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iPadを活用した列車内自動放送アプリを筑肥線で使用開始〜ReadSpeakerの音声合成が採用〜

九州旅客鉄道株式会社(本社:福岡市博多区、代表取締役社長執行役員:青柳俊彦、以下「JR九州」)と株式会社NSD(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:今城義和、以下「NSD」)とHOYA株式会社(東京都新宿区、代表執行役CEO:鈴木洋、以下「HOYA」)MD部門ReadSpeakerは、スマートデバイスを用いた運転士向け支援アプリの拡張機能として列車内自動放送アプリを開発し、筑肥線の一部列車にて使用開始することをお知らせします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/img_250866_1.png
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/img_250866_2.png


■ 1.背景と目的
JR九州では、2018年より安全性の向上、お客さまサービスの向上、異常時の運転再開迅速化、検査効率の向上等を目的に、鉄道事業の各部門において、スマートデバイス(iPad, iPhone)の導入を進めて参りました。その中で、運転士のヒューマンエラー防止のため、iPad上で動作する『運転士支援アプリ』を独自開発し運用して参りました。 一方で、JR九州のワンマン列車では、車両内に設置された専用機器を運転士が手動で操作することで列車内自動放送を行っていますが、機器の操作性に加え、多言語対応や放送内容の柔軟な変更対応などのお客さまサービス向上やコストが課題となっていました。
これらの課題を解決し、今後も持続可能な移動サービスを提供することを目的に、また『運転士支援アプリ』の品質向上、機能拡充を目的としたNSD社への開発アウトソースに併せて、同じくiPadで動作し、専用の放送装置を必要としない『列車内自動放送アプリ』を開発しました。

■ 2.導入日、導入線区
導 入 日:2021年3月13日
導入線区:筑肥線・唐津線(姪浜〜西唐津)の一部の列車(車掌乗務列車も含む)
導入車両:(303系 3編成18両、305系 6編成36両)
※今後は他路線への適用拡大を図っていきます。

■ 3.アプリの開発概要
本アプリケーションは、独立系SIerであり2020年3月にJR九州システムソリューションズ株式会社と資本提携を締結し、先端技術を活用したDX分野で共創を行うNSDとの共同開発を行うとともに、HOYA社の音声作成ソフト『ReadSpeaker』による音声合成を活用しました。これにより、列車内自動放送を専用機器から置き換えることとし、操作性の簡素化、音声編集の低コスト化を実現するとともに、フレキシブルな放送内容の変更や、幅広い地域での多言語放送によるお客さまサービスの向上を実現します。開発したアプリの特徴及び各社の役割は以下に記載の通りです。
アプリの特徴

表1: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/table_250866_1.jpg

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/img_250866_3.png

各社の役割
表2: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/table_250866_2.jpg


■ 4.今後の取組み
今後は、運転士用の時刻表電子化などの機能拡張を行うとともに在来線に加え、特急、新幹線への適用に向けた汎用化を進めます。また、同様のニーズがあるグループ会社(JR九州バス)への展開ができるか、検討をしていきます。


■ 参考
九州旅客鉄道株式会社
表3: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/table_250866_3.jpg

株式会社NSD
表4: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/table_250866_4.jpg

HOYA株式会社
表5: https://www.atpress.ne.jp/releases/250866/table_250866_5.jpg


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