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欧州研究者の豚サーコウイルス2型への関心、さらに高まりを見せる

- 第4回欧州豚サーコウイルス2型(PCV2)研究賞 受賞者発表


2011年2月16日 ドイツ/インゲルハイム
ベーリンガーインゲルハイム主催の、第4回欧州豚サーコウイルス2型(PCV2)研究賞に、過去最多の応募が集まり、欧州における豚サーコウイルス2型研究への関心が引き続き高いことがうかがえました。世界10カ国より、13名の研究者からのプロジェクト応募がありました。

現在、世界中で子豚のワクチン接種が一般的になったことにより、豚サーコウイルス2型感染による臨床被害が軽減されてきています。しかしながら、豚サーコウイルス2型が世界の養豚産業にとって潜在的な脅威であることに変わりはありません。疾患の免疫学的側面、発症原因、疫学に加え、豚サーコウイルス2型と他の病原体との相互作用に対する理解を深めるために、さらなる研究が求められています。

ベーリンガーインゲルハイムは、欧州豚サーコウイルス2型(PCV2)研究賞を通じて、関連疾患分野の独立した応用研究を、支援しています。毎年最大3名の欧州の研究者に、それぞれ25,000ユーロの賞金が授与されます。2010年の授賞式は、ベーリンガーインゲルハイム本社(ドイツ)で執り行われました。ゲント大学(ベルギー)の前ウイルス研究所長で、受賞者を選定する独立審査委員会の委員長であるモーリス・ペンサエート教授(Prof. Maurice Pensaert)、そしてベーリンガーインゲルハイムのアニマルヘルス事業部門長であるヨアヒム・ハーゼンマイヤー博士(Dr Joachim Hasenmaier)から、3名の受賞者に賞が授与されました。


2010年度 受賞プロジェクト

・「離乳後多臓器性発育不良症候群(PMWS)再現への新たなアプローチ 」
ゲント大学獣医学部(ベルギー/メーレルベーク)
ハンズ・ ナウウィンク教授
(Prof. Hans Nauwynck, Faculty of Veterinary Medicine, Ghent University, Merelbeke, Belgium)
(内容)
疾患発症機序の研究を可能にする新たなチャレンジモデルの構築

・母豚由来移行免疫下における豚サーコウイルス2型の感染動態、及び母豚由来移行免疫下におけるワクチン接種子豚の生産性」
バルセロナ自治大学動物研究所(CreSA)獣医学部(スペイン)
ホアキム・セガレス教授
(Prof. Joaquim Segales, CReSA and Veterinary School of the Universitat Autonoma, Barcelona, Spain)
(内容)
母体由来抗体レベルが高い豚と低い豚における豚サーコウイルス2型ワクチン接種の効果を野外条件下で比較

・「豚サーコウイルス2型オープンリーディングフレーム2(ORF2)サブユニットワクチンへの免疫反応に対する豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)弱毒生ワクチン接種の影響」
ウィーン獣医大学免疫学研究所(オーストリア)
アーミン・ザールミュラー教授
(Prof. Armin Saalmuller, Institute of Immunology, University of Veterinary Medicine, Vienna, Austria)
(内容)
豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)弱毒生ワクチンと豚サーコウイルス2型ワクチンの相互作用

欧州豚サーコウイルス2型(PCV2)研究賞
年に一度実施される、欧州豚サーコウイルス2型 (PCV2)研究賞は、豚サーコウイルス2型の応用免疫学研究分野の研究プロジェクトを募集し、優れたプロジェクトを表彰するものです。
応募プロジェクトの審査並びに受賞者の選定は、欧州における豚の応用研究分野の第一人者で構成される独立審査委員会によって行われます。

申請方法
次年度の欧州豚サーコウイルス2型(PCV2)研究賞の応募締切は、2011年9月 10日です。詳細については、 maurice.pensaert@ugent.be 又はpetra.maass@boehringer-ingelheim.com までお問い合わせください。
当プレスリリースについて
当資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム社(Boehringer Ingelheim GmbH)が2月16日付でグローバルに配信したプレスリリースの日本語版であり日本国内の状況と異なる情報が含まれる場合があります。内容および解釈は、オリジナルである英文が優先します。下記をご参照ください。

http://www.boehringer-ingelheim.com/news.html


ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界50ヵ国に142の関連会社を持つベーリンガーインゲルハイムグループは、世界で41,500人の社員を有するトップ20の製薬企業のひとつです。1885年の設立以来、125年間、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、ヒト用医薬品およびアニマルヘルス(動物薬)を中心にビジネスを展開しています。2009年度は127億ユーロの売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の約5分の1相当額を研究開発に投資しました。

ベーリンガーインゲルハイムは日本で、半世紀にわたり企業活動を展開してきました。グローバルな研究・開発の一翼を担う医薬研究所や、国内向けとして山形に生産拠点を擁し、呼吸器、循環器、中枢神経などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。
ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパンは、日本の動物用医薬品市場で、豚、牛、家禽といった畜産分野、及び、コンパニオンアニマルの健康分野に注力し、製品の開発、マーケティング、販売を展開しています。
詳細は下記をご参照ください。

www.boehringer-ingelheim.co.jp

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