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泉州電業 Research Memo(7):2014年10月期通期の業績予想を修正、上期実績から見れば保守的か

注目トピックス 日本株
■決算動向

(2)2014年10月期通期の業績見通し

泉州電業<9824>は第2四半期の決算発表と同時に、2014年10月期通期の業績予想を若干修正した。修正後の連結業績の見通しは、売上高が前期比6.2%増の74,100百万円(期初予想71,300百万円)、営業利益が13.5%増の2,200百万円(同2,270百万円)、経常利益が8.0%増の2,450百万円(同2,370百万円)、当期純利益が6.2%増の1,400百万円(同1,330百万円)となっている。平均の銅建値の影響はほぼ中立と予想している。

商品別の売上高(単体ベース)は下表のように予想されている。機器用・通信用電線は設備投資関連の需要が上期に思ったほど立ち上がらなかったことから、前期比6.9%増の24,340百万円と予想している。電力用ケーブルは下期も需要が好調と見られることから同4.8%増の23,370百万円、汎用被覆線は消費増税の反動が見込まれることから同2.8%増の8,250百万円、その他電線は同1.1%増の5,770百万円と予想している。非電線は下期もソーラー関連の好調が続く見込みで、同13.0%増の9,270百万円と予想している。

2014年10月期通期の業績予想は上記のとおり、売上高は上方修正されたが営業利益は若干の下方修正、一方で経常利益及び当期純利益は上方修正された。この理由として同社は、「売上高は順調に伸びる可能性が高いが、人件費を含めた各種の経費増が予想されるのでマージン(利益率)を確保できるかを慎重に見ている。その一方で営業外収益を厳しく見すぎていたので修正した」と述べている。

上期の実績から判断すると、同社商品に対する需要は下期も引き続き好調に推移すると思われ、売上高は順調に拡大する可能性が高い。一方で、コストに関しては同社の見方はかなり保守的であり、実際にはそれほど増加しないと予想されることから、利益については上方修正の可能性がありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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