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ソフトバンクを睨みながら、中小型株での値幅取り

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。51.77円安の14365.91円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えた。16日の米国市場は上昇したが、決算を受けて時間外でグーグル、IBMなどが弱い動きをみせていたこともあり、利益確定の流れが先行した。その後は、GPIFに絡んだ報道などもあって切り返す局面もみられたが、前引けにかけては再び利食いに押される格好となった。
 セクターでは電力ガス、海運、その他製品、石油石炭、繊維、その他金融などがしっかり。一方で、金属、輸送用機器、ゴム製品、銀行、不動産、保険、証券、情報通信などが冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、ホンダ<7267>が軟調。一方で、ファナック<6954>、キヤノン<7751>、スズキ<7269>が堅調。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が若干上回っているが、高安まちまち。
 ソフトバンク<9984>の値動きの荒さが目立つ。売り先行後に一時7500円を割り込んだが、その後は一時7690円まで上昇。しかし、前引けにかけては再び弱い動きとなっている。指数インパクトが大きいこともあり、相場の方向性にも影響しやすいだろう。また、円相場が1ドル101円90銭、1ユーロ141円05銭辺りと円高に振れていることも手掛けづらくさせている。ウクライナ情勢の打開を目指して17日にジュネーブで開かれる外相級4者協議を見極めたいとの流れもありそう。
 規模別指数では小型株指数のみがプラスとなり、一方で大型株指数の弱さが目立つ。前日に日経平均は今年2番目の上げ幅をみせていたこともあり、想定内の一服ではあるが、後場もソフトバンク<9984>を睨みながら、中小型株での値幅取りになりそうだ。(村瀬智一)

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