27日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で3日ぶり反落、好決算AIAは逆行高
[18/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
27日の香港市場は値下がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比229.94ポイント(0.73%)安の31268.66ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が187.52ポイント(1.46%)安の12646.54ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1375億9900万香港ドルにやや拡大している(26日の売買代金は1237億3500万香港ドル)。
本土動向の先行き不透明感が広がる。昨夜の米株高などを好感して小高くスタートしたものの、本土株安をにらみながら、中盤から売りが優勢となった。中国の金利上昇も警戒されている。中国人民銀行(中央銀行)が近く、公開市場操作(オペ)の金利水準を引き上げる??との観測が浮上している。中国指標の発表も気がかり。あす28日に公表される今年2月の製造業PMIに関しては、前月比で低下すると予想されている。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系動産株の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が3.9%安、華潤置地(1109/HK)が3.4%安とそろって続落した。住宅販売の先行きが不安視されている。先週24日に公表された主要70都市の1月・住宅価格動向では、前月比で値上がりした都市数が減少。各地方政府の引き締め策が奏功した格好だが、市場では年内に緩和されることはないだろうとの見方が優勢だ。住宅ローンの金利引き上げに対する不安もくすぶっている。
非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.3%、新疆新シン鉱業(3833/HK)が3.7%、中国建材(3323/HK)が4.3%、中国中材(1893/HK)が3.6%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.4%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%、鞍鋼(347/HK)が2.1%ずつ下落した。傘下にコバルト鉱山をもつ洛陽モリブデンは、コバルト相場の急伸を材料に前日まで連日で上場来高値を更新していたが、この日は利益確定売りに押されている。リチウムイオン電池に使用するレアメタル(希少金属)コバルトを巡っては、米アップルが長期安定調達に向けて鉱山会社との直接取引を模索している??と米メディアなどが報道じていた。
半面、主要企業の決算報告がスタートするなかで、好業績銘柄は物色される。17年通期業績の47%増益を手がかりに、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が3.7%上昇した。段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)は8.3%高。利益倍増の中間決算内容を材料に急伸した。
一方、本土市場は7日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%安の3292.07ポイントで取引を終えた。時価総額上位の銀行株が下落を主導。非鉄や鉄鋼の素材株、エネルギー関連株、不動産株、自動車株なども売られている。半面、軍需関連株は急伸。ITハイテク関連株なども買われた。
【亜州IR】
<CS>
本土動向の先行き不透明感が広がる。昨夜の米株高などを好感して小高くスタートしたものの、本土株安をにらみながら、中盤から売りが優勢となった。中国の金利上昇も警戒されている。中国人民銀行(中央銀行)が近く、公開市場操作(オペ)の金利水準を引き上げる??との観測が浮上している。中国指標の発表も気がかり。あす28日に公表される今年2月の製造業PMIに関しては、前月比で低下すると予想されている。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系動産株の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が3.9%安、華潤置地(1109/HK)が3.4%安とそろって続落した。住宅販売の先行きが不安視されている。先週24日に公表された主要70都市の1月・住宅価格動向では、前月比で値上がりした都市数が減少。各地方政府の引き締め策が奏功した格好だが、市場では年内に緩和されることはないだろうとの見方が優勢だ。住宅ローンの金利引き上げに対する不安もくすぶっている。
非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.3%、新疆新シン鉱業(3833/HK)が3.7%、中国建材(3323/HK)が4.3%、中国中材(1893/HK)が3.6%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.4%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%、鞍鋼(347/HK)が2.1%ずつ下落した。傘下にコバルト鉱山をもつ洛陽モリブデンは、コバルト相場の急伸を材料に前日まで連日で上場来高値を更新していたが、この日は利益確定売りに押されている。リチウムイオン電池に使用するレアメタル(希少金属)コバルトを巡っては、米アップルが長期安定調達に向けて鉱山会社との直接取引を模索している??と米メディアなどが報道じていた。
半面、主要企業の決算報告がスタートするなかで、好業績銘柄は物色される。17年通期業績の47%増益を手がかりに、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が3.7%上昇した。段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)は8.3%高。利益倍増の中間決算内容を材料に急伸した。
一方、本土市場は7日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%安の3292.07ポイントで取引を終えた。時価総額上位の銀行株が下落を主導。非鉄や鉄鋼の素材株、エネルギー関連株、不動産株、自動車株なども売られている。半面、軍需関連株は急伸。ITハイテク関連株なども買われた。
【亜州IR】
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