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角川グループ電子書籍 2012年度の売上が大幅伸張

スマートデバイス向け電子書籍市場が急伸し、全体で年間24億円規模に




角川グループのデジタル戦略会社である、株式会社ブックウォーカー(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:安本洋一)は、角川グループ直営の電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」を運営すると共に、各電子書店への取次事業を行っています。ここに角川グループ作品の2012年度売上をおよび電子書籍に関する市場規模の推移と傾向ならびに直営ストアの利用状況を発表いたします。


■売上340%、直販比率は約30%

角川グループの電子書籍販売は、第三世代携帯電話とパケット定額制の開始により脚光を浴びたフィーチャーフォン向け市場で成長を続けてきました。
一方、電子書籍市場は、2010年後半よりプラットフォームがPC・フィーチャーフォンからスマートフォン・タブレット端末等のスマートデバイス、電子書籍専用端末へと多様化するのに伴い、急激に変化を遂げました。2012年度になると、それまで主力だったフィーチャーフォン向け市場が縮小傾向に転換し、これに代わって楽天・kobo、Amazon・Kindle、Apple・iBooksなど、国内外の新勢力が次々と電子書籍市場に参入。スマートデバイスにおける2013年3月期の角川グループの売上は2012年4月期と比較して340%増へ拡大し、また、フィーチャーフォン等を含めた2012年度の売上は約24億円(見込み値)となりました。なお、スマートデバイス向けの新市場においては、角川グループ直営ストアBOOK☆WALKERの直販売上比率は2013年3月末時点で約30%となっております。


■直営ストアBOOK☆WALKERではライトノベル売上が50%超

2010年12月より運営を開始した直営ストアBOOK☆WALKERは、当初は角川グループの強みでもあるライトノベルを中心に、角川グループ作品のみを販売していましたが、2012年度よりグループ外出版社の作品取り扱いを強化。特にライトノベルに関してはアニメ化・映画化された人気作品のほとんどを取り揃え、売上全体の50%を超えるシェアとなりました。ライトノベルジャンルでは、他の電子書店より多くの売上を上げていることも含め、BOOK☆WALKERならではの特徴となっています。


■直営ストアの利用者はM1層が中心、ARPU3,000円以上の利用者は30%

直営ストアBOOK☆WALKERの利用者は男性が80%、年齢構成比では30〜34歳が24.1%ともっとも多く、次点に25〜29歳(20.6%)、35〜39歳(16.4%)が続く、M1層向けの電子書店となっています。これまでライトノベルは10代後半から20代前半が中心読者層でしたが、書店店頭ではライトノベルを手に取りづらい会社員がスマートフォン・タブレットで電子書籍を利用するケースが増えていると推測されます。

また、月間3,000円以上の利用者は30%、1万円以上の利用者は6%となっており、物理的な置き場所の制限を受けず、気兼ねなく読書を楽しめる電子書籍ならではのメリットを活用されている利用者も増加しています。


「BOOK☆WALKER」とは: 
角川グループ直営の電子書籍ストアです。角川グループ作品はもちろん、講談社、小学館、集英社をはじめとした、さまざまな出版社のライトノベル、コミック、文芸、新書、ゲーム関連書籍、雑誌、写真集など25,000タイトル以上の電子書籍を、スマートフォン・タブレット端末およびPCにてお楽しみいただけます。
昨年末より電子書籍の国際標準規格EPUB3.0に対応。今後も作品ラインナップの充実とともに、新しい読書スタイル、より良いサービスの提供を目指してまいります。
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