シェアリングエコノミー都市 「アムステルダム・ソウルにおける事例レポート」
[16/11/30]
提供元:PRTIMES
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11月25日、日本で初めてとなるシェアリングエコノミーサミットが開催され、民泊・ホテル・旅館に特化したクラウドソーシングサービス「mister suite (ミスタースイート)」を展開する株式会社SQUEEZE (本社:東京都港区、代表取締役:舘林 真一、以下 SQUEEZE)は、シェアリングエコノミー協会の会員として参加してきました。
シェアリング都市ネットワークというものも全世界に広がっており、米国における43都市、ヨーロッパではオランダ、イタリア、スウェーデン、チェコなどを始めとする12都市、その他オーストラリア、ケニア、トルコ、韓国の都市も登録されています。今回は、シェアリング都市と呼ばれているアムステルダムとソウルの方が各都市のシェアリングについて、まとめてみました。
詳細はこちら:https://squeeze-inc.co.jp/news/sharing-economy-summit-sharing-cities/
11月25日、日本で初めてとなるシェアリングエコノミーサミットが開催され、民泊・ホテル・旅館に特化したクラウドソーシングサービス「mister suite (ミスタースイート)」を展開する株式会社SQUEEZE (本社:東京都港区、代表取締役:舘林 真一、以下 SQUEEZE)は、シェアリングエコノミー協会の会員として参加してきました。
シェアリング都市ネットワークというものも全世界に広がっており、米国における43都市、ヨーロッパではオランダ、イタリア、スウェーデン、チェコなどを始めとする12都市、その他オーストラリア、ケニア、トルコ、韓国の都市も登録されています。今回は、シェアリング都市と呼ばれているアムステルダムとソウルの方が各都市のシェアリングについて、まとめてみました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/15235/25/resize/d15235-25-790928-2.jpg ]
<アムステルダム>
[画像2: http://prtimes.jp/i/15235/25/resize/d15235-25-517803-0.jpg ]
サミットで講演に来ていたのは、ShareNL共同創業者のHarmen van Sprang氏。アムステルダムでシェアリングシティを推進していく会社で、主にシェアリングエコノミーに関連する知識の共有や、シェアリングエコノミー関連の会社のコンサルティング、政府とのプロジェクトやイベント、メディア露出などを実施している会社でした。最近では、顧客はベンチャー企業のみでなく、大手企業や政府など幅広く、これだけの人がシェアリングエコノミーに関心があり、利用したいと考えていることがわかります。
アムステルダムで提供されているシェアリングサービスの例は下記の通り:
・Peeby (https://www.peerby.com/): なんでも物をシェアする
・Thuisafgehaald (https://www.thuisafgehaald.nl/): 近所の方とご飯(料理)をシェアする
・Barqo (https://barqo.co/en): アムステルダムならではの川を横断する際のボートをシェアする
・PickThisUp (http://www.pickthisup.nl/): トランクが空っぽの車に荷物を運んでもらう
・Sharing 3D printers: 3Dのプリンターをシェアする
・Konnektid (https://www.konnektid.com/): スキルをシェアする
・wehelpen (https://www.wehelpen.nl/): ケア(介護)をシェアする
・powerpeers (https://www.powerpeers.nl/): 風車のオーナーから直接エネルギーをもらってエネルギーをシェアする
もちろんAirbnbやUberなども使われていますが、アムステルダムでは上記のような地域に根ざしたシェアリングサービスがトレンドのようです。介護のシェアは日本でも上手くいけば、介護人の不足を補えるかもしれません。
また、アムステルダムでの調査によると、84%の市民が何かしらシェアリングエコノミーに関わりたいと思っており、市民全体の高い関心が伺えます。市長も含めて、市全体がシェアリングエコノミー都市になるように取り組んでおり、例えば、シェアリング関連のサービスで利用できるCityPassは、シェアリングを生かすことで、政府が低所得者層もより安いサービスを利用するようにしているそうです。また、アムステルダムのスキポール空港も、今後はシェアすることを進めていく予定です。
一方で、様々な都市で問題になっている規制関連の問題もあります。
アムステルダムでは、安全で皆が幸せになるシェアリング都市になるように、既得権益もある程度守りながらの運営になっています。例えばAirbnbは60日間に限定していて、あくまでも自分個人の家を貸し出すように規制し、個人がホテルのように行動しないように規制をかけています。
<ソウル>
[画像3: http://prtimes.jp/i/15235/25/resize/d15235-25-979073-1.jpg ]
ソウルからはソウル市イノベーション局局長の全烋寛氏がご登壇しました。ソウルは、世界で初めてシェアリングエコノミー都市として名乗った市で、行政が進んでシェアリングエコノミーを促進しています。また、ソウルはアジアで唯一のシェアリング都市ネットワークに加盟している都市となります。
この背景には、例えば朝鮮戦争の後の急成長やその後の破綻を受けて、人口過剰、渋滞、引きこもりなどの都市問題がありました。その解決策として、高いICT水準のある韓国で、シェアリングエコノミーを推進しようと決めたのがきっかけでした。
都市問題の解決から始まったシェアリング都市は、行政が全面に出るシステムです。
シェアリング事業としては、補助金、博覧会やイベントの開催、シェアリングエコノミーに対する教育などが挙げられます。現在では、82の企業に対してコンサルティングや助成金をしています。
韓国にある主なシェアリング事業としては、下記が挙げられています。
・公共施設である空間(駐車場や会議室)を市民に開放
・Nanum-Car:車と駐車場のシェアリング
・ホームシェア
・本(共有図書館100箇所)、日常工具のシェアリング
・子供の洋服やおもちゃのシェアリング
これらは、行政が進めていることもあり、大変社会的な意味が大きいものとなっています。例えば、ホームシェアもAirbnbなどとは異なり、居住費が高く払えない大学生に、お年寄りの余っている部屋をホームシェアとして提供することで、大学生は安く居住し、お年寄りは一人でないので寂しくなく安心できる制度となっています。また、子供の洋服も小さくなって着れなくなってしまったものをシェアするなど、無駄になっているものを再利用しています。
今後は、学校・大学・会社・他国・政府・地域などの幅広いステークホルダーとの関係を構築していく予定だそうです。
それぞれ都市によって特徴があるシェアリングエコノミーですが、日本でももっといろんな面で広がるといいですね。AirbnbやUberなどの米国発のものだけでなく、日本発のものがいろいろと広まればいいなと思います。
シェアリング都市ネットワークというものも全世界に広がっており、米国における43都市、ヨーロッパではオランダ、イタリア、スウェーデン、チェコなどを始めとする12都市、その他オーストラリア、ケニア、トルコ、韓国の都市も登録されています。今回は、シェアリング都市と呼ばれているアムステルダムとソウルの方が各都市のシェアリングについて、まとめてみました。
詳細はこちら:https://squeeze-inc.co.jp/news/sharing-economy-summit-sharing-cities/
11月25日、日本で初めてとなるシェアリングエコノミーサミットが開催され、民泊・ホテル・旅館に特化したクラウドソーシングサービス「mister suite (ミスタースイート)」を展開する株式会社SQUEEZE (本社:東京都港区、代表取締役:舘林 真一、以下 SQUEEZE)は、シェアリングエコノミー協会の会員として参加してきました。
シェアリング都市ネットワークというものも全世界に広がっており、米国における43都市、ヨーロッパではオランダ、イタリア、スウェーデン、チェコなどを始めとする12都市、その他オーストラリア、ケニア、トルコ、韓国の都市も登録されています。今回は、シェアリング都市と呼ばれているアムステルダムとソウルの方が各都市のシェアリングについて、まとめてみました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/15235/25/resize/d15235-25-790928-2.jpg ]
<アムステルダム>
[画像2: http://prtimes.jp/i/15235/25/resize/d15235-25-517803-0.jpg ]
サミットで講演に来ていたのは、ShareNL共同創業者のHarmen van Sprang氏。アムステルダムでシェアリングシティを推進していく会社で、主にシェアリングエコノミーに関連する知識の共有や、シェアリングエコノミー関連の会社のコンサルティング、政府とのプロジェクトやイベント、メディア露出などを実施している会社でした。最近では、顧客はベンチャー企業のみでなく、大手企業や政府など幅広く、これだけの人がシェアリングエコノミーに関心があり、利用したいと考えていることがわかります。
アムステルダムで提供されているシェアリングサービスの例は下記の通り:
・Peeby (https://www.peerby.com/): なんでも物をシェアする
・Thuisafgehaald (https://www.thuisafgehaald.nl/): 近所の方とご飯(料理)をシェアする
・Barqo (https://barqo.co/en): アムステルダムならではの川を横断する際のボートをシェアする
・PickThisUp (http://www.pickthisup.nl/): トランクが空っぽの車に荷物を運んでもらう
・Sharing 3D printers: 3Dのプリンターをシェアする
・Konnektid (https://www.konnektid.com/): スキルをシェアする
・wehelpen (https://www.wehelpen.nl/): ケア(介護)をシェアする
・powerpeers (https://www.powerpeers.nl/): 風車のオーナーから直接エネルギーをもらってエネルギーをシェアする
もちろんAirbnbやUberなども使われていますが、アムステルダムでは上記のような地域に根ざしたシェアリングサービスがトレンドのようです。介護のシェアは日本でも上手くいけば、介護人の不足を補えるかもしれません。
また、アムステルダムでの調査によると、84%の市民が何かしらシェアリングエコノミーに関わりたいと思っており、市民全体の高い関心が伺えます。市長も含めて、市全体がシェアリングエコノミー都市になるように取り組んでおり、例えば、シェアリング関連のサービスで利用できるCityPassは、シェアリングを生かすことで、政府が低所得者層もより安いサービスを利用するようにしているそうです。また、アムステルダムのスキポール空港も、今後はシェアすることを進めていく予定です。
一方で、様々な都市で問題になっている規制関連の問題もあります。
アムステルダムでは、安全で皆が幸せになるシェアリング都市になるように、既得権益もある程度守りながらの運営になっています。例えばAirbnbは60日間に限定していて、あくまでも自分個人の家を貸し出すように規制し、個人がホテルのように行動しないように規制をかけています。
<ソウル>
[画像3: http://prtimes.jp/i/15235/25/resize/d15235-25-979073-1.jpg ]
ソウルからはソウル市イノベーション局局長の全烋寛氏がご登壇しました。ソウルは、世界で初めてシェアリングエコノミー都市として名乗った市で、行政が進んでシェアリングエコノミーを促進しています。また、ソウルはアジアで唯一のシェアリング都市ネットワークに加盟している都市となります。
この背景には、例えば朝鮮戦争の後の急成長やその後の破綻を受けて、人口過剰、渋滞、引きこもりなどの都市問題がありました。その解決策として、高いICT水準のある韓国で、シェアリングエコノミーを推進しようと決めたのがきっかけでした。
都市問題の解決から始まったシェアリング都市は、行政が全面に出るシステムです。
シェアリング事業としては、補助金、博覧会やイベントの開催、シェアリングエコノミーに対する教育などが挙げられます。現在では、82の企業に対してコンサルティングや助成金をしています。
韓国にある主なシェアリング事業としては、下記が挙げられています。
・公共施設である空間(駐車場や会議室)を市民に開放
・Nanum-Car:車と駐車場のシェアリング
・ホームシェア
・本(共有図書館100箇所)、日常工具のシェアリング
・子供の洋服やおもちゃのシェアリング
これらは、行政が進めていることもあり、大変社会的な意味が大きいものとなっています。例えば、ホームシェアもAirbnbなどとは異なり、居住費が高く払えない大学生に、お年寄りの余っている部屋をホームシェアとして提供することで、大学生は安く居住し、お年寄りは一人でないので寂しくなく安心できる制度となっています。また、子供の洋服も小さくなって着れなくなってしまったものをシェアするなど、無駄になっているものを再利用しています。
今後は、学校・大学・会社・他国・政府・地域などの幅広いステークホルダーとの関係を構築していく予定だそうです。
それぞれ都市によって特徴があるシェアリングエコノミーですが、日本でももっといろんな面で広がるといいですね。AirbnbやUberなどの米国発のものだけでなく、日本発のものがいろいろと広まればいいなと思います。