31日の香港市場概況:香港ハンセン指数は小幅高、中国の政策期待が株価を下支え
[15/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
31日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比45.77ポイント(0.18%)高の24900.89ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が39.53ポイント(0.32%)高の12346.09ポイントと、小幅ながら揃って続伸した。売買代金は1488億8100万香港ドルに膨らんでいる(30日は1408億200万香港ドル)。
前日の好地合いを継ぐ流れ。本土景気の先行き不安を背景とした追加の金融緩和など、中国の政策期待が支えになった。もっとも、買い進む動きは限定的。ハンセンはザラバで約7カ月ぶりの高値水準に達したものの、徐々に上値が意識され、中盤から上げ幅を縮小させた。中国の3月製造業PMIの公表を翌日に控え、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。
中小型株が物色された。ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が揃って3.3%高と上げが目立った。
本土系発電株も高い。華電国際電力(1071/HK)が5.4%、華能国際電力(902/HK)が2.7%、中国電力国際発展(2380/HK)が2.3%ずつ上昇した。
一方、ゼネコン株はさえない。鉄道建設の中国鉄建(1186/HK)が4.0%安、同業の中国中鉄(390/HK)が2.1%安、交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が4.4%安と値を下げている。これらの銘柄はそれぞれ、「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構想の思惑が強まるなか買いが先行したものの、引けにかけてマイナスに転じた。
【亜州IR】
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