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【プレスリリース】スーダン:南北ダルフール州で戦闘が再燃 病院にも砲撃

2011年2月8日

国境なき医師団(MSF)日本

スーダン:南北ダルフール州で戦闘が再燃
病院にも砲撃

2010年12月から現在までの約2ヵ月間、スーダンの南北ダルフール州では、政府軍と反政府軍の間で再燃している戦闘が激化しており、数多くの人びとが家を追われ、避難生活を強いられている。

国境なき医師団(MSF)は北ダルフール州の避難民キャンプで1日平均100件の外来診察を実施しながら、タビット近辺などで500人以上へビニールシートや毛布、マットレス、石けんや燃料缶などの生活必需品を提供している。また、南ダルフール州では、シャエリア地区の避難民のニーズ調査が最終段階を迎え、保健省との連携のもとで栄養治療プログラムの立ち上げが進行している。

2010年の12月半ばに北ダルフール州シャンギル・トバヤで発生した激しい武力抗争を期に、現地では戦闘が連続して勃発している。MSFは、シャンギル・トバヤ、ダル・アル・サラムやタビットの避難民キャンプで、医療および人道援助を提供している。

戦闘の影響で、MSFが支援していた保健省の病院も砲撃を浴び、患者やスタッフを含む7千人近い人びとが、シャンギル・トバヤ近郊の2つの避難民キャンプへ緊急避難を余儀なくされた。MSFは避難民キャンプの1つにクリニックを新規開設し、1日平均100件の外来診察を実施している。またMSFは、5歳未満の子どもたち4000人に、ビタミンが豊富で栄養価の高い食料を配布している。その他のニーズに関しては、他団体が調査中である。

ユニセフ(国連児童基金)とスーダン保健省がシャンギル・トバヤ近郊の3000人以上の子どもたちと200人以上の妊婦を対象に実施している予防接種に対しても、MSFは支援を行っている。

スーダンにおけるMSFの活動責任者、クリスティーナ・ファルコーニは説明する。
「突然の避難で、人びとは着の身着のまま逃げ出してきました。MSFが援助を提供するまで、避難民たちは持ち合わせの服や草などで仮住まいのシェルターを作り、夜露をしのいでいました。世間の注目はスーダン南部の選挙に向けられていますが、ダルフール州で発生している深刻な医療ニーズも忘れるべきではありません」

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MSFは1979年からスーダンで、紛争の犠牲者、医療へのアクセスがない人びと、洪水および干ばつの被災者や栄養失調で危機的状況に陥った人びとへ、無償の医療・人道援助を提供している。
現在MSFは、スーダンの北部と南部の地域で活動を行っている。活動地は、ワラップ州、ジョングレイ州、上ナイル州、ユニティ州、北および西バハル・エル・ガザル州、西および中央エクアトリア州と、境界地域のアビエイや紅海州、アル・ゲダレフ州、北および南ダルフール州である。
北ダルフール州では、カグロ、ダル・ザガワ、タウィラとシャンギル・トバヤにおいて、小児医療と性と生殖に関する医療やカウンセリングを、通院および入院治療施設で提供している。
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