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コンゴ民主共和国:戦闘発生でMSFは北キブ州ワリカレでの活動を一時停止




プレスリリース
2012年7月20日

コンゴ民主共和国の北キブ州ワリカレでは、過去数日間で激しい戦闘が発生し、国境なき医師団(MSF)はこの地域でマラリアが流行しているにもかかわらず、医療援助活動の一時的な停止を余儀なくされた。

北キブ州東部ゴマにおけるMSFの活動責任者、アンドリュー・ミューズは話す。
「ここ最近のワリカレにおける武力衝突や治安悪化により、MSFのチームは医療活動を行うことができません。暴力にさらされ、医療へのアクセスも遮断されたこの地域の住民の身の安全を懸念しています」

MSFは2012年6月からワリカレで緊急のマラリア治療プログラムを開始した。命を脅かすこの病気に感染した人の多くは以前の武力衝突で既に避難を強いられ、周囲の密林に逃れていた。MSFは6月に週平均で1000人以上のマラリア患者の治療を行っている。しかし、今回活動の一時停止を余儀なくされたことで、地域住民はマラリアの治療を受けることができずにいる。

ミューズは話す。
「ワリカレの人びとを苦しめているのは武装グループ同士の争いだけでありません。彼らは命に関わるマラリアの流行にも見舞われているのです。武力衝突で避難者がさらに増えれば、マラリアをはじめとする、さまざまな病気への感染リスクが高まることになります」

マラリアは現在も、コンゴ民主共和国では5歳未満児の主な死因であり、国内全域にまん延している。
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MSFは今回、ワリカレでの活動の一時停止を余儀なくされた一方で、北キブ州の総合病院4ヵ所、医療施設12ヵ所、診療所4ヵ所で質の高い医療の提供を継続している。南キブ州においても、総合病院4ヵ所、医療施設19ヵ所、診療所5ヵ所で活動を行っている。また、複数のコレラ治療センターと毎週の移動診療の運営に加え、必要が生じた場合には緊急援助活動も行っている。

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