21日の香港市場概況:5日ぶり反落で25000割れ、中国PMIの下振れで利食い売り先行
[14/08/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
21日の香港市場では主要指数のハンセン指数が5営業日ぶりに反落となり、前日比165.66ポイント安(-0.66%)の24994.10で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同113.61ポイント安(-1.03%)の10942.37、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同5.11ポイント安(-0.10%)の4895.13だった。
ハンセン指数は終値で3営業日ぶりに心理的節目の25000を割り込んだ。高値警戒感からの売りが先行したほか、寄り付き後に発表された中国の景況感指数が悪化したことで、景気回復の遅れが意識された。HSBCが発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は速報値で50.3と5カ月ぶりに低下し、市場予想を下回った。PMIを受けてこの日の中国本土株が下落したことも投資家心理を冷やし、本土系銘柄を中心に利食い売りが進んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、交通銀行(03328/HK)が1.73%下げた。同社は本日大引け後に決算発表を予定。先に決算を発表済みの中国銀行(03988/HK)では引当金が急増しており、不良債権問題への懸念が強まっている。また、内需低迷への警戒感から中国旺旺(00151/HK)など食品株が安かった。
このほか、華潤創業(00291/HK)が2.92%値を落とした。昼休み時間に発表した決算が市場予想を下回り、大幅減益となったことが嫌気された。半面、信和置業(00083/HK)や恒基兆業地産(00012/HK)など香港系不動産セクターの一角が上昇。また、外資系証券による目標株価の引き上げを受け、華潤電力控股(00836/HK)が2.81%高で引けた。
ハンセン銘柄以外では、吉利汽車(00175/HK)が1.94%安。通年の新車販売目標を43万台に下方修正すると発表。前年の販売実績との比較では22%減となる。半面、中興通訊(00763/HK)が2.40%上昇。6月中間決算が純利益3.6倍と好調だったのに加え、1-9月期も大幅増益となる見通しを示したことが好感された。
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