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ステップ Research Memo(8):2026年9月期も生徒数の増加により増収増益が続く見通し(2)

注目トピックス 日本株
*10:08JST ステップ Research Memo(8):2026年9月期も生徒数の増加により増収増益が続く見通し(2)
■ステップ<9795>の今後の見通し

(3) 学童保育
2016年から開始した学童保育部門については、まだ売上高で2.8億円程度と全体の業績に与える影響は軽微なものの、営業利益率は18%程度まで上昇するなど着実に成長し利益貢献し始めている。安心・安全で有意義な放課後ライフの実現、知的な成長の場をコンセプトに、知的好奇心を育む各種教育プログラム※を提供していることが評価されているものと考えられる。生徒数も2025年10月末時点で前年同月比17.9%増の592名となり、全学年で生徒数の増加が続いた。

※ 楽しく学ぶ「探求プログラム」として、サイエンス、プログラミング、はば広教養、ことば/国語、英語、英検講座、英会話、算数、算数(思考)の9種類があり、「エンジョイプログラム(スポーツや趣味の習い事)」として手話、将棋、百人一首、音楽、ダンス、体育の6種類を用意している。

「湘南教室」「辻堂教室」「茅ヶ崎教室」が既に収益化しており、2023年春に横浜市で初めて開設した「白楽教室」はまだ1〜3年生が主体で、既存教室の3年目と比較すると増加ペースは緩やかとなっている。横浜市では各学校に無料で利用できる学童サービスが整備されていることが一因と見られる。このため、収益化時期は当初想定の2026年9月期からややずれ込む可能性がある。一方、2025年3月に開校した「STEPキッズ湘南台教室」については、地盤である藤沢市内の教室でブランド力が高く、学童ニーズが強いエリアということもあって好調な滑り出しとなっており、3年目での収益化が視野に入っている状況だ。2026年9月期は新規教室の開設予定がないものの、今後も近隣に「STEP」があり教室を運営管理するための人的リソースを確保できることに加え、学童サービスのニーズが強いエリアで展開していく方針だ。

(4) 採用戦略について
新スクールの開校を進めていくには人的リソースの拡充が課題であり、採用強化のための施策として2025年11月に横浜採用本部を新たに設置した。従来は本社のある藤沢市で採用活動を進めていたが、地方からの学生のエントリーがここ数年増えていることもあり、学生がアクセスしやすい横浜駅に採用拠点を設けた。これにより地方からの学生の採用体制の強化を図っていく。

また、同社は独自のAT(アシスタント ティーチャー)制度を導入しており、現在も「STEP」のOBOG生が担当しているが、同制度が上手く機能していることから、2026年9月期に登録者数をさらに増やす予定にしている。AT制度とは、STEP生のOBOGが大規模校舎で補習授業のサポートを行ったり、教師が病気などの理由で欠勤した場合に一時的に代講したりする制度である。同制度を活用することで、教師がインフルエンザやコロナ感染等で休んだ場合の代講体制を整え、安定したサービスの提供につなげている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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