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やや買い疲れ感、需給妙味の大きい銘柄や出遅れ感のある材料株などに

ランチタイムコメント
 日経平均は小反落。21.90円安の20846.13円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。ギリシャが提出した改革案を債権団の一部が拒否したことが明らかとなり、同国金融支援を巡る交渉に不透明感が強まったことを受けて、利益確定の売りが先行した。ただし、ギリシャ債務問題については想定内の流れ。また、日経平均は前日の上昇で2000年のITバブル時の高値を上回ったこともあり、いったんは利食いが意識されるところ。
 そのため、売りが先行したものの、寄り付き直後につけた20758.60円を安値に、その後は20800円半ばでの推移が続くなど、押し目買い意欲の強さが窺える。セクターでは情報通信、その他製品、金属製品、保険、小売、海運などが小じっかり。半面、ゴム製品、ガラス土石、輸送用機器、電力ガス、パルプ紙、証券、卸売などが一服。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の6割を占めている。

 日経平均は、利食い先行後は底堅い値動きが続いている。ボリンジャーバンドでは+2σを下回り過熱感は後退。その後も+2σの上昇に沿ったトレンドであり、先高期待の強さが窺える。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、TDK<6762>、ダイキン<6367>が重石となる半面、ファーストリテ<9983>、アルプス<6770>、電通<4324>、エーザイ<4523>などが下支えしている。
 ギリシャ協議の行方を見極めたいとして、引き続き高値圏でのこう着が続きそうである。朝方強い動きをみせていたミクシィ<2121>も前引けにかけて下げに転じており、買い疲れ感もあるだろう。その為、需給妙味の大きい銘柄や出遅れ感のある材料株などに短期筋の資金が向かいやすい。もっとも、目先一服で利食いを出したとしても、ショートポジションは避けておきたい。(村瀬智一)

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