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震災から8年9か月、南三陸町に令和初の津波記憶石「名簿安置の碑」が完成〜震災復興祈念公園の一部開園にあわせ「復興祈念のテラス」と同日に除幕式を開催

「市民の皆さんが祈ることができる場に」南三陸町佐藤仁町長が式辞、公募で選ばれたメッセージも公開

宮城県の南三陸町は12月17日、東日本大震災で特に大きな被害を受けた同町の中心部に建設中の「南三陸町震災復興祈念公園」の一部開園にあわせ、全国の優良石材店約300社による全国組織「一般社団法人 全国優良石材店の会」(事務局・東京都品川区、代表・吉田剛、会長・吉田岳、以下全優石)が建立寄贈した、第34号津波記憶石となる「名簿安置の碑」と、「復興祈念のテラス」の除幕式を開催しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/27649/18/resize/d27649-18-389652-0.png ]




祈ることができる場がようやく完成―震災を風化させない決意、心からの復興、町の未来への祈りを込めて


除幕式には南三陸町の関係者など約70名が参加しました。冒頭の式辞で南三陸町の佐藤仁町長は、震災当時の記憶や8年9か月の歳月に触れ、時折声を詰まらせながら、「市民の皆さんが祈ることができる場がようやくできた」と、住民の心からの復興に繋がることへの願いなどを述べました。続いて、三浦清人町議会議長などの来賓挨拶、「名簿安置の碑」を建立寄贈した全優石、名簿を安置する収納庫を寄贈したサンテック、「名簿安置の碑」メッセージ作者の鈴木清美さん、「復興祈念のテラス」メッセージ作者の西條瑠奈さんに感謝状贈呈が行われました。その後、2020年9月に全面開園予定の「南三陸町震災復興祈念公園」について、設計に関わった宮城俊作・東京大学教授からの概要説明に続き、「名簿安置の碑」「復興祈念のテラス」の除幕、犠牲者名簿の安置と献花が行われました。



「名簿安置の碑」「復興祈念のテラス」公募で選ばれたメッセージも公開


「名簿安置の碑」(第34号津波記憶石)は遺族の了解が得られた犠牲者の方々の名簿を保管するため、「復興祈念のテラス」は訪れた人々が復興を祈念する場とするために設置されたもので、それぞれに刻むメッセージは公募で選ばれ、除幕式で公開されました。


「名簿安置の碑」に刻まれたメッセージ(作者:南三陸町 鈴木清美さん):
 いま、碧き海に祈る 愛するあなた 安らかなれと


「復興祈念のテラス」に刻まれたメッセージ(作者:南三陸町 西條瑠奈さん):
 小学1年生だったあの日、この目で見たものは
    まだ私の中で鮮明に生き続けている。
 どうかこの町が 大好きだったあの日のように
    活気と人々の笑顔であふれる町に
                なりますように。



宮城県 南三陸町「第34号 津波記憶石」について


震災時、南三陸町には最大20m超と推定される津波が押し寄せ、多くの尊い命が奪われ、海岸沿いの低地にある市街地や集落はほぼ浸水、住宅、漁場、公共施設はほぼ流出し壊滅状態となりました。地盤沈下も深刻で、10数mもの嵩上げなど、極めて困難で気の遠くなるような復旧作業を一歩ずつ進めてきました。「南三陸町震災復興祈念公園」は、特に被害が大きかった町の中心部に、犠牲者の鎮魂と防災を伝える場として整備が進められ、令和2年9月に全面開園を予定しています。南三陸町と全優石は、震災の風化を防ぐ目的で「津波記憶石」の建立計画を進め、震災から8年以上を経て復興工事も大詰め段階に入った本年、ようやく建立寄贈に至りました。全優石では第34号、令和では初めての津波記憶石となります。



全優石 津波記憶石プロジェクトについて


2011年3月11日の東日本大震災を受け、犠牲者の方々の供養と、津波のおそろしさと教訓を後世に語り継いでいただくことを目的に、全優石が被災地の自治体に、碑文を刻んだ記憶石を寄贈する取組みです。2011年12月に岩手県釜石市根浜海岸に第1号が建立され、2018年7月、復興に大きく貢献する取組みとして、復興庁より感謝状が授与されました。今回の「名簿安置の碑」「復興祈念のテラス」は第34号、宮城県では4基目の津波記憶石となります(下記画像)。詳細はホームページもご参照ください。https://www.tsunami-kioku.jp/
[画像2: https://prtimes.jp/i/27649/18/resize/d27649-18-137773-1.png ]




一般社団法人 全国優良石材店の会(全優石)について


全国の優良石材店約300社で組織されている墓石業の専門店グループです。消費者が一生に一度のお墓づくりの際に「安心して頼める店づくり」を目途に、1983年に創設されました。以来、お墓づくりを「心の福祉産業」として、供養の心とお墓を大切にする“お墓大切社会”の形成を目的とし、さまざまな活動を展開しています。一般の消費者に向けては、お客様のお墓を石材店と全優石がダブルでお守りする全国で唯一の『ダブル保証書』発行や、『お墓講座』の開催、お墓に関するご相談(建墓、改葬、墓じまい、空き墓地情報等)をお受けするフリーダイヤルサービスなどを行っております。また、社会的課題への取組みとして、会員石材店を通じた「みどりの募金活動」、2011年12月からは、東日本大震災による津波のおそろしさと教訓を残すための石碑「津波記憶石」を、被災地の想いを受けて全優石が各自治体に建立寄贈する「津波記憶石プロジェクト」を展開しております。

・公式ホームページ: http://www.zenyuseki.or.jp/
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