アセンテック Research Memo(4):5期連続で増収増益を達成、自社製品が堅調に推移
[21/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2021年1月期業績
アセンテック<3565>の2021年1月期業績は、売上高が5,982百万円(前期比0.8%増)、営業利益607百万円(同33.1%増)、経常利益631百万円(同40.0%増)、当期純利益422百万円(同29.7%増)だった。コロナ禍により一部のプロジェクトで遅延等が発生するなどの影響はあったため、売上高については期首計画に届かなかったが、3期連続で過去最高益を更新、5期連続で増収増益を達成。仮想デスクトップ事業領域においてCitrix Systems, Inc.の仮想デスクトップソフトウェア製品や自社製品である「Resalio Lynx」が急速に伸びたことに加え、自社製品である「リモートPCアレイ」が堅調に推移したことから8月に上方修正した計画を上回る増益となっている。また、「継続収入ビジネスの拡大」においてサブスクリプション型に完全移行した自社製品が本格的に寄与し、利益率が向上したことも増益の一因となった。
事業戦略の1つである「自社製品の開発と展開」において、三菱UFJ銀行に自社製品「Resalio Lynx700」が採用されたほか、もう1つの事業戦略である「継続収入ビジネスの拡大」においては、サブスクリプション型に完全移行した自社製品「Resalio Lynx」や自営保守サービスなどの継続収入ビジネスの増加が続いている。また、事業拡大に向けた新たな取り組みとして、Googleのクラウドサービス群Google Cloud Platformの取り扱いを開始した。これにより、Google Cloudと同社の仮想デスクトップ製品を組み合わせたテレワークソリューションを提供している。さらに2020年12月には幅広いセキュリティ製品をグローバルで展開しているパルスセキュアとディストリビュータ契約を締結したことにより、先進的なセキュリティモデルであるゼロトラストソリューションの提供を開始した。売上高(2017〜2021年)のCAGR(年平均成長率)は16.2%、経常利益のCAGRは30.5%となる。
利益率の高い仮想デスクトップ領域が好調。クラウドサービス領域は大きく成長
2. 事業領域ごとの業績推移
仮想デスクトップ領域では、仮想化ソフトウェア(Citrix、Vmware等)、シンクライアント端末(Atrust、Dell等)、Resalio Lynxシリーズ等の仮想デスクトップ製品が好調に推移しており、売上高は前期比17.6%増の4,364百万円となった。一方でクラウドインフラ領域においては、前期比27.6%減の1,596百万円に落ち込んでいる。これは仮想デスクトップ用以外のサーバー(HPE、Dell、Lenovo等)やストレージ等(HPE-Nimble)において、コロナ禍によりデータセンター等による投資抑制の動きがあったことが要因とされる。ただし、仮想デスクトップ製品は利益率の高い製品を扱っている。そのため売上高は仮想デスクトップ領域の好調とクラウドインフラ領域の落ち込みにより相殺されたものの、利益率の高い製品の伸びにより、利益増につながっている。クラウドサービス領域は金額こそ22百万円と規模は小さいものの、前期比37.5%増と大きく成長した。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2021年1月期業績
アセンテック<3565>の2021年1月期業績は、売上高が5,982百万円(前期比0.8%増)、営業利益607百万円(同33.1%増)、経常利益631百万円(同40.0%増)、当期純利益422百万円(同29.7%増)だった。コロナ禍により一部のプロジェクトで遅延等が発生するなどの影響はあったため、売上高については期首計画に届かなかったが、3期連続で過去最高益を更新、5期連続で増収増益を達成。仮想デスクトップ事業領域においてCitrix Systems, Inc.の仮想デスクトップソフトウェア製品や自社製品である「Resalio Lynx」が急速に伸びたことに加え、自社製品である「リモートPCアレイ」が堅調に推移したことから8月に上方修正した計画を上回る増益となっている。また、「継続収入ビジネスの拡大」においてサブスクリプション型に完全移行した自社製品が本格的に寄与し、利益率が向上したことも増益の一因となった。
事業戦略の1つである「自社製品の開発と展開」において、三菱UFJ銀行に自社製品「Resalio Lynx700」が採用されたほか、もう1つの事業戦略である「継続収入ビジネスの拡大」においては、サブスクリプション型に完全移行した自社製品「Resalio Lynx」や自営保守サービスなどの継続収入ビジネスの増加が続いている。また、事業拡大に向けた新たな取り組みとして、Googleのクラウドサービス群Google Cloud Platformの取り扱いを開始した。これにより、Google Cloudと同社の仮想デスクトップ製品を組み合わせたテレワークソリューションを提供している。さらに2020年12月には幅広いセキュリティ製品をグローバルで展開しているパルスセキュアとディストリビュータ契約を締結したことにより、先進的なセキュリティモデルであるゼロトラストソリューションの提供を開始した。売上高(2017〜2021年)のCAGR(年平均成長率)は16.2%、経常利益のCAGRは30.5%となる。
利益率の高い仮想デスクトップ領域が好調。クラウドサービス領域は大きく成長
2. 事業領域ごとの業績推移
仮想デスクトップ領域では、仮想化ソフトウェア(Citrix、Vmware等)、シンクライアント端末(Atrust、Dell等)、Resalio Lynxシリーズ等の仮想デスクトップ製品が好調に推移しており、売上高は前期比17.6%増の4,364百万円となった。一方でクラウドインフラ領域においては、前期比27.6%減の1,596百万円に落ち込んでいる。これは仮想デスクトップ用以外のサーバー(HPE、Dell、Lenovo等)やストレージ等(HPE-Nimble)において、コロナ禍によりデータセンター等による投資抑制の動きがあったことが要因とされる。ただし、仮想デスクトップ製品は利益率の高い製品を扱っている。そのため売上高は仮想デスクトップ領域の好調とクラウドインフラ領域の落ち込みにより相殺されたものの、利益率の高い製品の伸びにより、利益増につながっている。クラウドサービス領域は金額こそ22百万円と規模は小さいものの、前期比37.5%増と大きく成長した。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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