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明日もギャップ・アップ後のこう着相場になるか【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

21日の日経平均は9営業日続伸となり、131.75円高の15586.20円(出来高概算20億9000万株)で取引を終えた。日中値幅は前場で75円程度、後場は40円程度と引き続き狭いレンジ取引ではあるが、一時15600円を回復する局面をみせるなど、リバウンド基調が継続している。

参加者が限られている面はあるが、ソフトバンク<9984>など指数インパクトの大きい値がさの一角が終日強含みに推移していたほか、証券など金融関連セクターの強い動きが買い安心感につながっている。また、円相場が1ドル104円台に迫る円安となるなか、輸出関連などへの押し目買い要因に。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。セクターでは証券の上昇率が3%を超えたほか、その他金融、不動産が2%超の上昇だった。

ミクシィ<2121>が小幅に続落となる一方で、証券株が全面高商状となるなど、物色対象に変化が見られてきている。値動きの軽い中小型株による幕間つなぎから、主力銘柄への物色による相場全体の方向性が意識される相場展開になってきている。

とはいえ、カンザスシティー連銀経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのイエレンFRB議長の発言などを見極めたいほか、ロシア・ウクライナ情勢への警戒も強い。9月1日の米レイバーデーまで夏季休暇に入る投資家や市場関係者も多いため、オーバーウィークのポジションは取りづらいとなれば、明日は手掛けづらい相場展開になりやすい。中国の弱い経済指標の結果を受けた米国市場の動向を警戒する向きもある。

もっとも、ポジションが大きく買いに傾いている状況ではなさそうであり、過熱感についてはそれ程警戒する必要はないだろう。また、イエレン議長講演が注目されているが、これまでジャクソンホールでの議長講演の時の株式市場は、6年連続で上昇しているようである。明日もギャップ・アップ後のこう着相場になるか。



<KO>

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