後場に注目すべき3つのポイント〜円安好感、主力の大型株主導の展開に
[14/08/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・それ程過熱警戒はないだろうが、明日はポジションが取りづらい
・ドル・円は103円85銭付近、米早期利上げ観測の台頭で堅調推移
・主力の大型株主導の展開、証券株などに短期資金の関心がシフト
■それ程過熱警戒はないだろうが、明日はポジションが取りづらい
日経平均は9営業日続伸。121.37円高の15575.82円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えた。20日の米国市場はNYダウが3日続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、早期利上げへの警戒感が和らいだ。この流れを受け、シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の15560円となり、これにさや寄せする格好から、節目の15500円を回復して始まった。
寄り付き後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開が続いていたが、円相場が1ドル104円台に接近するなか、日経平均はじりじりと上げ幅を広げる展開となっている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ホンダ<7267>、ソフトバンク<9984>、ダイキン<6367>などが日経平均をけん引。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、証券、ゴム製品、その他金融、不動産、保険などが堅調。一方で、鉱業、空運、サービスなどが小安く推移している。
日経平均はやや想定外の強い値動きをみせている。出来高が膨らんでいるわけではないが、指値状況が薄い中を、インデックスに絡んだ資金で日経平均を押し上げているようである。9営業日続伸で過熱感なども意識されてはいるが、上昇ほどポジションが大きく買いに傾いている状況ではなさそうだ。また、中小型は高安まちまちであり、本日は主力大型株が主導する格好。小幅ながらも証券株が全面高商状となっており、短期筋の資金がシフトしているようである。
日経平均はボリンジャーバンドの+1σレベルから始まり、その後は支持線として意識されている。+2σとのレンジに移行した格好となり、7月末の戻り高値が次第に意識されそうである。もっとも、カンザスシティー連銀経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのイエレンFRB議長の発言などを見極めたいほか、ロシア・ウクライナ情勢への警戒も強い。9月1日の米レイバーデーまで夏季休暇に入る投資家や市場関係者も多いため、オーバーウィークのポジションは取りづらいとなれば、本日辺りが目先のピークか。
■ドル・円は103円85銭付近、米早期利上げ観測の台頭で堅調推移
ドル・円は103円85銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していること、米国連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測の台頭を受けて堅調に推移した。ユーロ・ドルは、1.3242ドルから1.3260ドルで推移。ウクライナ紛争への警戒感から軟調に推移した。ユーロ・円は、137円50銭から137円71銭で推移。
12時20分時点のドル・円は103円85銭、ユーロ・円は137円58銭、ポンド・円は172円14銭、豪ドル・円は96円06銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・米早期利上げ観測の強まりを受けた円安進行で日経平均は堅調推移
・主力の大型株主導の展開、証券株などに短期資金の関心がシフト
・中小型の一角は利食い先行、後場も出遅れ感のある主力株の動向に注目
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:00 全国スーパー売上高(7月)
<海外>
15:00 欧・スイス貿易収支(7月)
16:30 独・製造業PMI(8月)
16:30 独・サービス業PMI(8月)
<KO>










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