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翻訳センター---3Q減収なるも、業績予想の上方修正を発表

注目トピックス 日本株
翻訳センター<2483>は9日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比17.4%減の70.92億円、営業利益が同75.9%減の1.24億円、経常利益が同69.2%減の1.61億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.15億円(前年同期は3.31億円の利益)となった。

翻訳事業の売上高は前年同期比9.5%減の53.42億円となった。特許分野では特許事務所からの受注が低調に推移し、売上高は同8.1%減の15.62億円となった。医薬分野では外資製薬会社からの受注が順調に推移し、国内製薬会社との取引も拡大したため、売上高は同2.4%増の20.76億円となった。工業・ローカライゼーション分野では、IT・情報通信企業との取引が好調に推移したものの主要顧客である自動車関連企業からの受注が低調となり、売上高は同21.1%減の13.38億円となった。金融・法務分野では金融機関、企業の管理系部署からの受注低迷により、売上高は同23.6%減の3.64億円となった。

派遣事業の売上高は前年同期比1.1%増の9.22億円となった。語学スキルの高い人材を派遣する派遣事業においては、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により新規顧客の獲得は限定されたものの、既存顧客との取引が堅調に推移したため、増収となった。

通訳事業の売上高は前年同期比59.7%減の3.41億円となった。新型コロナウイルス感染拡大防止策の継続に伴う対面での会議通訳案件の受注減少により、減収となった。Web会議システムの普及が進む中、オンライン通訳の提供を行っており、引き続きサービスの拡充を進めていくとしている。

コンベンション事業の売上高は前年同期比64.6%減の2.21億円となった。「日本臨床神経生理学会学術大会第50回記念大会」を始めとする医学会案件の受託・運営を行ったが、大型国際会議の開催中止・延期の影響から、減収となった。

語学教育事業の売上高は前年同期比46.8%減の0.71億円となった。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」の講座開講を中止・延期したことから、減収となった。

その他の売上高は前年同期比12.3%増の1.93億円となった。外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行う外国出願支援サービスが順調に推移したことなどから、増収となった。

2021年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は前期比16.8%減(前回予想比3.2%増)の96.00億円、営業利益は同63.1%減(同76.4%増)の3.00億円、経常利益は同58.6%減(同126.6%増)の3.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同90.1%減の0.30億円としている。





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