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エムアップ Research Memo(8):コロナ禍に対応したサービスの提供や、VR映像配信プラットフォーム開始で成果

注目トピックス 日本株
■エムアップホールディングス<3661>の主な活動実績

1. 新たなオンライン配信サービスへの対応
コロナ禍への対応をはじめ、アフターコロナ時代の「リアル」と「オンライン」の両輪でのビジネス展開を視野に入れ、オンライン配信サービスへの事業領域シフトを積極的に進めた結果、今後に向けて大きな成果を残すことができた。これらの活動は、コロナ禍に苦しむアーティスト等の活動支援やファンのロイヤリティ維持・向上の両面において、業界の活性化にも大きな貢献をするものと評価できる。

(1)生配信販売プラットフォームの開始
2020年6月に、ライブの生配信やオンライン配信の視聴券を販売するプラットフォーム「StreamPass」を開始した。アーティストは無観客ライブや自宅ライブ等の視聴券を販売することができる一方、ファン(利用者)にとってはWeb上で配信を楽しむことができ、ドネーション(支援金)やメモコレ(ライブ・イベントに関連した記念コンテンツ等)・グッズ等の購入も可能となっている。後述する「FanStream」や「VR MODE」などとの連携により、2D・VRのオンラインライブの視聴券を販売し、従来のチケット事業の売上を補完することができた。

(2)握手会など1対1のコミュニケーションのオンライン化
2020年9月には、ファンとアイドルやアーティストが交流する大切な場である握手会やお渡し会といった1対1のコミュニケーションの場をオンライン化したサービス「Meet Pass」を開始した。

(3)ライブに紐づいていたメモコレサービス等のオンライン化
リアルなイベントの記念コンテンツとして展開していたメモコレをオンラインで楽しめるサービスとして切り出したものであり、アーティストの収益獲得にも貢献した。

(4)コメントやギフティング機能を搭載した視聴アプリの開始
生配信を観ながらコメントやギフティング(投げ銭)によってアーティストの応援ができる機能を搭載した視聴専用アプリ「FanStream」の提供を開始した。

2. VR映像配信プラットフォーム「VR MODE」サービス開始
2020年5月27日には、ここ数年にわたり研究開発(実証実験を含む)を重ね、高い関心を集めてきたVR映像配信プラットフォーム「VR MODE」のサービスをいよいよ開始した。180°3D立体視映像による、最前列でのライブを体験する「VR LIVE」や、圧倒的な近接感が体験可能な「VR写真集/シナリオ」を中心に展開している。すでに10種類ほどのコンテンツ(ライブ、写真集等)を配信し、順調に立ち上がっている。300を超えるアーティスト・アイドル・タレントなどのファンクラブとの共通IDによるシステム連携(ファンクラブ会員向けコンテンツ連動、会員への先行配信、生配信における会員特別価格の設定など)や、前述の「StreamPass」との共通ID連携により、よりシームレスな形でVRサービスを利用することが可能となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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