馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:「高進捗率」銘柄をレーダースクリーンでチェック!
[19/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
■営業利益の「進捗率」に注目
企業が業績を上方修正すると、株価が急騰するケースがよくあります。その観点から、投資家のみなさんは「業績を上方修正しそうな銘柄」を先回りして探す傾向があります。
上方修正しそうな銘柄に先に投資しておくことで値幅を取ることができます。では、どうすればそのような銘柄を見つけられるのでしょうか?
その方法のひとつは、営業利益の「進捗率」に注目することです。
夏の決算発表も一巡しました。決算が通過したということで、営業利益の「進捗率」に注目して企業を分析してみましょう。(第1四半期を1Q、第2四半期を2Q、第3四半期を3Qと表記します。)
■通期予想に対しての「進捗率」に注目
例えば1Q決算の場合は、会社の通期業績予想における営業利益に対して25%以上進捗しているかがひとつの判断基準となります。同様に2Q決算(累計)では50%以上、3Qでは75%以上進捗しているかに注目していきます。
銘柄の見つけ方としては、例えばフィスコアプリのスクリーニング機能(無料)を利用した場合は、「営業利益 進捗率(%)」で以下のような条件でスクリーニングを行います。
・「通期に対して1Qの営業利益進捗率が30%以上の企業」
・「通期に対して1Q+2Qの営業利益進捗率が55%以上の企業」
その中から気になる銘柄について、トレードステーションのレーダースクリーンに登録すれば、株価の動きをチェックしやすいと思います。
■好進捗率関連銘柄
上記方法で探した銘柄の内いくつかをご紹介いたします。
・アース製薬<4985> 【営業利益進捗率(2Q):308.4%】
同社は殺虫剤が主力ということもあり、2Q(12月決算企業なので4-6月)に利益が積み上がりやすい傾向があります。今期2Q時点では通期業績予想に対する営業利益進捗率は308.4%と好調で、前年同期比でも14.0%増の74.02億円となっています。
・やまびこ<6250> 【営業利益進捗率(2Q):80.1%】
屋外作業機械メーカーで、農業用ドローンでヤマハ発動機<7272>と提携しています。一般産業用機械は国内好調で発電機の需要が増加し、今期2Q時点での営業利益は前年同期比23.6%増の52.09億円、通期業績予想に対する進捗率は80.1%となっています。
・ウェルス・マネジメント<3772> 【営業利益進捗率(1Q):97.7%】
同社は、ホテルを投資対象とした不動産金融事業などを展開しています。今期1Q時点での営業利益は、通期業績予想28.00億円に対し27.36億円と進捗率が既に97.7%でしたので、業績上振れの期待が高まっています。
また、好進捗関連のスクリーニング分析をしているなかで、業績が黒字転換している銘柄を発見しましたのでこちらもご紹介いたします。
・千代田化工建設<6366> 【営業利益進捗率(1Q):75.6%】
総合エンジニアリングの大手で、中東などの海外で石油・ガスプラントの実績が豊富です。米国LNG案件で発生した巨額損失により財務が毀損していましたが、筆頭株主の三菱商事の支援を受けて債務超過は解消へ向かっています。今期1Q時点の営業損益は通期業績75.6%の進捗率であるとともに、90.76億円の黒字に浮上しています(前年同期は33.76億円の赤字)。
■レーダースクリーンにて営業利益の「実績」「予想」表示を活用
レーダースクリーンでは営業利益の「実績」「予想」を表示することができます。例えば、アース製薬では、営業利益実績1,036、予想2,400と表示されます(単位は百万円)。これを利用すると、同社の「前期の営業利益が10.36億円であり、今期の通期予想が24.00億円」であるということが銘柄一覧表を見れば一目で分かります。今期の成長性を見る上で役立つツールですので、今回の好進捗率銘柄の分析と一緒に活用してみてください。
今回取り上げた銘柄以外にも、多くの好進捗率関連銘柄があります。マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。
(その他の代表的な『好進捗率関連』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
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『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
■営業利益の「進捗率」に注目
企業が業績を上方修正すると、株価が急騰するケースがよくあります。その観点から、投資家のみなさんは「業績を上方修正しそうな銘柄」を先回りして探す傾向があります。
上方修正しそうな銘柄に先に投資しておくことで値幅を取ることができます。では、どうすればそのような銘柄を見つけられるのでしょうか?
その方法のひとつは、営業利益の「進捗率」に注目することです。
夏の決算発表も一巡しました。決算が通過したということで、営業利益の「進捗率」に注目して企業を分析してみましょう。(第1四半期を1Q、第2四半期を2Q、第3四半期を3Qと表記します。)
■通期予想に対しての「進捗率」に注目
例えば1Q決算の場合は、会社の通期業績予想における営業利益に対して25%以上進捗しているかがひとつの判断基準となります。同様に2Q決算(累計)では50%以上、3Qでは75%以上進捗しているかに注目していきます。
銘柄の見つけ方としては、例えばフィスコアプリのスクリーニング機能(無料)を利用した場合は、「営業利益 進捗率(%)」で以下のような条件でスクリーニングを行います。
・「通期に対して1Qの営業利益進捗率が30%以上の企業」
・「通期に対して1Q+2Qの営業利益進捗率が55%以上の企業」
その中から気になる銘柄について、トレードステーションのレーダースクリーンに登録すれば、株価の動きをチェックしやすいと思います。
■好進捗率関連銘柄
上記方法で探した銘柄の内いくつかをご紹介いたします。
・アース製薬<4985> 【営業利益進捗率(2Q):308.4%】
同社は殺虫剤が主力ということもあり、2Q(12月決算企業なので4-6月)に利益が積み上がりやすい傾向があります。今期2Q時点では通期業績予想に対する営業利益進捗率は308.4%と好調で、前年同期比でも14.0%増の74.02億円となっています。
・やまびこ<6250> 【営業利益進捗率(2Q):80.1%】
屋外作業機械メーカーで、農業用ドローンでヤマハ発動機<7272>と提携しています。一般産業用機械は国内好調で発電機の需要が増加し、今期2Q時点での営業利益は前年同期比23.6%増の52.09億円、通期業績予想に対する進捗率は80.1%となっています。
・ウェルス・マネジメント<3772> 【営業利益進捗率(1Q):97.7%】
同社は、ホテルを投資対象とした不動産金融事業などを展開しています。今期1Q時点での営業利益は、通期業績予想28.00億円に対し27.36億円と進捗率が既に97.7%でしたので、業績上振れの期待が高まっています。
また、好進捗関連のスクリーニング分析をしているなかで、業績が黒字転換している銘柄を発見しましたのでこちらもご紹介いたします。
・千代田化工建設<6366> 【営業利益進捗率(1Q):75.6%】
総合エンジニアリングの大手で、中東などの海外で石油・ガスプラントの実績が豊富です。米国LNG案件で発生した巨額損失により財務が毀損していましたが、筆頭株主の三菱商事の支援を受けて債務超過は解消へ向かっています。今期1Q時点の営業損益は通期業績75.6%の進捗率であるとともに、90.76億円の黒字に浮上しています(前年同期は33.76億円の赤字)。
■レーダースクリーンにて営業利益の「実績」「予想」表示を活用
レーダースクリーンでは営業利益の「実績」「予想」を表示することができます。例えば、アース製薬では、営業利益実績1,036、予想2,400と表示されます(単位は百万円)。これを利用すると、同社の「前期の営業利益が10.36億円であり、今期の通期予想が24.00億円」であるということが銘柄一覧表を見れば一目で分かります。今期の成長性を見る上で役立つツールですので、今回の好進捗率銘柄の分析と一緒に活用してみてください。
今回取り上げた銘柄以外にも、多くの好進捗率関連銘柄があります。マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。
(その他の代表的な『好進捗率関連』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
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