WRC 第11戦 ラリー・トルコ プレビュー:今シーズンもっとも荒れた路面のグラベルラリーで2年連続優勝とシーズン6勝目を目指す
[19/09/06]
Toyota City, Japan, Sep 6, 2019 - (JCN Newswire) - TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、9月12日(木)から15日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・トルコに、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。大会2連覇と、シーズン6勝目を目指して戦います。
トルコでのWRC開催は2010年大会を最後にしばらく途絶えていましたが、昨年カレンダーに復帰。地中海に面したトルコ南西部のリゾート地、マルマリスを中心とする新たなイベントとしてWRCを迎えました。山岳地帯を中心に設定されるステージはグラベルで、凹凸が激しく、大きな石が転がるなど路面は非常に荒れており、昨年は多くの選手がクルマに大きなダメージを負いました。また、9月のマルマリスは気温が非常に高く、クルマのエンジンにとって非常に厳しい環境です。特に、ツイスティなコーナーが続く低速セクションでは、ラジエーターに当たる風の量が少なくなるため温度が上がりやすくなり、駆動系やブレーキにとっても過酷な条件です。
昨年、チームはヤリスWRCの冷却系に大きな改善を施してラリーに臨みました。その上で、パンクや足まわりの破損などトラブルを避けるべく堅実な走りを続けた結果、タナックが優勝、ラトバラが総合2位に入り1-2フィニッシュを飾りました。そのことからも、ラリー・トルコは純粋なスピード以上に耐久力が求められる、サバイバルラリー的な側面が強い1戦といえます。
タナックは昨シーズンの中盤、フィンランド、ドイツ、トルコと3連勝を飾りましたが、今年もフィンランドとドイツを制し、現在ドライバーズ選手権でトップに立っています。そのため、金曜日のステージでは出走順が1番となります。通常ドライコンディションのグラベルラリーでは早い出走順ほど不利になるため、タナックにとっては非常に難しいチャレンジとなります。
ラリーは12日(木)の晩、マルマリス市街地でのスーパーSSでスタート。翌日から、マルマリスのサービスパークを中心に本格的なグラベルステージが始まります。13日(金)はサービスパークの周辺と北側で3本のステージを各2回走行。その合計距離は159.14kmと最長の1日です。14日(土)は、サービスパークの西側で3本のステージを各2回走行。SS10と、その再走ステージであるSS13はニューステージです。最終日の15日(日)は、金曜日と同じエリアで4本のステージを走行。サービスパークのすぐ近くで行われる最終のSS17「マルマリス2」は、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージに指定されています。4日間で17本のSSを走行し、その合計距離は309.86km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は986.28kmとなります。
トミ・マキネン(チーム代表)
ラリー・ドイチェランドでの信じられないような結果により、我々のモチベーションは非常に高い状態にありますが、ラリー・トルコはまったく別のチャレンジとなるでしょう。何よりもクレバーさが求められる1戦ですし、昨年はクレバーに戦ったからこそ素晴らしい結果を得られたのだと思います。もちろん今年もその再現を試みますが、そう簡単には行かないでしょう。厳しいコンディションに対応できるようなクルマに仕上げることが非常に重要ですが、性能に関しても少し上げたかったので、このラリーに向けてとてもハードに準備を進めてきました。
オィット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
トルコでの我々の目標はもちろん連覇ですが、昨年は本当に厳しいラリーでした。自分は優勝し、チームは1-2フィニッシュを飾りましたが、正直なところ我々にはそれほど速さがなく、スマートな戦いをしたことが好結果に繋がったのです。きっと今年もステージは非常に荒れると思うので、いかなる問題も起こさないようなアプローチをとることになるでしょう。しかし、今年はパフォーマンス面に関しても向上させたかったので、チームは懸命な努力を続けてきました。フィンランド、ドイツと連勝したことで努力が報われ、チームのモチベーションは高く保たれています。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
ラリー・トルコは、今年もっとも路面がラフなイベントです。昨年はライバルが次々とトラブルに遭遇し、決して最速ではなかったものの、慎重に走り続けた我々が1-2フィニッシュを飾りました。いろいろな意味で、サバイバルラリーといえる1戦でした。今年は路面コンディションが少しは良くなるのではないかと予想していますが、それでも注意深く、クルマを気遣って走る必要があります。我々チームはラリー・ドイチェランドの前にギリシアでテストを行ない、トルコと似たような荒れた路面でクルマの改善に注力しました。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
自分にとって、ラリー・トルコは新たな経験となります。昨年は遠く離れたところでラリーを追っていましたが、他のドライバーの言葉を聞く限り、ステージは信じられないくらい荒れていたようです。今年自分でレッキを行なって初めて、どのようなステージなのか理解することができるでしょう。昨年出場しなかったため、自分にとって少々難しいチャレンジになるのは仕方ありません。結果に関して特に目標を設定するつもりはありませんが、ラリーが終わった時にそのアプローチが正解だったと、きっと証明されるはずです。
2018年のラリー・トルコ
2010年以来のWRC開催となった昨年のラリー・トルコは、以前とまったく違うエリアが舞台となり、WRCのレギュラードライバーにとっては初めて経験するラリーでした。グラベルの路面は非常に荒れており、トラブルを避けるため慎重な走りを続けたタナックは5位、ラトバラは4位で金曜日を終えました。しかし、土曜日は多くのライバルがトラブルに見舞われたこともあり、タナックは首位に、ラトバラは総合2位に浮上。最終日の日曜日もその順位を保ち、1-2フィニッシュを飾りました。なお、金曜日終了時点で総合7位につけていたエサペッカ・ラッピは、土曜日の午前中にコースアウトを喫し、リタイアに終わりました。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、“ALL FOR WIN”を合い言葉に2019年シーズンを戦い抜きます。トリプルタイトル獲得を目指し、チーム一丸となって大きな目標にチャレンジします。皆さま、今シーズンも応援を宜しくお願い致します。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29375246.html
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
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トルコでのWRC開催は2010年大会を最後にしばらく途絶えていましたが、昨年カレンダーに復帰。地中海に面したトルコ南西部のリゾート地、マルマリスを中心とする新たなイベントとしてWRCを迎えました。山岳地帯を中心に設定されるステージはグラベルで、凹凸が激しく、大きな石が転がるなど路面は非常に荒れており、昨年は多くの選手がクルマに大きなダメージを負いました。また、9月のマルマリスは気温が非常に高く、クルマのエンジンにとって非常に厳しい環境です。特に、ツイスティなコーナーが続く低速セクションでは、ラジエーターに当たる風の量が少なくなるため温度が上がりやすくなり、駆動系やブレーキにとっても過酷な条件です。
昨年、チームはヤリスWRCの冷却系に大きな改善を施してラリーに臨みました。その上で、パンクや足まわりの破損などトラブルを避けるべく堅実な走りを続けた結果、タナックが優勝、ラトバラが総合2位に入り1-2フィニッシュを飾りました。そのことからも、ラリー・トルコは純粋なスピード以上に耐久力が求められる、サバイバルラリー的な側面が強い1戦といえます。
タナックは昨シーズンの中盤、フィンランド、ドイツ、トルコと3連勝を飾りましたが、今年もフィンランドとドイツを制し、現在ドライバーズ選手権でトップに立っています。そのため、金曜日のステージでは出走順が1番となります。通常ドライコンディションのグラベルラリーでは早い出走順ほど不利になるため、タナックにとっては非常に難しいチャレンジとなります。
ラリーは12日(木)の晩、マルマリス市街地でのスーパーSSでスタート。翌日から、マルマリスのサービスパークを中心に本格的なグラベルステージが始まります。13日(金)はサービスパークの周辺と北側で3本のステージを各2回走行。その合計距離は159.14kmと最長の1日です。14日(土)は、サービスパークの西側で3本のステージを各2回走行。SS10と、その再走ステージであるSS13はニューステージです。最終日の15日(日)は、金曜日と同じエリアで4本のステージを走行。サービスパークのすぐ近くで行われる最終のSS17「マルマリス2」は、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージに指定されています。4日間で17本のSSを走行し、その合計距離は309.86km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は986.28kmとなります。
トミ・マキネン(チーム代表)
ラリー・ドイチェランドでの信じられないような結果により、我々のモチベーションは非常に高い状態にありますが、ラリー・トルコはまったく別のチャレンジとなるでしょう。何よりもクレバーさが求められる1戦ですし、昨年はクレバーに戦ったからこそ素晴らしい結果を得られたのだと思います。もちろん今年もその再現を試みますが、そう簡単には行かないでしょう。厳しいコンディションに対応できるようなクルマに仕上げることが非常に重要ですが、性能に関しても少し上げたかったので、このラリーに向けてとてもハードに準備を進めてきました。
オィット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
トルコでの我々の目標はもちろん連覇ですが、昨年は本当に厳しいラリーでした。自分は優勝し、チームは1-2フィニッシュを飾りましたが、正直なところ我々にはそれほど速さがなく、スマートな戦いをしたことが好結果に繋がったのです。きっと今年もステージは非常に荒れると思うので、いかなる問題も起こさないようなアプローチをとることになるでしょう。しかし、今年はパフォーマンス面に関しても向上させたかったので、チームは懸命な努力を続けてきました。フィンランド、ドイツと連勝したことで努力が報われ、チームのモチベーションは高く保たれています。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
ラリー・トルコは、今年もっとも路面がラフなイベントです。昨年はライバルが次々とトラブルに遭遇し、決して最速ではなかったものの、慎重に走り続けた我々が1-2フィニッシュを飾りました。いろいろな意味で、サバイバルラリーといえる1戦でした。今年は路面コンディションが少しは良くなるのではないかと予想していますが、それでも注意深く、クルマを気遣って走る必要があります。我々チームはラリー・ドイチェランドの前にギリシアでテストを行ない、トルコと似たような荒れた路面でクルマの改善に注力しました。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
自分にとって、ラリー・トルコは新たな経験となります。昨年は遠く離れたところでラリーを追っていましたが、他のドライバーの言葉を聞く限り、ステージは信じられないくらい荒れていたようです。今年自分でレッキを行なって初めて、どのようなステージなのか理解することができるでしょう。昨年出場しなかったため、自分にとって少々難しいチャレンジになるのは仕方ありません。結果に関して特に目標を設定するつもりはありませんが、ラリーが終わった時にそのアプローチが正解だったと、きっと証明されるはずです。
2018年のラリー・トルコ
2010年以来のWRC開催となった昨年のラリー・トルコは、以前とまったく違うエリアが舞台となり、WRCのレギュラードライバーにとっては初めて経験するラリーでした。グラベルの路面は非常に荒れており、トラブルを避けるため慎重な走りを続けたタナックは5位、ラトバラは4位で金曜日を終えました。しかし、土曜日は多くのライバルがトラブルに見舞われたこともあり、タナックは首位に、ラトバラは総合2位に浮上。最終日の日曜日もその順位を保ち、1-2フィニッシュを飾りました。なお、金曜日終了時点で総合7位につけていたエサペッカ・ラッピは、土曜日の午前中にコースアウトを喫し、リタイアに終わりました。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、“ALL FOR WIN”を合い言葉に2019年シーズンを戦い抜きます。トリプルタイトル獲得を目指し、チーム一丸となって大きな目標にチャレンジします。皆さま、今シーズンも応援を宜しくお願い致します。
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概要:トヨタ自動車株式会社
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