概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は続伸、中間決算シーズンを控えた企業業績改善への期待感
[14/07/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 55743.98 +1.75%
14日のブラジル市場は3営業日続伸。主要指標のボベスパ指数は前営業日比958.05ポイント高(+1.75%)の55743.98で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは54、値下がり14、変わらず2と買いが優勢。消費者サービスを除くすべてのセクターが上昇し、中でも石油・ガス、金融に買いが集中した。
横ばいで寄り付いた後は上げ幅を急速に拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。FIFAワールドカップ(W杯)でのブラジルの惨敗を受け、ルセフ政権の支持率が低下するとの観測が高まった。今週に発表される10月の大統領選挙に関する世論調査では、野党側の支持率が上昇したという観測が広がっている。成長低迷に加え、今回のW杯での惨敗が現政権に対する不満を高めると指摘されている。
【ロシア】MICEX指数 1483.41 -1.09%
14日のロシア市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比16.41ポイント安(-1.09%)の1483.41で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは19、値下がり30、変わらず1と売りが優勢となった。
朝方は堅調な値動きを示したが、その後は下げ幅を急速に拡大させた。ルクオイル(LKOH)など大型銘柄の権利落ち日後の売りが集中したことが指数の足かせに。MICEX指数に占めるルクオイルのウエートが14%となっているため、同銘柄の急落が相場への影響が大きい。また、権利落ち日が7月16日になるガスプロム(GAZP)にも売りが広がった。
【インド】SENSEX指数 25006.98 -0.07%
14日のインドSENSEX指数は5営業日続落。外国人投資家(FII)の売り継続が指数の足かせに。7月10日に発表された政府予算にサプライズがなかったことがFIIの売りを誘ったもようだ。国内では、降水不足が引き続き圧迫材料。今年は2009年の干ばつより深刻になると予測され、一部地区では、農業用水の一部が飲用水に回されていると報告された。また、降水不足が電力供給などにも深刻な影響を与えるため、公共料金の一段上昇懸念も高まっている。
【中国本土】上海総合指数 2066.65 +0.96%
14日の上海総合指数は続伸。朝方は上値の重さも目立ったが、後場にはじりじりと上げ幅を拡大。終値で先月17日以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。国有企業改革の第1陣リストがあす15日に発表されるとの観測に加え、中間決算シーズンを控えた企業業績改善への期待感が支援材料。また、6月の銀行新規融資が1兆元に達した可能性が報じられたほか、政策支援を手掛かりに自動車セクターなどが買われ、指数を押し上げる展開となった。
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