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24日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、科技指数は1.9%下落

注目トピックス 外国株
週明け24日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比46.18ポイント(0.16%)安の28412.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.17ポイント(0.57%)安の10641.40ポイントとそろって反落した。売買代金は1208億8500万香港ドルに減少している(21日は1519億200万香港ドル)。


内外の不安材料で投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米国では、5月の米製造業景況感指数(PMI)が統計開始以来の最高を記録する中、「景気回復が進むことにより、物価がさらに上昇(インフレ)し、金利も上昇する」との見方が広がっている。先週末の米株市場では、金利高が逆風となるハイテクなど高PERのグロース(成長)株が売りに押された。中国の各種規制強化も不安視。メディア報道によれば、中国当局は今後、「教育」「暗号資産(仮想通貨)」「医療」「オンラインプラットフォーム」の4分野で規制を強化する見通しだ。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国本土や米国などでは新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動の正常化も早まると期待されている。香港の各指数は引けにかけて下げ幅を縮小させた。


なお、株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は21日引け後、四半期ごとの指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表。ハンセン指数に新規採用された銘柄群が物色される一方、有力視されながら見送られた銘柄群は失望売りされた。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導する。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.9%安。主要な構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.2%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.9%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が2.5%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が1.5%安と値を下げている。


非鉄・鉄鋼セクターも安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.1%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.1%、江西銅業(358/HK)が4.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.9%、重慶鋼鉄(1053/HK)が5.8%、中国東方集団HD(581/HK)が5.1%、鞍鋼(347/HK)が3.0%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.6%ずつ下落している。


このほか、上述した指数入れ替えで採用が期待されていた銘柄群もさえない。オンライン医療の京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が6.3%安、オンラインゲームの網易(ネットイース:9999/HK)が4.0%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.2%安、電子たばこ機器メーカーの思摩爾国際(スムーア・インターナショナル:6969/HK)が2.0%安で取引を終えた。


半面、新規に採用された銘柄群の一角はしっかり。不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービシズ・ホールディングス:6098/HK)が2.8%高、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%高で引けた。組み入れは6月7日付で実施。今回は除外銘柄がなかったため、構成銘柄は55→58に増加する運びだ。


一方、本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.31%高の3497.28ポイントで取引を終了した。金融株と不動産株が高い。食品飲料株、インフラ関連株、医薬品株、メディア関連株なども買われた。

亜州リサーチ(株)



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