小学校入学直前:子どもの行動範囲における防犯に関する調査 新小1の母親 不安の圧倒的No.1 は「防犯」。でも、頼れない「ご近所」
[10/02/12]
提供元:PRTIMES
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97.2%の親が「子どもも自己防衛が必要」
防犯ブザー鳴らしても誰も助けてくれないのは・・・ 96.3%の親が不安
特定非営利活動法人「子どもの危険回避研究所」と、園児とママの情報誌「あんふぁん」(発行:株式会社サンケイリビング新聞社)では、「小学校入学直前:子どもの行動範囲における防犯に関する調査」を2010 年1 月20 日から25 日にかけて実施しました。調査は、あんふぁん会員における年長児の母親(新小学1 年生の母親)395 人に対して実施しました。その結果、小学校入学にあたって最も不安に感じていることは「防犯」(96.5%)ということが分かりました。その一方で、いざというときに頼れる人が近所におらず、「子ども自身も自分で身を守る必要がある」と、97.2%の親が回答しました。また、ほぼ全員が「小学校入学時に防犯ブザーを持たせたい」と思いながら、半数は「防犯ブザーだけでは不十分」と感じていることも明らかになりました。
■調査結果サマリー
1. 小学校入学にあたっての最大の不安は「防犯」。 「友人関係」「勉強」をおさえ、96.5%の親が不安
2. 子どもの通学・通塾・遊び場所で、危険と感じる場所は平均2.3 箇所
3. 子どもの行動範囲内でいざという時頼れる人はわずか2.1 人 97.2%の親 「子どもも自己防衛の必要性あり」
4. 入学時、防犯ブザー持たせたい親97.7% 一方で半数の親が防犯ブザーだけでは不十分と回答 96.3%の親が「鳴らしても誰も助けてくれない」と不安に感じている
5. 親が求める子どもの防犯ツール 理想の機能は「繋がり」
1.小学校入学にあたっての最大の不安は「防犯」。 「友人関係」「勉強」をおさえ、96.5%の親が不安
まず、子どもの小学校入学にあたり、様々な項目に関して不安に感じるかどうかを調査したところ、96.5%の親が「犯罪や事故に巻き込まれること」に対して不安に感じると答えました。次いで、80.5%の親が「友達とのかかわり方」が不安であると答え、「勉強習慣のつけ方」は64.8%で3 位でした。対人関係や勉強はもちろんですが、小学校入学に伴って子どもの行動範囲が広がり、所在が掴みにくくなることが親にとって一番の心配であることが分かりました。
2.子どもの通学・通塾・遊び場所で、危険と感じる場所は平均2.3 箇所
次に、小学校の通学路・通塾路・遊び場所といった子どもの行動範囲において、危険と感じる場所があるかどうかを調査いたしました。親の63.8%がそういった危険な場所が「ある」と回答し、具体的な場所としては「人通りの少ない住宅街・道」や「不審者が出ると言われる公園」などがあげられました。また、通学路・通塾路・遊び場所において子どもを一人で行動させるには不安だと思っている場所は、平均で2.3 箇所もあることが分かりました。
3.子どもの行動範囲内でいざという時頼れる人はわずか2.1 人 97.2%の親 「子どもも自己防衛の必要性あり」
小学校入学を控える子どもの行動範囲において、危険だと思える場所が2 箇所以上あるにもかかわらず、いざというときに頼れる人が平均わずか2.1 人しかいないことが分かりました。ご近所付き合いの希薄化が影響し、街中でのコミュニケーションが少なくなったことが、防犯面において悪影響を及ぼしていると言えるでしょう。また、97.2%の親は、「子どももいざというときに自分の身を守れるように備えておく自己防衛の術が必要である」と感じているようです。子どもの安全に対して大きな不安があるものの、共働きでお迎えを充分に出来なかったり、そばにいてやれなかったりという事情が、親側にもあるのではないかと思われます。
4.入学時、防犯ブザー持たせたい親97.7% 一方で半数の親が防犯ブザーだけでは不十分と回答 96.3%の親が「鳴らしても誰も助けてくれない」と不安に感じている
子どもが小学校に入学する際に、防犯ブザーを持たせたいと思っている親は全体の97.7%に上りました。一方で、約半数の親が「防犯ブザーを持たせていれば、いざという時に子どもを危険から防げる」とは思っていないことが分かりました。理由として「鳴らしても助けてくれる人がいるとは限らない」と答えた人が96.3%にのぼり、ここでもやはり「頼れないご近所」という不安を抱える新小1 の母親の実態が浮き彫りになりました。
5.親が求める子どもの防犯ツール 理想の機能は「繋がり」
子どもが携行する防犯用品に対し、親が求める理想の機能としては、親に居場所を知らせる機能=GPS がトップに選ばれました。子どもの所在が掴みにくくなる不安から、「子どもがどこにいるかが把握できる」「いざというときに駆けつけることが出来る」という機能を求めているようです。GPS のような機能によって子どもと「繋がっている」状態を作ることで、本当に意味のある防犯対策を打ちたいというのが親の本音のようです。
■総括
幼稚園を卒園し、小学校へ入学することでお子さんの社会との接点は、大きく広がります。お子
さん本人や親にとって本来、夢と希望でいっぱいであって欲しいのですが、子どもたちを狙った
犯罪をニュースで耳にすることも多く、親にとっては`子どもを身の危険から守る`ことが最も大きな関心事になっています。
お子さんの身の危険を防ぐには、より積極的な親の関与が必要です。例えば地域社会では、防
犯・安全について既にさまざまな取り組みをしていますが、現状では親の側がそのネットワークを十分生かしているとは言えない状況です。その状況を打開するには、通学路にあるお店、そして近所の人を巻き込んでいくことが大切です。近所の人は、知っている子どもだと見守る気持ちが高まり、防犯上良い影響を及ぼすからです。小学校入学を控えたお子さんのいるご家庭では、この時期、「買い物のとき子どもと挨拶を交わす」「地域活動に参加する」などの行為を通し、率先して見守ってくれる人を近所に増やす積極的な働きかけが必要でしょう。
そういった地域ぐるみの防犯対策を取る一方で、個人的な防犯対策も忘れてはなりません。子ど
もが携行する防犯ツールについては、使わなくてはならない場面を想定し、「子どもの居場所が
分かる」「子どもの声が聞ける」など、親の不安を解消してくれる利便性や機能を持つ商品を家庭で検討し、本当に役立つものを選びたいものです。
■調査概要
調査名:
小学校入学直前:子どもの行動範囲における防犯に関する調査
調査方法;
インターネット調査
調査対象者:
あんふぁん読者の中から年長児の子を持つ母親
有効回答数:
395 人
調査時期:
2010 年1 月20 日〜1 月25 日
調査主体:
NPO 法人子どもの危険回避研究所 / サンケイリビング新聞社 あんふぁん
■NPO 法人子どもの危険回避研究所の概要
病気や事故、犯罪、いじめや虐待、災害、環境問題など、子どもを取り巻く様々な危険について研究し、危険回避方法などの提案や、危険にあった時の被害を最低限に抑えるための想像力、判断力、体力などの総合力や知恵を子どもが身に付けるため、親、地域、専門家、研究者等と協力して社会に寄与することを目的とし活動をしている。主に、被害防止教育に関するカリキュラム、商品、イベントなどの企画及び、インターネットを利用した情報発信・情報収集やアンケート調査などの「子どもの健全育成を図る活動」や地域安全マップづくりの推進や、子どもの危険回避能力アップを目的とした講演、セミナーなどへの講師派遣などの「地域安全活動」を行っている。
■あんふぁんの概要
「あんふぁん(サンケイリビング新聞社発行)」は幼稚園を介して園児とママに配布している月刊のフリーマガジン。本誌に登場する園児やママは「あんふぁんくらぶ」という本誌を一緒に作る協力をしてくれる読者組織に登録されている方の中から選ばれている読者です。本誌と連動したweb サイト「あんふぁんぶる」も運営するほか、イベント、新商品のサンプリングなども行い、子育て中のママの「楽しく子育て」を応援している。
防犯ブザー鳴らしても誰も助けてくれないのは・・・ 96.3%の親が不安
特定非営利活動法人「子どもの危険回避研究所」と、園児とママの情報誌「あんふぁん」(発行:株式会社サンケイリビング新聞社)では、「小学校入学直前:子どもの行動範囲における防犯に関する調査」を2010 年1 月20 日から25 日にかけて実施しました。調査は、あんふぁん会員における年長児の母親(新小学1 年生の母親)395 人に対して実施しました。その結果、小学校入学にあたって最も不安に感じていることは「防犯」(96.5%)ということが分かりました。その一方で、いざというときに頼れる人が近所におらず、「子ども自身も自分で身を守る必要がある」と、97.2%の親が回答しました。また、ほぼ全員が「小学校入学時に防犯ブザーを持たせたい」と思いながら、半数は「防犯ブザーだけでは不十分」と感じていることも明らかになりました。
■調査結果サマリー
1. 小学校入学にあたっての最大の不安は「防犯」。 「友人関係」「勉強」をおさえ、96.5%の親が不安
2. 子どもの通学・通塾・遊び場所で、危険と感じる場所は平均2.3 箇所
3. 子どもの行動範囲内でいざという時頼れる人はわずか2.1 人 97.2%の親 「子どもも自己防衛の必要性あり」
4. 入学時、防犯ブザー持たせたい親97.7% 一方で半数の親が防犯ブザーだけでは不十分と回答 96.3%の親が「鳴らしても誰も助けてくれない」と不安に感じている
5. 親が求める子どもの防犯ツール 理想の機能は「繋がり」
1.小学校入学にあたっての最大の不安は「防犯」。 「友人関係」「勉強」をおさえ、96.5%の親が不安
まず、子どもの小学校入学にあたり、様々な項目に関して不安に感じるかどうかを調査したところ、96.5%の親が「犯罪や事故に巻き込まれること」に対して不安に感じると答えました。次いで、80.5%の親が「友達とのかかわり方」が不安であると答え、「勉強習慣のつけ方」は64.8%で3 位でした。対人関係や勉強はもちろんですが、小学校入学に伴って子どもの行動範囲が広がり、所在が掴みにくくなることが親にとって一番の心配であることが分かりました。
2.子どもの通学・通塾・遊び場所で、危険と感じる場所は平均2.3 箇所
次に、小学校の通学路・通塾路・遊び場所といった子どもの行動範囲において、危険と感じる場所があるかどうかを調査いたしました。親の63.8%がそういった危険な場所が「ある」と回答し、具体的な場所としては「人通りの少ない住宅街・道」や「不審者が出ると言われる公園」などがあげられました。また、通学路・通塾路・遊び場所において子どもを一人で行動させるには不安だと思っている場所は、平均で2.3 箇所もあることが分かりました。
3.子どもの行動範囲内でいざという時頼れる人はわずか2.1 人 97.2%の親 「子どもも自己防衛の必要性あり」
小学校入学を控える子どもの行動範囲において、危険だと思える場所が2 箇所以上あるにもかかわらず、いざというときに頼れる人が平均わずか2.1 人しかいないことが分かりました。ご近所付き合いの希薄化が影響し、街中でのコミュニケーションが少なくなったことが、防犯面において悪影響を及ぼしていると言えるでしょう。また、97.2%の親は、「子どももいざというときに自分の身を守れるように備えておく自己防衛の術が必要である」と感じているようです。子どもの安全に対して大きな不安があるものの、共働きでお迎えを充分に出来なかったり、そばにいてやれなかったりという事情が、親側にもあるのではないかと思われます。
4.入学時、防犯ブザー持たせたい親97.7% 一方で半数の親が防犯ブザーだけでは不十分と回答 96.3%の親が「鳴らしても誰も助けてくれない」と不安に感じている
子どもが小学校に入学する際に、防犯ブザーを持たせたいと思っている親は全体の97.7%に上りました。一方で、約半数の親が「防犯ブザーを持たせていれば、いざという時に子どもを危険から防げる」とは思っていないことが分かりました。理由として「鳴らしても助けてくれる人がいるとは限らない」と答えた人が96.3%にのぼり、ここでもやはり「頼れないご近所」という不安を抱える新小1 の母親の実態が浮き彫りになりました。
5.親が求める子どもの防犯ツール 理想の機能は「繋がり」
子どもが携行する防犯用品に対し、親が求める理想の機能としては、親に居場所を知らせる機能=GPS がトップに選ばれました。子どもの所在が掴みにくくなる不安から、「子どもがどこにいるかが把握できる」「いざというときに駆けつけることが出来る」という機能を求めているようです。GPS のような機能によって子どもと「繋がっている」状態を作ることで、本当に意味のある防犯対策を打ちたいというのが親の本音のようです。
■総括
幼稚園を卒園し、小学校へ入学することでお子さんの社会との接点は、大きく広がります。お子
さん本人や親にとって本来、夢と希望でいっぱいであって欲しいのですが、子どもたちを狙った
犯罪をニュースで耳にすることも多く、親にとっては`子どもを身の危険から守る`ことが最も大きな関心事になっています。
お子さんの身の危険を防ぐには、より積極的な親の関与が必要です。例えば地域社会では、防
犯・安全について既にさまざまな取り組みをしていますが、現状では親の側がそのネットワークを十分生かしているとは言えない状況です。その状況を打開するには、通学路にあるお店、そして近所の人を巻き込んでいくことが大切です。近所の人は、知っている子どもだと見守る気持ちが高まり、防犯上良い影響を及ぼすからです。小学校入学を控えたお子さんのいるご家庭では、この時期、「買い物のとき子どもと挨拶を交わす」「地域活動に参加する」などの行為を通し、率先して見守ってくれる人を近所に増やす積極的な働きかけが必要でしょう。
そういった地域ぐるみの防犯対策を取る一方で、個人的な防犯対策も忘れてはなりません。子ど
もが携行する防犯ツールについては、使わなくてはならない場面を想定し、「子どもの居場所が
分かる」「子どもの声が聞ける」など、親の不安を解消してくれる利便性や機能を持つ商品を家庭で検討し、本当に役立つものを選びたいものです。
■調査概要
調査名:
小学校入学直前:子どもの行動範囲における防犯に関する調査
調査方法;
インターネット調査
調査対象者:
あんふぁん読者の中から年長児の子を持つ母親
有効回答数:
395 人
調査時期:
2010 年1 月20 日〜1 月25 日
調査主体:
NPO 法人子どもの危険回避研究所 / サンケイリビング新聞社 あんふぁん
■NPO 法人子どもの危険回避研究所の概要
病気や事故、犯罪、いじめや虐待、災害、環境問題など、子どもを取り巻く様々な危険について研究し、危険回避方法などの提案や、危険にあった時の被害を最低限に抑えるための想像力、判断力、体力などの総合力や知恵を子どもが身に付けるため、親、地域、専門家、研究者等と協力して社会に寄与することを目的とし活動をしている。主に、被害防止教育に関するカリキュラム、商品、イベントなどの企画及び、インターネットを利用した情報発信・情報収集やアンケート調査などの「子どもの健全育成を図る活動」や地域安全マップづくりの推進や、子どもの危険回避能力アップを目的とした講演、セミナーなどへの講師派遣などの「地域安全活動」を行っている。
■あんふぁんの概要
「あんふぁん(サンケイリビング新聞社発行)」は幼稚園を介して園児とママに配布している月刊のフリーマガジン。本誌に登場する園児やママは「あんふぁんくらぶ」という本誌を一緒に作る協力をしてくれる読者組織に登録されている方の中から選ばれている読者です。本誌と連動したweb サイト「あんふぁんぶる」も運営するほか、イベント、新商品のサンプリングなども行い、子育て中のママの「楽しく子育て」を応援している。