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【避妊薬ピルに関する意識調査】 避妊失敗後3日以内の服用で避妊できる「緊急避妊ピル」を 女性の半数・男性の3分の2が「知らない」 女性の12.3%が「緊急避妊ピルを使いたい状況」に直面した経験アリ!

女性の避妊や健康をサポートするウィメンズヘルスケアの専門家団体「オーキッドクラブ」(事務局:東京都目黒区、理事長:医療法人神田第二クリニック 院長 間壁さよ子、URL:http://www.orchid-club.gr.jp/)は、低用量ピル・緊急避妊ピルに関する認識や服用率、イメージなどを調査すべく、20〜30代の女性400名、男性200名を対象に、避妊薬ピルに関する意識調査を行いました。




調査結果からは、避妊失敗後3日以内の服用で避妊できる「緊急避妊ピル」について、存在すら認知していない人が女性の約半数・男性の約3分の2にも上ることが分かりました。一方で、女性の12.3%は「緊急避妊ピルを使いたい状況」に直面した経験があると答えており、潜在的な必要性があることが示されるのと同時に、知らないが為にリスクを抱える女性がいるという実情が垣間見える結果となりました。
また、今回の調査における低用量ピル使用率は5.5%と、使用率21.4%のEU諸国(国連調べ)に比べるとおよそ4分の1に止まることが明らかになりました。さらに、「服用によって太る/妊娠しづらくなる」などの誤認や、避妊以外の副効用が見過ごされている状況など、正しい理解が不足している現状が浮き彫りになりました。女性が自ら自分の体を守るためにもまずは正しくピルを知っていただくことが重要であると言えます。


==【調査結果トピックス】====================================================
・ 女性の半数・男性の3分の2が、緊急避妊ピルの存在「知らず」
・ 女性の12.3%が「緊急避妊ピルを使いたい状況」に直面した経験アリ!
・ EU諸国の4分の1、低用量ピルを利用する女性はわずか5.5%
・ あなたのピル理解は大丈夫?? 女性も誤認多数、男性は乏しい理解
・ 知られざるメリット、4割が驚いた避妊以外の副効用は?
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<トピックス1.>女性の半数・男性の3分の2が、緊急避妊ピルの存在「知らず」

避妊に失敗した後に緊急手段として用いる避妊薬「緊急避妊ピル」は、避妊失敗後72時間以内(3日以内)に服用することで、妊娠を避ける薬として、2011年に日本で初めて販売されました。先進諸国では当たり前のように使用されているこの緊急避妊ピルの認知度を20〜30代女性400名と男性200名に尋ねました。
「緊急避妊ピルをご存じですか?」との問いに、女性は「使用経験あり」3.8%、「内容まで知っているが使用経験なし」22.8%、「名前は聞いたことがある」26.8%、「知らない」46.6%と答えており、約半数には知られていない現状が浮き彫りとなりました。また、同じ問いに男性は「内容まで知っている」16.5%、「名前は聞いたことがある」19.0%、「知らない」64.5%と答えており、およそ3分の2の男性に全く知られていない状況が明らかになりました。

使用しなければならない状況に陥らないことが一番ですが、女性は自身の体を守る術があることを知っておくことが重要です。


<トピックス2.>女性の12.3%が「緊急避妊ピルを使いたい状況」に直面した経験アリ!

20〜30代女性400名に、「緊急避妊ピルを使いたい状況に直面したことはありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は49人(12.3%)に上り、「緊急避妊ピル」の潜在的なニーズを表す結果となりました。
緊急避妊ピルは、避妊失敗後72時間以内(3日以内)に服用することで妊娠を避ける薬ですが、日本で認可されたのは昨年2011年とまだ1年ほどしかなく、日本では存在が浸透していないのが現状だと言えます。しかしながら、この調査結果からも示されている通り潜在的な必要性があることは明らかであり、またピル先進国であるEU諸国では緊急避妊ピルも浸透していることからも、今後日本でも正しい理解が進むことで女性のからだと人生を守る手段として徐々に利用されていくものと考えられます。


<トピックス3.>EU諸国の4分の1、低用量ピルを利用する女性はわずか5.5%

全国の20〜30代女性400名を調査したところ、低用量ピルを「服用中」の女性は5.5%、「服用経験あり」が11.5%、「内容は知っているが服用経験なし」が20.5%、「名前は聞いたことがある」が43.5%、「知らない」が19.0%との結果になりました。
ピル先進国であるEU諸国では女性の21.4%がピルを服用しているというデータ(United Nations, World Contraceptive Use 2011)と比較すると、今回の調査におけるピルの使用率はその4分の1と、とても低いと言えます。ちなみに国連の同調査によると、イギリスで女性の28.0%、フランスで41.5%、ドイツに至っては52.6%など、ヨーロッパの先進国で軒並み高い割合でピルが使用されていることがわかっています。
世界では女性の身近な避妊薬として利用されている低用量ピルですが、日本で発売開始されたのは1999年9月と、世界で初めて発売されてからは40年も遅れています。それに加え、正しい理解が進んでいないことも利用率が低い状況を生み出していると考えられます。
低用量ピルについて正しい理解を深めることから始めていただくことが大切です。


<トピックス4.>あなたのピル理解は大丈夫?? 女性も誤認多数、男性は乏しい理解

低用量ピルに関する認識を尋ねたところ、まだ多くの女性が低用量ピルについて誤認している状況が明らかになりました。34.3%が「服用すると太る」、22.8%が「将来妊娠しづらくなる」など、誤って理解していることがわかりました。

また、ピルには避妊だけではなく月経トラブルや肌に対する作用などの副効用も見られますが、「ピルを服用すると月経量は少なくなる」、「ピルを服用すると肌はキレイになる」ことを認識している女性はそれぞれ38.0%、22.5%にとどまりました。
また、男性からの理解も乏しく、誤解が生じていることもわかりました。
避妊薬としての低用量ピルの知名度は男女ともに8割前後と高いものの、女性の72.8%が「月経周期が安定する」というピルの副効用を理解しているのに対し、同項目に対する男性の理解は29.4%と低く、同様に女性の68.8%が理解している「月経痛を軽減する」という効用も男性の35.0%が理解するに止まっています。多くの男性が低用量ピルの避妊以外の副効用について理解していないことが明らかになりました。


<トピックス5.>知られざるメリット、4割が驚いた避妊以外の副効用は?

20〜30代女性400名に対し、実際に低用量ピルに関する正しい知識を伝えてから感想を尋ねると、「避妊以外の多くのメリットがあること」を意外に感じる人が40.8%いるという結果となりました。さらに、「避妊効果がコンドームよりも高いこと」に30.0%が、「体重には影響を与えないこと」に25.5%が、驚きをもって正しい知識を受け止めていることがわかりました。
低用量ピルの避妊効果は99%以上と、日本で一般的な避妊法であるコンドームよりも避妊効果が高い方法です。また、避妊以外にもさまざまな副効用があり、月経周期の安定、月経痛や月経量の軽減、肌荒れの緩和などが期待できます。また、低用量ピルの服用が直接、体重増加や不妊の原因になることはありません。


【調査概要】
調査名: 避妊薬ピルに関する意識調査
調査期間: 2012年11月15日(木)〜11月16日(金)
調査対象: 全国 20〜30代の女性400名と男性200名
調査方法: インターネットを利用したアンケート調査


〜 まずはピルに関する正しい理解を 〜

低用量ピルは、女性が主体となって避妊するための薬です。1960年代に使われ始めた当初は、ホルモン量の多い高用量ピルしかありませんでしたが、現在では、女性のからだへの負担が少ない低用量ピルが主流になっています。
世界では女性の身近な避妊薬として利用されており、EU諸国では約20%の女性が低用量ピルを服用しています。一方、日本の服用者は、いまだ数%に止まっています。低用量ピルは、飲み忘れのない理想的な服用の場合、妊娠する確率は0.3%です。日本で一般的な避妊法のコンドーム(2〜15%)よりも、確実な避妊効果が期待できます。それに加え、低用量ピルは避妊だけでなく、月経などに対する副効用も持ち合わせています。

また、服用者の満足度や服薬継続希望は約95%というデータもあり(深谷孝夫, 日産婦誌, 59:N510-513, 2007)、ピルはまさに女性の味方になってくれる存在なのです。
そして、避妊に失敗した後に緊急手段として用いる避妊薬が「緊急避妊ピル」です。「モーニングアフターピル」「エマージェンシーピル」など、その呼び方は様々ですが、最近ではEmergency Contraceptive(pill)の頭文字をとってEC(イーシー)とも呼ばれています。
これまではECとして認可された薬がなく、中用量ピルを通常よりも多く服用する方法で代用されてきましたが、2011年に日本初のEC(成分名:レボノルゲストレル)が販売されてからは、それまでの代用薬を用いた方法よりも効果が高く・副作用が低いこの薬が用いられるようになりました。
低用量ピルなどで確実な避妊をし、ECを使わないことが理想ではありますが、いざという時、女性が望まない妊娠から自分の身を守る方法として知っておいてほしい手段です。


*詳しいピルの情報はコチラ >> http://www.orchid-club.gr.jp/


【オーキッドクラブ概要】
団体名: オーキッドクラブ
設立年月日: 平成12年9月
発起人: 医療法人 神田第2クリニック 院長 間壁さよ子
活動内容: ウィメンズヘルスケアの情報提供と避妊薬ピルの理解促進・利用サポート等
事務局所在地: 東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー12F
URL: http://www.orchid-club.gr.jp/
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