7日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、過熱感で利食い売り優勢に
[14/11/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
7日の中国本土市場は下落。主要指標の上海総合指数は、前日比7.69ポイント安(-0.32%)の2418.17ポイントと反落した。上海A株指数は8.05ポイント安(-0.32%)の2532.03ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.87ポイント安(-0.33%)の260.21ポイント、深センB株指数が1.96ポイント高(+0.21%)の956.27ポイントで引けた。
利食い売りが優勢。上海総合指数は本日のザラバで約3年ぶりの高値水準に達したため、短期的な過熱感が意識された。また、来週は中国の10月経済統計が集中して発表されるため(8日に貿易統計、10日に物価統計、13日に小売売上高や鉱工業生産、15日までに金融統計など)、それらの結果を見極めたいとするスタンスも強まっている。
その一方、大きく売り込む動きはみられず。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)解禁が秒読みに入ったとの見方や、当局の景気テコ入れ策に対する期待などが相場を下支えし、指数は中盤にプラス圏で推移する場面もみられた。
業種別では、インフラ関連株の下げが目立つ。中国鉄建(601186/SH)が4.9%、中国交通建設(601800/SH)が2.1%ずつ下落した。これらの銘柄群は、相次ぐインフラ建設プロジェクトを材料に直近で急ピッチに上昇していた。このほか、自動車関連株や消費関連株、素材関連株などもさえない。不動産株も弱含んだ。
半面、証券株は軒並み上昇。興業証券(601377/SH)がストップ高で引けた。相互乗り入れの解禁期待が強まるなか、市場の活性化を見込んだ買いが入っている。
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