITDAで減益を見込むのは、地域密着型営業の徹底に基づく高収益体質の強化に向けて内部構造の改革などを行うことを考慮したためだ。

海外領域は売上高29,992百万円(前期比4.2%減)、EBITDA864百万円(同1.7%減)と減収減益を計画している。売上高は、現地通貨ベースでは前期比4.3%の増収を計画している。しかしながら英ポンドの対円での下落(前期の145.7円から2020年6月期は132.0円)を想定しており、為替影響により円ベースでは4.2%の減収になると予想している。EBITDAも同じ理由から減益を予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)




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