住まいと暮らしに関する文学賞「at home AWARD」大賞決定アットホーム株式会社協賛による、短編小説公募プロジェクト
住まいと暮らしに関する文学賞「at home AWARD」の大賞ほか受賞作品が決定したことをお知らせいたします。本企画は、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアが手がける短編小説公募プロジェクト「ブックショート」にアットホーム株式会社が協賛したことで生まれたもので、「一人暮らし」「お隣さん」「ご当地物語」「二次創作」という4テーマのうち1つを選んで創作した、1,000字以上10,000字以内のショートストーリーを募集いたしました。(応募期間: 2016年4月1日〜7月31日)応募作品は全部で1,031作品、全国から才能あふれる個性豊かな物語が集まりました。受賞作品は、アットホーム株式会社が運営する、いえ・まち・くらしの情報サイト「at home VOX」にて全文公開中です。
住まいと暮らしに関する文学賞「at home AWARD」の大賞ほか受賞作品が決定したことをお知らせいたします。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMyODI4OSMxNzI1NDQjMjgyODlfdHZnUk9xbnZ3ay5qcGc.jpg ]
本企画は、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアが手がける短編小説公募プロジェクト「ブックショート」にアットホーム株式会社(本社:東京都大田区)が協賛したことで生まれたもので、「一人暮らし」「お隣さん」「ご当地物語」「二次創作」という4テーマのうち1つを選んで創作した、1,000字以上10,000字以内のショートストーリーを募集いたしました。(応募期間: 2016年4月1日〜7月31日)応募作品は全部で1,031作品、全国から才能あふれる個性豊かな物語が集まりました。受賞作品は、アット
ホーム株式会社が運営する、いえ・まち・くらしの情報サイト「at home VOX」にて全文公開中です。
http://www.athome.co.jp/vox/series/life/88724/
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■総評
今年4月から4ヶ月にわたって開催したアットホームアワードには、当初の予想を大幅に上回る1,031作品ものご応募がありました。賞をとった作品はもちろんのこと、それ以外の応募作品もとても素敵な物語がたくさんありました。「at home Award」を通して、「暮らしっていいな」「一人暮らしもいいな」といったイメージや希望が生まれてほしい、という開催にあたっての私たち願いはご応募いただいた全ての作品を通して叶えられたと感じています。ご応募いただいたみなさまに感謝いたします。
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1、at home AWARD大賞 賞金50万円
作品名:「文鳥」
テーマ:お隣さん
著者:大前粟生
受賞理由:
同じ場面を複数の視点で反復して描くという構成は、クセになるような独特の味があり、前半に漂う不穏な空気と、結末にいたるまでにお互いの心情が明らかになっていく疾走感は、読み手を物語の世界に強く引き込んでいきました。
この物語の家族は、ペットとしてもらわれてきた文鳥が沈黙を貫いたように、大切なことを口に出し(せ)ません。だから、一緒に暮らしているにもかかわらず、すれ違いが生まれてしまいます。同じ空間を共有しながらも、お互いにわかり合えていない。だけど、言葉になっていないからといって、家族のことを大切に思っていないわけでは決してないのです。そんな家族の微妙な関係を、お隣さんとの交流を絡めながら多角的に表現していました。
ストーリーの軸となる家族同士の会話や心情にもとてもリアリティがあり、加えて文章構成力も非常に高かったので、この度の大賞とさせていただきました。
2、アットホーム賞 賞金各10万円
アットホーム賞はノミネート掲載された優秀作品の中から、テーマ賞として選ばれた作品に贈られます。
おテーマ:一人暮らし
作品名:「五時のチャイムの終わりと共に現れた女の子、のこと。」
著者:永妻優一
受賞理由:
現在と過去の記憶が交差しながら進むストーリーは、とても情緒的で、母親の温かさが伝わってきます。「気がつくと、自分の街になってくるものなのよねぇ」と語る場面がありますが、新しい街で暮らす勇気や希望が湧いてくるようで、主人公だけでなく、これから一人暮らしを始める人達の背中もそっと押してくれるような、素敵なセリフでした。
主人公は、あることをきっかけに一歩前に踏み出すことができます。読者の皆様もこの主人公のように、前に進む勇気やきっかけを掴んでいただけたらと思います。
テーマ:お隣さん
作品名: 「In My Life」
著者:池田葵
受賞理由:
お隣さんとの静かで心温まるコミュニケーションは、とてもセンチメンタルで、ロマンチックでした。内気な二人が最後のシーンでは少し勇気を出します。彼らのように、うまく周りに溶け込めないまま過ごしている人も、なにかのタイミングでその世界から抜け出せるときがくる。彼女の場合、そのきっかけがお隣さんでした。
出会いはその人の運命を変えてくれます。そんな「人との出会い」の大切さを実感させてくれる作品でした。
テーマ:ご当地物語
作品名: 「花が咲く街」
著者:山吹摩耶
受賞理由:
かつて潜った海の青と、地元を彩る花々がとても綺麗で、読み進めるほどに、長野県の美しい風景が伝わってきます。自然と自分の故郷と重ねて読んでしまう情景描写で、読者それぞれの生まれ育った地を思い出させてくれるようでした。
主人公は、自分が親になり故郷に戻ることで、苦手だった母に対する気持ちが変わり、幸せに暮らしています。そんな彼女のように、故郷の素晴らしさ、家族の温かさを改めて感じることができる作品でした。
テーマ:二次創作
作品名: 「ラビリンス」
著者:木江恭
受賞理由:
主人公がある選択を迫られる場面がありますが、皆さんは同じ立場になったとき、どんな決断をするのでしょうか。今いる家に住んでいることがあまりにも日常過ぎて、普段生活しているとなかなか気づきませんが、家族と住んでいる「家」は、単なる「建物」ではありません。「家」は、共に暮らす家族やその歴史が詰まった大切な「空間」です。
この主人公は、奇妙なゲームに参加することでこのことに気がつきます。そんな日常の幸せを改めて気づかせてくれた物語でした。
3、読者賞 新作の掲載&その原稿執筆料10万円
読者賞はノミネート掲載された優秀作品の中から、もっとも読者に支持された作品に贈られます。
作品名: 「すぐりの卵」
テーマ:ご当地物語
著者:久保葉月
住まいと暮らしに関する文学賞「at home AWARD」の大賞ほか受賞作品が決定したことをお知らせいたします。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMyODI4OSMxNzI1NDQjMjgyODlfdHZnUk9xbnZ3ay5qcGc.jpg ]
本企画は、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアが手がける短編小説公募プロジェクト「ブックショート」にアットホーム株式会社(本社:東京都大田区)が協賛したことで生まれたもので、「一人暮らし」「お隣さん」「ご当地物語」「二次創作」という4テーマのうち1つを選んで創作した、1,000字以上10,000字以内のショートストーリーを募集いたしました。(応募期間: 2016年4月1日〜7月31日)応募作品は全部で1,031作品、全国から才能あふれる個性豊かな物語が集まりました。受賞作品は、アット
ホーム株式会社が運営する、いえ・まち・くらしの情報サイト「at home VOX」にて全文公開中です。
http://www.athome.co.jp/vox/series/life/88724/
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■総評
今年4月から4ヶ月にわたって開催したアットホームアワードには、当初の予想を大幅に上回る1,031作品ものご応募がありました。賞をとった作品はもちろんのこと、それ以外の応募作品もとても素敵な物語がたくさんありました。「at home Award」を通して、「暮らしっていいな」「一人暮らしもいいな」といったイメージや希望が生まれてほしい、という開催にあたっての私たち願いはご応募いただいた全ての作品を通して叶えられたと感じています。ご応募いただいたみなさまに感謝いたします。
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1、at home AWARD大賞 賞金50万円
作品名:「文鳥」
テーマ:お隣さん
著者:大前粟生
受賞理由:
同じ場面を複数の視点で反復して描くという構成は、クセになるような独特の味があり、前半に漂う不穏な空気と、結末にいたるまでにお互いの心情が明らかになっていく疾走感は、読み手を物語の世界に強く引き込んでいきました。
この物語の家族は、ペットとしてもらわれてきた文鳥が沈黙を貫いたように、大切なことを口に出し(せ)ません。だから、一緒に暮らしているにもかかわらず、すれ違いが生まれてしまいます。同じ空間を共有しながらも、お互いにわかり合えていない。だけど、言葉になっていないからといって、家族のことを大切に思っていないわけでは決してないのです。そんな家族の微妙な関係を、お隣さんとの交流を絡めながら多角的に表現していました。
ストーリーの軸となる家族同士の会話や心情にもとてもリアリティがあり、加えて文章構成力も非常に高かったので、この度の大賞とさせていただきました。
2、アットホーム賞 賞金各10万円
アットホーム賞はノミネート掲載された優秀作品の中から、テーマ賞として選ばれた作品に贈られます。
おテーマ:一人暮らし
作品名:「五時のチャイムの終わりと共に現れた女の子、のこと。」
著者:永妻優一
受賞理由:
現在と過去の記憶が交差しながら進むストーリーは、とても情緒的で、母親の温かさが伝わってきます。「気がつくと、自分の街になってくるものなのよねぇ」と語る場面がありますが、新しい街で暮らす勇気や希望が湧いてくるようで、主人公だけでなく、これから一人暮らしを始める人達の背中もそっと押してくれるような、素敵なセリフでした。
主人公は、あることをきっかけに一歩前に踏み出すことができます。読者の皆様もこの主人公のように、前に進む勇気やきっかけを掴んでいただけたらと思います。
テーマ:お隣さん
作品名: 「In My Life」
著者:池田葵
受賞理由:
お隣さんとの静かで心温まるコミュニケーションは、とてもセンチメンタルで、ロマンチックでした。内気な二人が最後のシーンでは少し勇気を出します。彼らのように、うまく周りに溶け込めないまま過ごしている人も、なにかのタイミングでその世界から抜け出せるときがくる。彼女の場合、そのきっかけがお隣さんでした。
出会いはその人の運命を変えてくれます。そんな「人との出会い」の大切さを実感させてくれる作品でした。
テーマ:ご当地物語
作品名: 「花が咲く街」
著者:山吹摩耶
受賞理由:
かつて潜った海の青と、地元を彩る花々がとても綺麗で、読み進めるほどに、長野県の美しい風景が伝わってきます。自然と自分の故郷と重ねて読んでしまう情景描写で、読者それぞれの生まれ育った地を思い出させてくれるようでした。
主人公は、自分が親になり故郷に戻ることで、苦手だった母に対する気持ちが変わり、幸せに暮らしています。そんな彼女のように、故郷の素晴らしさ、家族の温かさを改めて感じることができる作品でした。
テーマ:二次創作
作品名: 「ラビリンス」
著者:木江恭
受賞理由:
主人公がある選択を迫られる場面がありますが、皆さんは同じ立場になったとき、どんな決断をするのでしょうか。今いる家に住んでいることがあまりにも日常過ぎて、普段生活しているとなかなか気づきませんが、家族と住んでいる「家」は、単なる「建物」ではありません。「家」は、共に暮らす家族やその歴史が詰まった大切な「空間」です。
この主人公は、奇妙なゲームに参加することでこのことに気がつきます。そんな日常の幸せを改めて気づかせてくれた物語でした。
3、読者賞 新作の掲載&その原稿執筆料10万円
読者賞はノミネート掲載された優秀作品の中から、もっとも読者に支持された作品に贈られます。
作品名: 「すぐりの卵」
テーマ:ご当地物語
著者:久保葉月