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イチネンホールディングス---21年3月期2ケタ増収、主力の自動車リース関連事業が堅調に推移

注目トピックス 日本株
イチネンホールディングス<9619>は4月30日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比14.1%増の1,126.18億円、営業利益が同9.3%増の75.16億円、経常利益が同8.1%増の75.13億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.9%減の30.15億円となった。

自動車リース関連事業の売上高は前期比3.5%増の517.28億円、セグメント利益は同8.8%増の47.63億円となった。リースは、2021年3月末現在リース契約台数は前期末比2,680台増の87,254台、リース契約高は前期比11.6%増の387.51億円、リース未経過契約残高は前期末比6.6%増の810.49億円となった。自動車メンテナンス受託は、大口契約先の受注台数が減少した結果、メンテナンス受託契約台数は前期末比1,272台減の84,863台、メンテナンス受託契約高は前期比14.7%減の56.50億円、メンテナンス未経過契約残高は前期末比4.2%減の82.69億円となった。燃料販売は、主に自動車用燃料給油カードにおいて、低燃費車の普及により需要が減少傾向にあるが、既存顧客へのサービス向上並びに新規顧客の獲得に注力した。

ケミカル事業の売上高は前期比3.6%減の112.25億円、セグメント利益は同13.6%減の11.80億円となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、工業薬品関連の燃料添加剤及び石炭添加剤の販売は減少し、化学品関連の機械工具商向けケミカル製品の販売も減少した。一方、化学品関連の自動車整備工場向けケミカル製品の販売並びに個人向けケミカル製品の販売は順調に推移した。

パーキング事業の売上高は前期比11.2%減の50.86億円、セグメント利益は同67.8%減の2.33億円となった。2021年3月末現在駐車場管理件数は前期末比51件増の1,460件、管理台数は同966台増の33,320台となった。

機械工具販売事業の売上高は前期比37.4%増の338.87億円、セグメント利益は8.91億円(前期は3.17億円の利益)となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車整備工具、建設機械部品等の販売が減少したが、空調工具及び計測工具の販売は順調に推移した。また、前連結会計年度に新たに連結子会社となったアクセスが販売増加に寄与した。

合成樹脂事業の売上高は前期比60.0%増の112.19億円、セグメント利益は6.17億円(前期は2.68億円の利益)となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売が減少した。一方、科学計測器の販売並びに半導体実装装置メーカー等へのセラミックヒーターの販売は堅調に推移した。また、前連結会計年度に新たに連結子会社となった浅間製作所が販売増加に寄与した。

その他の売上高は前期比15.4%増の3.04億円、セグメント損失は1.85億円(前期は1.78億円の損失)となった。農業の収穫量増加により販売が増加した。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.9%増の1,170.00億円、営業利益が同6.9%減の70.00億円、経常利益が同6.8%減の70.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同46.9%増の44.30億円を見込んでいる。




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