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2日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で反落、科技指数は3.1%高で最高値更新

注目トピックス 外国株
2日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比64.76ポイント(0.26%)安の25120.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が12.36ポイント(0.12%)安の10000.96ポイントとそろって反落した。売買代金は1595億8100万香港ドルにやや拡大している(1日は1390億6300万香港ドル)。

香港景気の早期回復期待がやや後退する流れ。香港政府は1日、今年7月の小売売上高が前年同月比23.1%減の265億香港ドル(約3574億円)に縮小したと報告した。マイナス成長は18カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大幅な落ち込みが続いている。また、中国銀行業の業績懸念も引き続き重しとなった。主要行が公表した中間決算では、不良債権比率の悪化が明らかにされている。新型コロナウイルス流行で経済ダメージを受けるなか、政府が中小企業向け融資の返済猶予を指示するなど、企業救済に動いていることも各行にとって逆風だ。

中国に続き、米国でも景況感指数が改善したことを好感し、小高くスタートしたものの、指数は程なくマイナスに転じている。

中国金融セクターが下げを主導。中国工商銀行(1398/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって2.0%安、交通銀行(3328/HK)と中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)がそろって1.5%安で引けた。最大手行の中国工商銀行株は、約3年2カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

香港拠点の銘柄群もさえない。渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が2.8%安、恒生銀行(11/HK)が0.9%安、恒基兆業地産(12/HK)が2.0%安、恒隆地産(101/HK)が0.9%安と下落した。

中国自動車セクターの一角も安い。広州汽車集団(2238/HK)が2.4%、東風汽車集団(489/HK)が2.3%、北京汽車(1958/HK)と華晨中国汽車HD(1114/HK)がそろって2.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.3%ずつ値を下げた。

半面、ハイテクなど「ニューエコノミー」銘柄は物色が続いている。ハンセン科技指数は3.1%高の7909.39ポイントと続伸。7月9日に付けた最高値(終値7776.77)を更新した。組み入れウエート上位の銘柄群では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.1%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が3.1%高と値を上げている。アリババと美団点評は上場来高値をそろって切り上げた。

家電やスポーツ用品、食品飲料など消費セクターもしっかり。海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が5.3%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が3.3%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.1%高、安踏体育用品(2020/HK)がと中国動向(3818/HK)がそろって2.6%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.3%高、統一企業中国HD(220/HK)が2.9%高で取引を終えた。

一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の3404.80ポイントで取引を終えた。銀行株が下げを主導する。資源・素材株、防衛関連株、自動車株、エネルギー株、公益株、保険株なども売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株、不動産株、IT関連株も買われた。

亜州リサーチ(株)




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