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20日の香港市場では主要指数のハンセン指数が小幅に4営業日続伸となり、前日比36.81ポイント高（+0.15％）の25159.76で取引を終えた。一方、H株指数（本土企業株で構成）は同38.61ポイント安（-0.35％）の11055.98、レッドチップ指数（中資企業株で構成）は同5.79ポイント安（-0.12％）の4900.24だった。

ハンセン指数は朝方こそ売りに押されたが、25000水準での底堅さを確認するとプラス圏に浮上。終値で2008年5月21日以来、約6年3カ月ぶりの高値を連日で更新した。前日の米株高が支援材料となったほか、上海との株式相互取引をにらんだ資金流入期待が持続した。ただ、短期的な過熱感が強まっていることに加え、翌21日には中国で8月のHSBC製造業購買担当者景気指数（PMI）速報値が発表されるとあり、買い進む動きは限定的だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、恒隆地産（00101/HK）が3.35％上げるなど、香港系不動産セクターが上げ幅を広げた。米国の利上げ先送り観測が支援材料となった。また、足元でさえない値動きの続いていたテンセント（00700/HK）が1.62％反発。このほか、華潤置地（01109/HK）は堅調な決算と資産買収計画を好感した買いが継続し、2.09％続伸した。

半面、中国銀行は0.27％下落。前日大引け後に発表した決算での、貸倒引当金の大幅な増加が警戒された。本土系通信セクターも安い。中国聯通（00762/HK）は1.49％値を落とした。7月の月次統計で、第3世代（3G）/4G携帯電話契約の純増数が大幅に減少したことが嫌気された。中国移動（00941/HK）は1.15％下落。大規模な人員削減を行うとのうわさが浮上。ただ、同社は報道を否定している。

ハンセン銘柄以外では、華晨中国汽車（01114/HK）が2.25％上昇。同社が前日大引け後に発表した2014年6月中間決算は、前年同期比79％増益と好調。BMWとの合弁会社が収益拡大に寄与した。半面、キングソフト（03888/HK）は3.72％値下がり。利益成長の急減速を嫌気した売りが先行した。



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