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技術イノベーション「ファインファイバーテクノロジー」事業化第一弾

2019年11月1日

花王グループ 発表会 広報事務局

技術イノベーション「ファインファイバーテクノロジー」事業化第一弾
“フューチャースキン”を花王「est」・カネボウ化粧品「SENSAI」
から提案

 花王株式会社は、11月1日に、積層型極薄膜形成技術「Fine Fiber Technology(ファインファイバーテクノロジー)」を具現化する、高性能小型ディフューザーを開発し、化粧品ブランドの花王「est」、カネボウ化粧品「SENSAI」から発売すると発表しました。この機器はパナソニック株式会社 アプライアンス社と共同開発したもの。花王の技術イノベーション「ファインファイバーテクノロジー」の事業化第一弾を、化粧品領域のスキンケアから開始し、未来の肌体験“フューチャースキン”を提案します。


【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O1-N6Xo2zp3

■当日の模様
 会の冒頭、花王株式会社 代表取締役 社長執行役員 澤田 道隆は「昨年の11月の技術イノベーション発表会で、最も注目を集めたのがファインファイバーテクノロジー。このたびパナソニック様のご協力を得て、事業化にこぎ着けました。ファインファイバーは、花王のオムツや生理用品などの不織布研究から生まれた技術です。工業用の巨大な機械から、生活環境の中で簡単に使える物へ、15年かけて実用化を実現しました」と語りました。
発表会映像:https://www.youtube.com/watch?v=8v4lnQS1s7A

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O2-4XJbc1Sr
花王株式会社 代表取締役 社長執行役員 澤田 道隆

 「ファインファイバー」は、直径が1ミクロン以下の極細繊維を肌に直接ふきつけることで、軽く、やわらかく、自然な積層型極薄膜を肌表面につくる技術です。この「ファインファイバー」と化粧品の製剤を組み合わせることで、これまでにないスキンケア効果が期待できます。

 「ファインファイバーは、スキンケアからはじめますが、メイクアップ、ボディケア、アートといった化粧品領域に続き、将来的には医療領域での貢献も目指していきます。これまでの延長線ではできないことを、やっていきたい。ファインファイバーテクノロジーで、化粧品領域では女性の笑顔をサポートし、医療領域では、悩み、苦しみを持っている人のお役に立てればと思っています。花王らしいESGの柱として、大きく成長させることができる技術だと思っていますので、今後の展開にどうぞご期待ください」と述べました。

 続いて、花王株式会社 執行役員 化粧品事業分野担当 村上 由泰が、ファインファイバーテクノロジーを応用した化粧品事業の概要について紹介しました。
 村上執行役員は「私たちは“未来の肌”という意味だけでなく、未来を切り開くお手伝いをしたいという思いを込めて、ファインファイバーテクノロジーによりもたらされる体験を、“フューチャースキン”と呼ぶことにしました。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O3-JA8T1EhW
花王株式会社 執行役員 化粧品事業分野担当 村上 由泰

 今回ご提案するのは、2ステップからなるナイトケアです。夜のお手入れの最後にエフェクターをつけ、ポーションをセットしたディフューザーから、肌に直接極細繊維をふきつけます。肌を薄い膜で覆うことで、適切な水分状態を朝まで保てます。ファインファイバー技術の応用はまさに無限大です。研究は進んでおり、化粧品としてもスキンケアだけでなくさまざまな展開が可能になります」と説明しました。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O4-tU8SYvJV
エスト バイオミメシスヴェール
(左から)エフェクター、ディフューザー、ポーション

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O5-I65mPj3A
SENSAI バイオミメシスヴェール
(左から)エフェクター、ディフューザー、ポーション

■小型ディフューザー開発秘話
 商品発表の後、高性能小型ディフューザーを共同開発したパナソニック株式会社 常務執行役員 アプライアンス社 品田 正弘 社長をお招きし、
 澤田社長、村上執行役員とともにトークセッションを行いました。
今回のプロジェクトについて品田社長は「約4年間、数々の試作、モニターの評価を繰り返し、ようやく実用レベルまで到達することができました。お客様に本質価値を提供できる機器が完成したのではないかと思っています」と語りました。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O7-8yqfY9r7
品田様、澤田社長、村上執行役員
トークセッションの様子

 「今回最も苦労したのは、小型化と使いやすさの両立です。中にヴェールを作るためのポーションをセットするのですが、ポーションの容量に伴い本体サイズが大きくなってしまうので、内部の部品配置を徹底的に見直しました。また、表面に滑り止めを設けるなどして、“女性が片手でグリップできる”形状に仕上げました。」と小型化への挑戦について語りました。
 さらに、機器の吐出口に搭載する独自の“ギアポンプ開発”では、「微量の化粧品溶液を安定してふき出せるよう、ポンプ室と、回転するギアの寸法をミクロンレベルの精度で確保する必要がありました。何度も試作して金型をつくり、試行錯誤を繰り返しました」と開発の様子を語りました。

■花王「est」とカネボウ化粧品「SENSAI」で展開
 「est」は、2019年12月4日(水)から、花王直営店「BEAUTY BASE by Kao(銀座)」のほか、百貨店6店舗で販売を開始し、2020年春以降、全国展開を予定しています。「SENSAI」は、国内では「est」同様12月4日(水)より東京・大阪の百貨店で販売を開始し、2020年2月から、イギリス、フランスの基幹店で販売を開始、欧州を中心に展開していく予定です。
 未来を創る、世の中を変える、ファインファイバーテクノロジーを搭載した「フューチャースキン」の可能性は今後更に広がります。花王の技術イノベーションの今後の展開にご期待ください。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O8-IvP54Jwf


【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911063188-O9-n56G6uVA

 花王は、2019年4月に公表したESG(環境・社会・ガバナンス)戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」に基づき、より豊かな暮らしに貢献するため、これまで培ってきた“よきモノづくり”の思想を“ESG視点でのよきモノづくり”へと高め、環境や社会に配慮した商品提案に取り組んでいます。
 今後もESGを根幹に据えた経営戦略のもと、「ファインファイバーテクノロジー」を社会課題解決のためのソーシャルイノベーションのひとつとして位置づけ、化粧品のみならず、医療領域への展開も視野に入れ研究を深耕していきます。そして、将来的にさまざまな商品や顧客サービスなどに応用することで、グローバルで存在感のある企業をめざします。








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