予想以上の善戦で919ハイブリッドが2位と3位を獲得
[17/04/17]
提供元:共同通信PRワイヤー
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予想以上の善戦で919ハイブリッドが2位と3位を獲得
FIA世界耐久選手権(WEC)、第1戦、シルバーストーン(イギリス)
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)の919ハイブリッドはWEC開幕戦となったシルバーストーンサーキットのレースにおいて、不利なエアロパッケージを装着していたにもかかわらずカーナンバー2のアール・バンバー(ニュージーランド)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)組が、優勝したカーナンバー8のトヨタTS050ハイブリッドを駆るセバスチャン・ブエミ(スイス)/アンソニー・デビッドソン(イギリス)/中嶋一貴(日本)からわずか6.173秒差の2位でレースを終えました。ブエミは最終スティントの残り7周というところで見事にハートレーのインを突いてトップに立ちました。F1イギリスGPの舞台で行われた6時間レースでは、カーナンバー1の919ハイブリッドをドライブした二―ル・ジャニ(スイス)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス)は3位でした。
2017シーズンのWEC開幕戦はこの時期のイギリスらしい低い気温と変わりやすい天候のもと行われました。時折降る雨のため、路面温度は11°Cというコンディションにも関わらず、サーキットには週末を通して50,200人のファンが詰めかけました。2015年、2016年のル・マンウィナー、そして世界王者であるポルシェLMPチームは開幕戦の結果、マニュファクチュアラー選手権において33ポイントを獲得してトヨタ(26.5ポイント)をリードしています。ドライバー選手権では、それぞれの車両のドライバーたちが2位、3位につけています。今シーズンのWECは全9戦を予定しています。
カーナンバー1のレース展開:
ジャニが3番グリッドからスタートした直後、チームメイトの919ハイブリッドに先行を許します。28周後のピットストップを給油のみとし、57周目に再びピットへ戻ります。給油とタイヤ交換後にコースに出たタンディは4位のまま走行を続けます。64周目、タンディはトラブルに見舞われたカーナンバー7のトヨタを抜いて3位となり、給油のみとなった86周後のピットストップを終えて前を行くカーナンバー8のトヨタにアタックを開始します。そのわずか3周後に突如として雨が降り出したため、インターミディエイトタイヤを装着すべくタンディは再びピットに入りました。98周後にタンディと変わったロッテラーは、スリックタイヤでカーナンバー8のトヨタとチームメイトのカーナンバー2を追い上げます。117周目、カーナンバー7のトヨタのクラッシュにより出たセーフティーカーのタイミングを利用して、ロッテラーは給油を行います。141周を終える頃、急激に悪化したタイヤのパフォーマンスに耐えかねたチームは予定より早く919ハイブリッドをピットに呼び戻して、再びタンディをコックピットに戻します。171周となった最後のピットストップでは、給油と予選で使用したタイヤを左側前後に装着してコースに復帰したタンディは3位でチェッカーを受けました。
カーナンバー2のレース展開:
ハートレーはオープニングラップの最初のコーナーで4位から3位に浮上します。29周後に給油のみのピットストップを行い3位をキープしたハートレーは先行する2台のトヨタに引けを取らないラップタイムを刻み続けました。59周後に代わったベルンハルトはカーナンバー7のトヨタの前でコースに戻り2位となりました。87周後のピットストップでは給油のみを行う予定でしたが、突如降り出した大粒の雨のためインターミディエイトタイヤに履き変えて2位でコースに戻ります。99周後にベルンハルトからステアリングを託されたバンバーは、スリックタイヤを履き2位で走行を続けます。117周目、トヨタのクラッシュに端を発したセーフティーカ―ピリオドの間にバンバーは給油を済ませます。149周後のピットストップでバンバーから代わったハートレーは、トップを走るカーナンバー8のトヨタを追いかけます。178周後となった最後のピットストップで素早い給油のみでコースに復帰したハートレーは、カーナンバー8のトヨタに約8秒差でトップに立ちます。この時点でレース終了まで約30分ほどでしたが、フレッシュなタイヤとコースに見合ったエアロパッケージを装着したトヨタをドライブするブエミのアタックを受け、残り7周となった190周目にハートレーはポジションを失い2位でチェッカーを受けました。
レース後のコメント:
LMP1担当副社長フリッツ・エンツインガー:「観客だけでなく我々にとってもスリリングなレースでした。ローダウンフォースのエアロパッケージを選択したことで、予想通り予選では苦労しました。優勝車に大きな差をつけられずに得た2位そして3位という結果によって、予選日よりは幸せです。ローダウンフォースのエアロダイナミクスがもっとも苦手とするレースは、すでに終わりました。次のスパ・フランコルシャンに訪れるファンは、我々がもっと活躍できると期待してもらって結構です。チーム全員の努力に感謝しています」。
チーム代表アンドレア・ザイドル:「今日のレースで2位と3位を得られたのは、優勝にも値します。ヴァイザッハ、そしてここにいる全てのチームメンバーを誇りに思います。このチームは信じられないことを成し遂げました。ローダウンフォースパッケージで臨んだにも関わらず、2台の919ハイブリッドは充分な戦闘能力と100%の信頼性を発揮してくれました。そして6名のドライバー全員は、またしても高いレベルの能力とバランスを持っていることを改めて証明しました。優勝したトヨタを祝福いたします。彼らの走りは勝利に値するものでした」。
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバー
ニール・ジャニ(33歳、スイス):「最初のスティントを託されましたが、オーバーステアに苦労しました。特に1周目はリアタイヤが暖まっていなかったので、2度おかしな挙動が起きました。予想していたほどではありませんでしたが、トヨタよりペースは劣っていました。トラフィックの処理で2回ミスを犯して、大きくタイムを失いました。2回目のスティントで履いたユーズドタイヤでは前輪のコントロールに苦しみました。それでも思っていたより酷くはなかったようです」。
アンドレ・ロッテラー(35歳、ドイツ):「このチームで最初のレースを戦えたことを嬉しく思っています。大きな問題はありませんでしたが、様々なことを学んでいる最中だというのも事実です。919ハイブリッドの運転の仕方も、R18とはまったく違います。レース結果についてはポジティブですし、想像以上にトヨタとは良い争いが出来たと思っています」。
ニック・タンディ(32歳、イギリス):「私の最初のスティントでは快適に運転出来ました。給油したすぐ後に雨が降り出したため、想定外のピットストップを行い大きく順位を下げてしまったのです。ドライでもウェットでも919ハイブリッドは快調でした。スリックタイヤからインターミディエイトに履き変える直前の路面は非常に悪く、クラッシュしないように注意して走りました。最後のスティントはタイヤ選択で賭けに出ましたが、それでもペースは良かったと思います。しかし失った時間を取り戻すことは出来ません。2台の919ハイブリッドがこのセットアップでこれだけのパフォーマンスを発揮できたので、残りのレースに向かってポジティブでいられます」。
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバー
アール・バンバー(26歳、ニュージーランド):「ハンドリングも素晴らしく、良いスティントを走れました。難しい状況下にもうまく対処して、トヨタと優勝争いが来ました。このシルバーストーンをローダウンフォースパッケージで戦ったのにも関わらず、充分に競争力があったことも素晴らしいことです」。
ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ):「レース中盤に差し掛かる頃のスティントでは、リズムを掴むのに手こずりました。トヨタを追いかけ、正しいタイミングでスリックからインターミディエイトにタイヤを代えられましたが、非常に滑りやすい路面でした。再びスリックに履き変える為、29周を予定していた2つ目のスティントは12周で終わってしまいました」。
ブレンドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド):「最初のコーナーでニールを抜き、第3コーナーではコースアウトを喫するなど、1周目に多くの事が起こりました。ニールは私のためにスペースを残してくれました。トヨタに必死で食らい付こうとしながらも、あとの戦略にバラエティを残すため燃料もセーブしつつドライブしました。2位でのゴールでしたが予想以上にギャップは小さく、多くの人がレース前に想像した以上に接戦だったので、私は楽観的です。最後のスティントではギャンブルに出てトップでコースに戻りました。ブエミは手強く、2位になってしましましたがそれでも私たちは満足しています」。
FIA世界耐久選手権(WEC)、第1戦、シルバーストーン(イギリス)
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)の919ハイブリッドはWEC開幕戦となったシルバーストーンサーキットのレースにおいて、不利なエアロパッケージを装着していたにもかかわらずカーナンバー2のアール・バンバー(ニュージーランド)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)組が、優勝したカーナンバー8のトヨタTS050ハイブリッドを駆るセバスチャン・ブエミ(スイス)/アンソニー・デビッドソン(イギリス)/中嶋一貴(日本)からわずか6.173秒差の2位でレースを終えました。ブエミは最終スティントの残り7周というところで見事にハートレーのインを突いてトップに立ちました。F1イギリスGPの舞台で行われた6時間レースでは、カーナンバー1の919ハイブリッドをドライブした二―ル・ジャニ(スイス)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス)は3位でした。
2017シーズンのWEC開幕戦はこの時期のイギリスらしい低い気温と変わりやすい天候のもと行われました。時折降る雨のため、路面温度は11°Cというコンディションにも関わらず、サーキットには週末を通して50,200人のファンが詰めかけました。2015年、2016年のル・マンウィナー、そして世界王者であるポルシェLMPチームは開幕戦の結果、マニュファクチュアラー選手権において33ポイントを獲得してトヨタ(26.5ポイント)をリードしています。ドライバー選手権では、それぞれの車両のドライバーたちが2位、3位につけています。今シーズンのWECは全9戦を予定しています。
カーナンバー1のレース展開:
ジャニが3番グリッドからスタートした直後、チームメイトの919ハイブリッドに先行を許します。28周後のピットストップを給油のみとし、57周目に再びピットへ戻ります。給油とタイヤ交換後にコースに出たタンディは4位のまま走行を続けます。64周目、タンディはトラブルに見舞われたカーナンバー7のトヨタを抜いて3位となり、給油のみとなった86周後のピットストップを終えて前を行くカーナンバー8のトヨタにアタックを開始します。そのわずか3周後に突如として雨が降り出したため、インターミディエイトタイヤを装着すべくタンディは再びピットに入りました。98周後にタンディと変わったロッテラーは、スリックタイヤでカーナンバー8のトヨタとチームメイトのカーナンバー2を追い上げます。117周目、カーナンバー7のトヨタのクラッシュにより出たセーフティーカーのタイミングを利用して、ロッテラーは給油を行います。141周を終える頃、急激に悪化したタイヤのパフォーマンスに耐えかねたチームは予定より早く919ハイブリッドをピットに呼び戻して、再びタンディをコックピットに戻します。171周となった最後のピットストップでは、給油と予選で使用したタイヤを左側前後に装着してコースに復帰したタンディは3位でチェッカーを受けました。
カーナンバー2のレース展開:
ハートレーはオープニングラップの最初のコーナーで4位から3位に浮上します。29周後に給油のみのピットストップを行い3位をキープしたハートレーは先行する2台のトヨタに引けを取らないラップタイムを刻み続けました。59周後に代わったベルンハルトはカーナンバー7のトヨタの前でコースに戻り2位となりました。87周後のピットストップでは給油のみを行う予定でしたが、突如降り出した大粒の雨のためインターミディエイトタイヤに履き変えて2位でコースに戻ります。99周後にベルンハルトからステアリングを託されたバンバーは、スリックタイヤを履き2位で走行を続けます。117周目、トヨタのクラッシュに端を発したセーフティーカ―ピリオドの間にバンバーは給油を済ませます。149周後のピットストップでバンバーから代わったハートレーは、トップを走るカーナンバー8のトヨタを追いかけます。178周後となった最後のピットストップで素早い給油のみでコースに復帰したハートレーは、カーナンバー8のトヨタに約8秒差でトップに立ちます。この時点でレース終了まで約30分ほどでしたが、フレッシュなタイヤとコースに見合ったエアロパッケージを装着したトヨタをドライブするブエミのアタックを受け、残り7周となった190周目にハートレーはポジションを失い2位でチェッカーを受けました。
レース後のコメント:
LMP1担当副社長フリッツ・エンツインガー:「観客だけでなく我々にとってもスリリングなレースでした。ローダウンフォースのエアロパッケージを選択したことで、予想通り予選では苦労しました。優勝車に大きな差をつけられずに得た2位そして3位という結果によって、予選日よりは幸せです。ローダウンフォースのエアロダイナミクスがもっとも苦手とするレースは、すでに終わりました。次のスパ・フランコルシャンに訪れるファンは、我々がもっと活躍できると期待してもらって結構です。チーム全員の努力に感謝しています」。
チーム代表アンドレア・ザイドル:「今日のレースで2位と3位を得られたのは、優勝にも値します。ヴァイザッハ、そしてここにいる全てのチームメンバーを誇りに思います。このチームは信じられないことを成し遂げました。ローダウンフォースパッケージで臨んだにも関わらず、2台の919ハイブリッドは充分な戦闘能力と100%の信頼性を発揮してくれました。そして6名のドライバー全員は、またしても高いレベルの能力とバランスを持っていることを改めて証明しました。優勝したトヨタを祝福いたします。彼らの走りは勝利に値するものでした」。
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバー
ニール・ジャニ(33歳、スイス):「最初のスティントを託されましたが、オーバーステアに苦労しました。特に1周目はリアタイヤが暖まっていなかったので、2度おかしな挙動が起きました。予想していたほどではありませんでしたが、トヨタよりペースは劣っていました。トラフィックの処理で2回ミスを犯して、大きくタイムを失いました。2回目のスティントで履いたユーズドタイヤでは前輪のコントロールに苦しみました。それでも思っていたより酷くはなかったようです」。
アンドレ・ロッテラー(35歳、ドイツ):「このチームで最初のレースを戦えたことを嬉しく思っています。大きな問題はありませんでしたが、様々なことを学んでいる最中だというのも事実です。919ハイブリッドの運転の仕方も、R18とはまったく違います。レース結果についてはポジティブですし、想像以上にトヨタとは良い争いが出来たと思っています」。
ニック・タンディ(32歳、イギリス):「私の最初のスティントでは快適に運転出来ました。給油したすぐ後に雨が降り出したため、想定外のピットストップを行い大きく順位を下げてしまったのです。ドライでもウェットでも919ハイブリッドは快調でした。スリックタイヤからインターミディエイトに履き変える直前の路面は非常に悪く、クラッシュしないように注意して走りました。最後のスティントはタイヤ選択で賭けに出ましたが、それでもペースは良かったと思います。しかし失った時間を取り戻すことは出来ません。2台の919ハイブリッドがこのセットアップでこれだけのパフォーマンスを発揮できたので、残りのレースに向かってポジティブでいられます」。
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバー
アール・バンバー(26歳、ニュージーランド):「ハンドリングも素晴らしく、良いスティントを走れました。難しい状況下にもうまく対処して、トヨタと優勝争いが来ました。このシルバーストーンをローダウンフォースパッケージで戦ったのにも関わらず、充分に競争力があったことも素晴らしいことです」。
ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ):「レース中盤に差し掛かる頃のスティントでは、リズムを掴むのに手こずりました。トヨタを追いかけ、正しいタイミングでスリックからインターミディエイトにタイヤを代えられましたが、非常に滑りやすい路面でした。再びスリックに履き変える為、29周を予定していた2つ目のスティントは12周で終わってしまいました」。
ブレンドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド):「最初のコーナーでニールを抜き、第3コーナーではコースアウトを喫するなど、1周目に多くの事が起こりました。ニールは私のためにスペースを残してくれました。トヨタに必死で食らい付こうとしながらも、あとの戦略にバラエティを残すため燃料もセーブしつつドライブしました。2位でのゴールでしたが予想以上にギャップは小さく、多くの人がレース前に想像した以上に接戦だったので、私は楽観的です。最後のスティントではギャンブルに出てトップでコースに戻りました。ブエミは手強く、2位になってしましましたがそれでも私たちは満足しています」。