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高値警戒感強まるが、押し目待ちに押し目なしか

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。103.12円高の18688.32円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。米国など海外市場が小動きだった流れを受けて、利益確定の流れが先行した。しかし、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>など指数インパクトの大きい値がさの一角が強含むなか、日経平均をけん引する格好に。これにより日経平均は連日で昨年来高値を更新し、18700円に迫る局面をみせている。
 セクターでは鉱業、海運、保険、鉄鋼、証券、情報通信などが堅調。一方で、電力ガス、空運、電気機器、ガラス土石などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。売買代金上位では、ソフトバンク、ファーストリテのほか、JT<2914>、ソニー<6758>、マイクロニクス<6871>が堅調。一方で、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、日立<6501>、OLC<4661>が利食いの動きもあって、売り買い交錯。

 高値警戒感が根強いものの、ソフトバンク<9984>がけん引する格好で、日経平均は連日で昨年来高値を更新している。インデックスに絡んだ売買も観測されているが、やや手掛けづらさが窺える。そのため大塚家具<8186>など、材料のある銘柄等に資金が集中する展開になりやすいようだが、資金の逃げ足の速さも警戒されるところであろう。
 そのため比較的流動性があり、低位の材料株などでの短期的な値幅取り狙いの物色に向かいやすい。直近IPOなども日替わり的な物色とはいえ、資金が向かいやすいだろう。
 また、日経平均をみると押し目待ちに押し目なしの状況である。3月期末に向けた貸し株返却などの需給要因もあるなか、売り方には厳しい状況になりそうである。取り組み妙味の大きい銘柄などには、買い戻しを狙った思惑なども働きやすいだろう。(村瀬智一)

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