“和食”に関するアンケート調査結果発表! 好きな和食 & 最後の晩餐に食べたい和食1位=「お寿司」
[14/04/25]
提供元:PRTIMES
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「サントリー 和膳」特設サイトが4月24日(木)よりオープン
日本人が考える「和食の定義」 ・ リアルな「和食観」が明らかに!
「サントリー 和膳」PR事務局は、 “和食専用の生ビール”「サントリー 和膳」の特設サイト「和食通信」が4月24日(木)にオープンするにあたり、日本人の「和食」に関する意識調査を実施しました。
和食は、2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中から注目されています。農林水産省(※1)は「和食」の特徴として以下の4点を挙げています。
■多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
■栄養バランスに優れた健康的な食生活
■自然の美しさや季節の移ろいの表現
■正月などの年中行事との密接な関わり
今回の調査は日本全国20歳〜69歳の「和食好き」を自認する男女600名を対象に実施しました。日本人が考える「和食が好きな理由」から「和食の定義」「好きな和食メニュー」「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」「好きな寿司ネタ」「好きな丼モノ」「和食と“非”和食の境界線」にいたるまで、様々な視点で日本人の和食に対する意識を確認し、その結果をまとめています。素朴な疑問に対する皆さんの回答から、日本人の「和食観」が見えてきました。
※1:農林水産省サイト/ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食:日本人の伝統的な食文化」とは
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/
“和食専用の生ビール”「サントリー 和膳」の特設サイト「和食通信」
http://www.suntory.co.jp/beer/wazen/tsu-shin/
◆アンケート実施概要
・調査方法:インターネット調査
・実査期間:2014年3月28日〜29日
・対象者属性:日本全国、20歳以上69歳以下の日本人男女、「和食が好き」な人
・調査対象者数:600人 / 性別×年代別(10歳刻み)均等割付
◆調査結果サマリー
(1)日本人の97%が和食好き
(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は…お寿司
(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」 20代〜30代では「サーモン」がトップに
(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキング 僅差を制したのは「海鮮丼」
(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定 和食と呼ぶに「ふさわしい料理」の境界線とは?
◆調査結果
(1)日本人の97%が和食好き
日本全国の20代〜60代の男女621人に、まず「あなたは和食が好きですか」と質問したところ、600人が「はい」と回答。実に96.6%の人が和食好きであることが明らかになりました。その600人の方を対象にアンケートを実施。「和食が好きな一番の理由」について聞いたところ、「美味しい(25.3%)」「体に良い/健康的(22.8%)」という意見が多くの支持を集めました。美味しくて健康的であれば、和食を好きになるのは当然と言えるかもしれません。
そもそも私たち日本人にとって「和食の定義」とはいったい何でしょうか? 全体でもっとも多かった回答は「季節(四季)を表現していること(57.5%)」となりました。お皿の上で表現される繊細な料理の季節感が、和食を和食たらしめていると感じているようです。
特筆すべきは60代がこの要素を非常に重視しているのに対して、年代が若いほど、和食に季節感を求めなくなる点。60代男性は70.5%、60代女性は81.0%もの人が和食に季節感を求めたのに対して20代男性は30.5%、女性も47.4%という結果になりました。
続いて多かったのは「見た目に美しいこと(51.3%)」。逆に言えば、美しくなければ和食とは認められない、ということかもしれません。ほぼ同率で「出汁や醤油、味噌などで調理されていること(51.0%)」が3位になったことから、うま味成分を含む日本独自の出汁や醤油、味噌などが和食の基本と考える日本人が多いようです。
(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は…お寿司
「好きな和食メニュー」を複数回答で聞いたところ、「お寿司(86.3%)」が堂々の1位に。2位は「そば、うどん(79.7%)」、3位は「天ぷら、揚げ物(75.5%)」が続きました。さらに「もっとも好きな和食メニュー」をひとつだけ挙げてもらったところ、ここでも「お寿司(31.2%)」が1位に。2位の「お刺身(6.2%)」の約5倍の得票数と、文字通り圧勝した形です。また、「最後の晩餐で食べたい和食メニューをひとつだけお答えください」という質問でも1位は「お寿司(25.7%)」で、2位の「すき焼き(6.2%)」に大差をつけて首位となりました。
多くの和食メニューに囲まれている日本人が、どうしてこれほどまで「お寿司」を支持するのでしょうか。
東京・恵比寿の人気店「日本料理 賛否両論」の店主・笠原将弘さんに聞いてみました。
■東京・恵比寿の人気店「日本料理 賛否両論」の店主・笠原将弘さん コメント
<笠原将弘さん>
「おもしろい結果ですね。お寿司って、1人前3万円、4万円もする高級店から一皿100円を切る回転寿司まで様々あって、幅広い年代の方に馴染みが深いですよね。だからお寿司が1位になったのも納得がいきます。そもそも和食は素材の魅力を最大限に活かす料理。例えば、フレンチやイタリアンは素材に濃厚なソースをかけたりすることで美味しくする料理。つまり、別の味に変えるスタイルです。でも、和食はそれとは正反対で、うま味成分を含む出汁や、味噌・醤油などの発酵調味料を使い、素材の魅力を最大限に引き出すことが命。そういう意味では、和食の中でも特に素材を活かす料理であるお寿司の人気が高いということは、日本人が和食のことをよく理解していると言えるのかもしれません」
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ちなみに「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」については「味噌汁(4.7%)」、「白いごはん(4.2%)」、「おにぎり(4.0%)」と、非常に質素な料理を選択した人もいました。つまり約13%の方は、実にシンプルなメニューで人生の幕を下ろしたいと考えているようです。これについて笠原さんは以下のように話します。
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<笠原将弘さん>
「私自身も人生の最後は、シンプルな食事がいいです。そうですね、旅館の朝食のようなメニューが理想的。ランキング上位は比較的ゴージャスなメニューが並びましたが、これは料理の好みというより、死生観の問題でしょうか。ただ、私が和食店を10年間やってきた経験からいうと、出汁をしっかりとった椀ものとか、おひたしなどシンプルでオーソドックスな料理が結局、人気がある。そういう意味では、質素な食事で終えたいと考えている人はもっと多いような気もします」
(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」 20代〜30代では「サーモン」がトップに
日本人が好きな和食1位の「お寿司」。その中でもっとも愛されているネタは何でしょうか。 「好きなお寿司のネタをすべて教えてください」と聞いたところ、上位から「赤身(マグロ)(62.5%)」、「トロ(マグロ/大トロ、中トロ含む)(61.2%)」、「サーモン(53.9%)」の順となりました。
このランキングを男女別で比較してみたところ、好みの寿司ネタに若干の違いが出ています。男性では平目や鯵などが上位にランクインした一方で、女性では甘海老が3位に入ったほか、イクラ、ぼたん海老、帆立貝なども人気を集めました。
注目は総合ランキング3位を獲得した「サーモン」です。50代(45.5%)、60代(36.6% ※トップ10圏外)では伸び悩みましたが、20代から30代の支持率は高く、30代にいたっては69.6%と、2位の「トロ(マグロ/大トロ、中トロ含む)(65.7%)」、3位の「赤身(マグロ)(55.9%)」を抑えて一番人気という結果となりました。逆に20代では支持率30%以下と人気の低かった「イカ(29.9% ※トップ10圏外)」が、40代以上には50%以上の支持を集めるという興味深い結果も出ました。
(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキング 僅差を制したのは「海鮮丼」
和食には様々な種類の「丼モノ」がありますが、その中で一番人気は何でしょうか。 このランキング結果では、1〜4位まで比較的僅差でしたが、1位は「丼モノ」のお寿司とも言える「海鮮丼(20.0%)」となり、ここでも鮮魚系が強さを発揮しました。2位以降は「天丼(18.3%)」、「かつ丼(17.7%)」、「鰻丼(16.7%)」と続いています。また、この項目では、性別でもかなり傾向に違いが出ました。例えば男性の1位は「かつ丼(24.3%)」、2位は「鰻丼(21.1%)」、女性の1位は「海鮮丼(26.0%)」、2位は「天丼(22.0%)」という結果に。一方、総合ランキングでは、もっともポピュラーな丼モノの印象がある「牛丼」の支持率が、わずか2.8%と伸び悩みました。これは、牛丼があまりにも身近すぎて、あえて「好きな丼モノ」として選ばれなかったのかもしれません。
(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定 和食と呼ぶに「ふさわしい料理」の境界線とは?
お寿司や天ぷらといった王道系和食はともかく、日本人に馴染みがありながらも「これって和食なの?」と迷ってしまう料理もたくさんあります。そのような料理22品を対象に、本アンケートでは最高5点〜最低1点(5点=「和食と呼ぶにふさわしい」、1点=「和食と呼ぶにふさわしくない」)の5段階で各料理の和食度を評価してもらい、それを数値化したランキングは以下の通りでした。
総じて、「たこ焼き」や「お好み焼き」のような粉モノは和食のイメージが比較的強いという傾向が出ました。また、「カレーライス(2.60点)」よりも「カレーうどん(2.98点)」の方が、和食度が高いという結果も出ており、「うどん」と「出汁」の和食力を改めて感じさせる結果となりました。ちなみに「和食と呼ぶにふさわしくない」寄りの「1」と「2」を選んだ人が多かった順にメニューを並べてみたところ、和食と非和食の「境界線」が見えてきました。
50%以上の人が「和食と呼ぶのにふさわしくない」と判断しているのは、「焼き肉(51.2%)」や「ラーメン(52.0%)、「オムライス(54.2%)」など。一方、ぎりぎり「ふさわしい」に入ったメニューは、「ちゃんぽん(46.2%)」や「カレーライス」(46.0%)となりました。つまり今回、ピックアップした22品のメニューの中で、“和食ボーダーライン”は「ちゃんぽん」と「焼き肉」の間に引かれていることが判明しました。「ラーメン」は和食として「ふさわしくない」が、「ちゃんぽん」は和食として「ふさわしい」という結果について、外国の方はその差を理解するのは難しいかもしれませんが、私たち日本人の間にはたしかに「和食の境界線」が存在するようです。
今回の調査により、明確な定義がない「和食」に対する日本人の考えや、好きな和食やお寿司のネタ、ジャンル分けしづらい料理における和食と“非”和食の境界線など、様々な日本人の「和食観」が確認できました。日本人が大好きな和食の魅力を、このような視点で振り返りながら楽しまれるのも良いのではないでしょうか。
■サントリー酒類の新商品「サントリー 和膳」のご紹介
サントリー酒類の新商品「サントリー 和膳」は、「自宅で、ビールも食事もゆっくりと味わって楽しみたい」というお客様の声にお応えし、日本の伝統的な食文化である「和食」と一緒にお楽しみいただくことをコンセプトに開発した“和食専用の生ビール”です。この機会にぜひお楽しみください。
日本人が考える「和食の定義」 ・ リアルな「和食観」が明らかに!
「サントリー 和膳」PR事務局は、 “和食専用の生ビール”「サントリー 和膳」の特設サイト「和食通信」が4月24日(木)にオープンするにあたり、日本人の「和食」に関する意識調査を実施しました。
和食は、2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中から注目されています。農林水産省(※1)は「和食」の特徴として以下の4点を挙げています。
■多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
■栄養バランスに優れた健康的な食生活
■自然の美しさや季節の移ろいの表現
■正月などの年中行事との密接な関わり
今回の調査は日本全国20歳〜69歳の「和食好き」を自認する男女600名を対象に実施しました。日本人が考える「和食が好きな理由」から「和食の定義」「好きな和食メニュー」「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」「好きな寿司ネタ」「好きな丼モノ」「和食と“非”和食の境界線」にいたるまで、様々な視点で日本人の和食に対する意識を確認し、その結果をまとめています。素朴な疑問に対する皆さんの回答から、日本人の「和食観」が見えてきました。
※1:農林水産省サイト/ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食:日本人の伝統的な食文化」とは
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/
“和食専用の生ビール”「サントリー 和膳」の特設サイト「和食通信」
http://www.suntory.co.jp/beer/wazen/tsu-shin/
◆アンケート実施概要
・調査方法:インターネット調査
・実査期間:2014年3月28日〜29日
・対象者属性:日本全国、20歳以上69歳以下の日本人男女、「和食が好き」な人
・調査対象者数:600人 / 性別×年代別(10歳刻み)均等割付
◆調査結果サマリー
(1)日本人の97%が和食好き
(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は…お寿司
(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」 20代〜30代では「サーモン」がトップに
(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキング 僅差を制したのは「海鮮丼」
(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定 和食と呼ぶに「ふさわしい料理」の境界線とは?
◆調査結果
(1)日本人の97%が和食好き
日本全国の20代〜60代の男女621人に、まず「あなたは和食が好きですか」と質問したところ、600人が「はい」と回答。実に96.6%の人が和食好きであることが明らかになりました。その600人の方を対象にアンケートを実施。「和食が好きな一番の理由」について聞いたところ、「美味しい(25.3%)」「体に良い/健康的(22.8%)」という意見が多くの支持を集めました。美味しくて健康的であれば、和食を好きになるのは当然と言えるかもしれません。
そもそも私たち日本人にとって「和食の定義」とはいったい何でしょうか? 全体でもっとも多かった回答は「季節(四季)を表現していること(57.5%)」となりました。お皿の上で表現される繊細な料理の季節感が、和食を和食たらしめていると感じているようです。
特筆すべきは60代がこの要素を非常に重視しているのに対して、年代が若いほど、和食に季節感を求めなくなる点。60代男性は70.5%、60代女性は81.0%もの人が和食に季節感を求めたのに対して20代男性は30.5%、女性も47.4%という結果になりました。
続いて多かったのは「見た目に美しいこと(51.3%)」。逆に言えば、美しくなければ和食とは認められない、ということかもしれません。ほぼ同率で「出汁や醤油、味噌などで調理されていること(51.0%)」が3位になったことから、うま味成分を含む日本独自の出汁や醤油、味噌などが和食の基本と考える日本人が多いようです。
(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は…お寿司
「好きな和食メニュー」を複数回答で聞いたところ、「お寿司(86.3%)」が堂々の1位に。2位は「そば、うどん(79.7%)」、3位は「天ぷら、揚げ物(75.5%)」が続きました。さらに「もっとも好きな和食メニュー」をひとつだけ挙げてもらったところ、ここでも「お寿司(31.2%)」が1位に。2位の「お刺身(6.2%)」の約5倍の得票数と、文字通り圧勝した形です。また、「最後の晩餐で食べたい和食メニューをひとつだけお答えください」という質問でも1位は「お寿司(25.7%)」で、2位の「すき焼き(6.2%)」に大差をつけて首位となりました。
多くの和食メニューに囲まれている日本人が、どうしてこれほどまで「お寿司」を支持するのでしょうか。
東京・恵比寿の人気店「日本料理 賛否両論」の店主・笠原将弘さんに聞いてみました。
■東京・恵比寿の人気店「日本料理 賛否両論」の店主・笠原将弘さん コメント
<笠原将弘さん>
「おもしろい結果ですね。お寿司って、1人前3万円、4万円もする高級店から一皿100円を切る回転寿司まで様々あって、幅広い年代の方に馴染みが深いですよね。だからお寿司が1位になったのも納得がいきます。そもそも和食は素材の魅力を最大限に活かす料理。例えば、フレンチやイタリアンは素材に濃厚なソースをかけたりすることで美味しくする料理。つまり、別の味に変えるスタイルです。でも、和食はそれとは正反対で、うま味成分を含む出汁や、味噌・醤油などの発酵調味料を使い、素材の魅力を最大限に引き出すことが命。そういう意味では、和食の中でも特に素材を活かす料理であるお寿司の人気が高いということは、日本人が和食のことをよく理解していると言えるのかもしれません」
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ちなみに「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」については「味噌汁(4.7%)」、「白いごはん(4.2%)」、「おにぎり(4.0%)」と、非常に質素な料理を選択した人もいました。つまり約13%の方は、実にシンプルなメニューで人生の幕を下ろしたいと考えているようです。これについて笠原さんは以下のように話します。
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<笠原将弘さん>
「私自身も人生の最後は、シンプルな食事がいいです。そうですね、旅館の朝食のようなメニューが理想的。ランキング上位は比較的ゴージャスなメニューが並びましたが、これは料理の好みというより、死生観の問題でしょうか。ただ、私が和食店を10年間やってきた経験からいうと、出汁をしっかりとった椀ものとか、おひたしなどシンプルでオーソドックスな料理が結局、人気がある。そういう意味では、質素な食事で終えたいと考えている人はもっと多いような気もします」
(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」 20代〜30代では「サーモン」がトップに
日本人が好きな和食1位の「お寿司」。その中でもっとも愛されているネタは何でしょうか。 「好きなお寿司のネタをすべて教えてください」と聞いたところ、上位から「赤身(マグロ)(62.5%)」、「トロ(マグロ/大トロ、中トロ含む)(61.2%)」、「サーモン(53.9%)」の順となりました。
このランキングを男女別で比較してみたところ、好みの寿司ネタに若干の違いが出ています。男性では平目や鯵などが上位にランクインした一方で、女性では甘海老が3位に入ったほか、イクラ、ぼたん海老、帆立貝なども人気を集めました。
注目は総合ランキング3位を獲得した「サーモン」です。50代(45.5%)、60代(36.6% ※トップ10圏外)では伸び悩みましたが、20代から30代の支持率は高く、30代にいたっては69.6%と、2位の「トロ(マグロ/大トロ、中トロ含む)(65.7%)」、3位の「赤身(マグロ)(55.9%)」を抑えて一番人気という結果となりました。逆に20代では支持率30%以下と人気の低かった「イカ(29.9% ※トップ10圏外)」が、40代以上には50%以上の支持を集めるという興味深い結果も出ました。
(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキング 僅差を制したのは「海鮮丼」
和食には様々な種類の「丼モノ」がありますが、その中で一番人気は何でしょうか。 このランキング結果では、1〜4位まで比較的僅差でしたが、1位は「丼モノ」のお寿司とも言える「海鮮丼(20.0%)」となり、ここでも鮮魚系が強さを発揮しました。2位以降は「天丼(18.3%)」、「かつ丼(17.7%)」、「鰻丼(16.7%)」と続いています。また、この項目では、性別でもかなり傾向に違いが出ました。例えば男性の1位は「かつ丼(24.3%)」、2位は「鰻丼(21.1%)」、女性の1位は「海鮮丼(26.0%)」、2位は「天丼(22.0%)」という結果に。一方、総合ランキングでは、もっともポピュラーな丼モノの印象がある「牛丼」の支持率が、わずか2.8%と伸び悩みました。これは、牛丼があまりにも身近すぎて、あえて「好きな丼モノ」として選ばれなかったのかもしれません。
(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定 和食と呼ぶに「ふさわしい料理」の境界線とは?
お寿司や天ぷらといった王道系和食はともかく、日本人に馴染みがありながらも「これって和食なの?」と迷ってしまう料理もたくさんあります。そのような料理22品を対象に、本アンケートでは最高5点〜最低1点(5点=「和食と呼ぶにふさわしい」、1点=「和食と呼ぶにふさわしくない」)の5段階で各料理の和食度を評価してもらい、それを数値化したランキングは以下の通りでした。
総じて、「たこ焼き」や「お好み焼き」のような粉モノは和食のイメージが比較的強いという傾向が出ました。また、「カレーライス(2.60点)」よりも「カレーうどん(2.98点)」の方が、和食度が高いという結果も出ており、「うどん」と「出汁」の和食力を改めて感じさせる結果となりました。ちなみに「和食と呼ぶにふさわしくない」寄りの「1」と「2」を選んだ人が多かった順にメニューを並べてみたところ、和食と非和食の「境界線」が見えてきました。
50%以上の人が「和食と呼ぶのにふさわしくない」と判断しているのは、「焼き肉(51.2%)」や「ラーメン(52.0%)、「オムライス(54.2%)」など。一方、ぎりぎり「ふさわしい」に入ったメニューは、「ちゃんぽん(46.2%)」や「カレーライス」(46.0%)となりました。つまり今回、ピックアップした22品のメニューの中で、“和食ボーダーライン”は「ちゃんぽん」と「焼き肉」の間に引かれていることが判明しました。「ラーメン」は和食として「ふさわしくない」が、「ちゃんぽん」は和食として「ふさわしい」という結果について、外国の方はその差を理解するのは難しいかもしれませんが、私たち日本人の間にはたしかに「和食の境界線」が存在するようです。
今回の調査により、明確な定義がない「和食」に対する日本人の考えや、好きな和食やお寿司のネタ、ジャンル分けしづらい料理における和食と“非”和食の境界線など、様々な日本人の「和食観」が確認できました。日本人が大好きな和食の魅力を、このような視点で振り返りながら楽しまれるのも良いのではないでしょうか。
■サントリー酒類の新商品「サントリー 和膳」のご紹介
サントリー酒類の新商品「サントリー 和膳」は、「自宅で、ビールも食事もゆっくりと味わって楽しみたい」というお客様の声にお応えし、日本の伝統的な食文化である「和食」と一緒にお楽しみいただくことをコンセプトに開発した“和食専用の生ビール”です。この機会にぜひお楽しみください。