MSCIのネットゼロ・トラッカーによると上場企業は 1.5度目標に整合するには6年未満の猶予しかない見通し
[21/07/13]
提供元:共同通信PRワイヤー
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四半期毎に発行予定のMSCIのネットゼロ・トラッカーは、上場企業のパリ協定目標に対する進捗と対応が進んでいる企業ならびに遅れている企業を示した
東京 ? 2021年7月13日 ? 世界の機関投資家の重要な投資判断を支援するツールとサービスを提供しているMSCIの最新の四半期ネットゼロ・トラッカーは、世界の上場企業が2015年パリ協定の気温上昇を1.5度に抑える目標を達成するためには、気候変動に対する取り組みをさらに加速させる必要があることを明らかにしました。
気候変動は世界の最優先課題として取り組まれていますが、ネットゼロ・トラッカーの試算では、世界の上場企業の年間CO2排出量は2013年と同レベルとなっています。世界共通の長期目標として2度目標を設定し、1.5度に抑える努力を追求する2015年パリ協定をトラッカーは包括しています。特にMSCIのネットゼロ・トラッカーは次の点を浮き彫りにしています。上場企業は:
2021年5月31日時点で温室効果ガスの直接排出量として年間10.9ギガトンを排出している
1.5度という閾値を超えないために、二酸化炭素換算量で61.4ギガトン内のカーボン・バジェットを保持する必要がある
現在の排出量を変えなければ、6年未満にカーボン・バジェットを使い切る見通しである
MSCIのヘンリー・フェルナンデス会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。 「ネットゼロ革命を成功させるためには、投資家、企業、金融機関、政策決定者が協調しながら持続可能な未来に向かって世界を変えることが重要です。2015年パリ協定より早急な取り組みが求められています。MSCIネットゼロ・トラッカーは、世界の気温上昇が1.5度以内に抑えられているか、その進捗を捉えています。上場企業や資本市場の参加者は目標を達成するのに6年未満しかありません。」
「ネットゼロへの移行を牽引する上場企業の取り組みに加えて、資産保有者による資本の再配分と資産運用者や銀行による効果的な資金の充当が必要です。大きな気候災害を防ぐために全ての人々が役割を果たすことで、世界の気候変動リスクを減らせるでしょう。」
MSCIのネットゼロ・トラッカーは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インベスタブル・マーケット・インデックス(MSCI ACWI IMI)に基づいて世界9,300社の上場企業の気候変動進捗を四半期ごとに測定し、結果を提供しています。ネットゼロ・トラッカーは業界で対応が進んでいる上場企業や遅れている上場企業に焦点をあてながら、気温目標への取り組みへの進捗を提供し、投資家と政策決定者への透明性を確保します。最新のレポートは以下を示しています:
エアバスSE、バイドゥ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコを含む有名上場企業が初めて間接排出量(スコープ 3)を公表したが、全ての企業が包括的な情報開示をしているわけではない
ウェストパック銀行、ブッキング・ドットコムのオペレーターであるブッキング・ホールディングス、カヤック、オープンテーブルは直接・間接排出量の総計の一部のみを公表
プロクター・アンド・ギャンブル、ASMLホールディングは、前四半期に追加スコープの公表を開始し、現在ほぼ全ての関連するカテゴリー(スコープ1,2,3)を公表している
コール・インディアは温室効果ガス排出に関する情報を全く公表していない最大の排出企業である
MSCIのESGと気候変動のグローバル・ヘッドであるレミー・ブライアンドは次のように述べています。「MSCIネットゼロ・トラッカーは気候変動の議論に新たなレベルの透明性を提供しています。投資家に、上場企業のカーボンフットプリントの削減計画や、ポートフォリオと2015年パリ協定目標との整合性の可視化を可能にします。ネットゼロ・トラッカーのデータは世界の上場企業が気候変動に対する取り組みを加速することの必要性を示しています。コミットメントを満たしていない企業や対応が遅れている企業の取り組みが求められています。」
-Ends-
MSCIについて
MSCIは世界の投資コミュニティーに重要な投資判断支援ツールとサービスを提供するリーディングプロバイダーです。50年以上にわたるリサーチ、データ、テクノロジーの専門知識を有する当社は、クライアントがリスクとリターンの重要な要因を理解して分析し、確信を持ってより効果的なポートフォリオを構築できるようにすることで、より良い投資判断を支援します。当社は業界をリードするリサーチによって強化されたソリューションを構築し、クライアントはこれを用いて投資プロセス全体を把握し、透明性を高めることができます。
注釈
温室効果ガス排出に関する情報を開示していない最大の排出企業
下記の表はMSCIの排出量推定値*に基づく、2021年5月31日時点で温室効果ガス排出量を全く公表していない最大の排出企業トップ10社を示している。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O1-slZNJMpY】
* MSCIのスコープ1、2、3排出量推定値の合計
** コール・インディアの総排出量は主にスコープ3排出量(1,003,930,316トン)から構成される。スコープ1と2の排出量の合計は16,077,375トンである。
排出量に関する報告が改善した上場企業
下記の表はMSCI ACWI IMIで、2021年5月31日までの12カ月間に温室効果ガス排出の追加的なスコープやカテゴリーを公表した時価総額トップ15社を示している1。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O2-M5m5pGjb】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O3-DahQ25cp】 以前公表されたスコープとカテゴリー
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O4-OjoXbZh0】 新たに公表されたスコープとカテゴリー
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O5-rUIoNc1g】 未公表のスコープとカテゴリー(2021年5月31日時点)
1 2021年5月31日時点のMSCI ACWI IMIの浮動株時価総額比で分類された企業のリストである。
2 スコープ1、2、3のカテゴリーは用語集で定義されている。
3 企業は実用的なスコープ3のカテゴリーの排出量を公表している。MSCIではスコープ3の15のカテゴリー全ての排出量を見積もるための企業独自のモデルを使って、公表・推定データを組み合わせて企業の排出量フットプリントの総計を算出している。
東京 ? 2021年7月13日 ? 世界の機関投資家の重要な投資判断を支援するツールとサービスを提供しているMSCIの最新の四半期ネットゼロ・トラッカーは、世界の上場企業が2015年パリ協定の気温上昇を1.5度に抑える目標を達成するためには、気候変動に対する取り組みをさらに加速させる必要があることを明らかにしました。
気候変動は世界の最優先課題として取り組まれていますが、ネットゼロ・トラッカーの試算では、世界の上場企業の年間CO2排出量は2013年と同レベルとなっています。世界共通の長期目標として2度目標を設定し、1.5度に抑える努力を追求する2015年パリ協定をトラッカーは包括しています。特にMSCIのネットゼロ・トラッカーは次の点を浮き彫りにしています。上場企業は:
2021年5月31日時点で温室効果ガスの直接排出量として年間10.9ギガトンを排出している
1.5度という閾値を超えないために、二酸化炭素換算量で61.4ギガトン内のカーボン・バジェットを保持する必要がある
現在の排出量を変えなければ、6年未満にカーボン・バジェットを使い切る見通しである
MSCIのヘンリー・フェルナンデス会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。 「ネットゼロ革命を成功させるためには、投資家、企業、金融機関、政策決定者が協調しながら持続可能な未来に向かって世界を変えることが重要です。2015年パリ協定より早急な取り組みが求められています。MSCIネットゼロ・トラッカーは、世界の気温上昇が1.5度以内に抑えられているか、その進捗を捉えています。上場企業や資本市場の参加者は目標を達成するのに6年未満しかありません。」
「ネットゼロへの移行を牽引する上場企業の取り組みに加えて、資産保有者による資本の再配分と資産運用者や銀行による効果的な資金の充当が必要です。大きな気候災害を防ぐために全ての人々が役割を果たすことで、世界の気候変動リスクを減らせるでしょう。」
MSCIのネットゼロ・トラッカーは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インベスタブル・マーケット・インデックス(MSCI ACWI IMI)に基づいて世界9,300社の上場企業の気候変動進捗を四半期ごとに測定し、結果を提供しています。ネットゼロ・トラッカーは業界で対応が進んでいる上場企業や遅れている上場企業に焦点をあてながら、気温目標への取り組みへの進捗を提供し、投資家と政策決定者への透明性を確保します。最新のレポートは以下を示しています:
エアバスSE、バイドゥ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコを含む有名上場企業が初めて間接排出量(スコープ 3)を公表したが、全ての企業が包括的な情報開示をしているわけではない
ウェストパック銀行、ブッキング・ドットコムのオペレーターであるブッキング・ホールディングス、カヤック、オープンテーブルは直接・間接排出量の総計の一部のみを公表
プロクター・アンド・ギャンブル、ASMLホールディングは、前四半期に追加スコープの公表を開始し、現在ほぼ全ての関連するカテゴリー(スコープ1,2,3)を公表している
コール・インディアは温室効果ガス排出に関する情報を全く公表していない最大の排出企業である
MSCIのESGと気候変動のグローバル・ヘッドであるレミー・ブライアンドは次のように述べています。「MSCIネットゼロ・トラッカーは気候変動の議論に新たなレベルの透明性を提供しています。投資家に、上場企業のカーボンフットプリントの削減計画や、ポートフォリオと2015年パリ協定目標との整合性の可視化を可能にします。ネットゼロ・トラッカーのデータは世界の上場企業が気候変動に対する取り組みを加速することの必要性を示しています。コミットメントを満たしていない企業や対応が遅れている企業の取り組みが求められています。」
-Ends-
MSCIについて
MSCIは世界の投資コミュニティーに重要な投資判断支援ツールとサービスを提供するリーディングプロバイダーです。50年以上にわたるリサーチ、データ、テクノロジーの専門知識を有する当社は、クライアントがリスクとリターンの重要な要因を理解して分析し、確信を持ってより効果的なポートフォリオを構築できるようにすることで、より良い投資判断を支援します。当社は業界をリードするリサーチによって強化されたソリューションを構築し、クライアントはこれを用いて投資プロセス全体を把握し、透明性を高めることができます。
注釈
温室効果ガス排出に関する情報を開示していない最大の排出企業
下記の表はMSCIの排出量推定値*に基づく、2021年5月31日時点で温室効果ガス排出量を全く公表していない最大の排出企業トップ10社を示している。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O1-slZNJMpY】
* MSCIのスコープ1、2、3排出量推定値の合計
** コール・インディアの総排出量は主にスコープ3排出量(1,003,930,316トン)から構成される。スコープ1と2の排出量の合計は16,077,375トンである。
排出量に関する報告が改善した上場企業
下記の表はMSCI ACWI IMIで、2021年5月31日までの12カ月間に温室効果ガス排出の追加的なスコープやカテゴリーを公表した時価総額トップ15社を示している1。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O2-M5m5pGjb】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O3-DahQ25cp】 以前公表されたスコープとカテゴリー
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O4-OjoXbZh0】 新たに公表されたスコープとカテゴリー
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202107127524-O5-rUIoNc1g】 未公表のスコープとカテゴリー(2021年5月31日時点)
1 2021年5月31日時点のMSCI ACWI IMIの浮動株時価総額比で分類された企業のリストである。
2 スコープ1、2、3のカテゴリーは用語集で定義されている。
3 企業は実用的なスコープ3のカテゴリーの排出量を公表している。MSCIではスコープ3の15のカテゴリー全ての排出量を見積もるための企業独自のモデルを使って、公表・推定データを組み合わせて企業の排出量フットプリントの総計を算出している。